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zoom RSS 社会の底流

<<   作成日時 : 2009/01/14 20:20   >>

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 「派遣切り」,「定額給付金」,「タクシー強盗」,と並べると三題噺めくが,このところ,この三つの言葉を新聞の紙面で見ない日は無い。
 「イライラ・暴力衝動・密告と相互不信は、この時期の日本の政治や社会の底を流れる〈通奏低音〉のようなものだ」と,鴨下信一は,『誰も「戦後」を覚えていない[昭和20年代後半篇]』(文春新書)で書いている。「その時代を本当に規定する社会の底流は、大きい事象にも小さい事象にも同じように顔を出してくる」とも,鴨下は言う。
 鴨下に倣って言えば,先に並べた三つの言葉は,麻生政権下の今の時代を「規定する社会の底流」を象徴的に表しているように思う。その底流に在るのは,政治の貧困と,それに伴う人心の疲弊だ。そして,この本が書かれたのは3年前だけれど,「いま毎日、ニュースで報じられる犯罪・災害がいかにこの本で扱った五年間のそれと酷似しているか」という鴨下の言葉は,今日でも変わらない情況として,切実に同感される。
 私と同年生まれの鴨下の書いている時代は,政界だけを見ても,吉田茂政権の末期で,自由党結成(50年),社会民主党結成,社会党左右両派に分裂(51年),改進党結成,いわゆる「抜き打ち解散」総選挙=自由党240議席で第1党(52年),いわゆる「バカヤロー解散」総選挙=自由党199議席で第1党,日本自由党結成(53年),日本民主党(保守新党)結成(54年)と,離党・分裂・新党結成が相次ぎ,政界再編成への動きが進んだ時期だ。
 「中小企業倒産もやむなし」(50年),「倒産自殺もやむなし」(52年)と,池田勇人通産相が放言を繰り返したのと,今の一部政治家の国民生活に対する意識は変わっていないし,鴨下は触れていないが,人権闘争の色合いが濃い近江絹糸の争議(54年)をはじめ,一方的な首切りや賃下げに対して起こされた労働争議は,労働者を使い捨ての消耗品扱いする企業の体質という点で,現代にも通じている。
 違っているのは,当時はまだ,民衆や労働組合に,権力支配に抗議する行動につながる勢いが有ったことで,今は,それすらも稀薄になっていて,衝動的な犯罪ばかりが増えている。

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