ShoGのボヤキ念仏

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<<   作成日時 : 2008/02/09 20:14   >>

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 ときどき,読み返してみたいと思う本が在る。そういう本は幾つか在るけれど,今,一から読み直してみたいのは,北方謙三の「ブラディ・ドール」シリーズ〔1〜10〕と「約束の街」シリーズ〔1〜7〕だ。20年以上前から書き継がれているシリーズで,「約束の街」の第6編『されど君は微笑む』から,「ブラディ・ドール」の生き残っている登場人物たちが合流した。全て,文庫化されてから購入したものだが,普通の人間の実直な生活とは掛け離れた世界を描くエンタテインメントで,「男として生きる」登場人物たちのバイオレンスとニヒリズムの小説世界が,この齢までついに小心で,小市民的な生き方しかできなかった私を刺戟するのだ。もっと「ワイルドに」生きたいという,日々の暮らしの中ではとうてい叶えられない願望を持ち続けてきた。
 「日々の喜びは、少なくなかっただろう。しかし、その日々の連なりを考えると、どうしても悔いてしまう。真剣に生きている人間ほど、そういうものだ」(『ただ風が冷たい日』約束の街7)といったふうな科白が,常に人の死と向き合ってきて,死を恐れていない,と言うよりも,死ぬことを半ば希求している男たちの会話の中にちりばめられている。小市民的な安逸など求めたことの無い登場人物たちだ。そういう御託もまた,北方作品の魅力の一つになっている。
 夕食を終え,後始末と電源等の点検を済ませ,きょうも終わったと思う無為のときが,私にとって鬱の時間だ。ほとんどは,安物のウィスキーをロックで飲みながら,パソコンでゲームをしている。「住み心地」とか「居心地」とかいう言葉が有るけれど,「生き心地」という言葉も有って良いと思う。そして,私の今の「生き心地」は,決して良いとは言えない。きょうも終わったと思うときが,その虚しさを感じさせる時だ。
 これまでの人生の全てをリセットしたいとは思わないが,パソコンでは,復元ポイントというものが在り,操作をある時点まで戻すことができる。私が戻したい復元ポイントは,どの辺りに在るのだろうかと,加齢とともに考えるときが有る。考えてどうなることでもないけれど。

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