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zoom RSS 相棒が病むとき

<<   作成日時 : 2009/05/07 20:20   >>

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 荻原浩の『明日の記憶』(2004年10月・光文社刊)は,渡邊謙・樋口可南子主演で2006年に映画化もされた(堤幸彦監督)けれど,50歳で若年性アルツハイマーに罹り,記憶を喪っていく広告代理店営業部長の男性の怖れを,一人称で描いた作品だ。
 今年の2月,朝日新聞出版から発行された村田喜代子『あなたと共に逝きましょう』は,いつ破裂するか分からない弓部大動脈瘤が発見された64歳の機械設備設計事務所を経営する夫の手術に至るまでの日々を,妻の視点で描いている。
 どちらの作品にも共通しているのは,突然の難病に襲われた夫の困惑と,それを共に引き受けて支える妻の心配だが,それを「愛情」という言葉で表すと,何となく上っ滑りした感じがしてしまう。『あなたと共に逝きましょう』の妻は,心の中で言う。「私たちはセットなのよ。動脈瘤のあなたが何のためらいも無く、車の助手席に私を乗せるように、私とあなたはつながれている。それを私は嫌だと言うのじゃないのよ。ただあなたは一人で勝手に死ねないということ」。そして,60歳を過ぎても,裸の胸と胸とを重ね合わせて,互いに確かめ合い,安らいだ気持ちになる。夫婦とは,共に生きる「相棒」だということだ。
 男ばかりが病に侵されるとは限らない。現実でも,長門裕之と南田洋子の夫婦のように,認知症になった妻を夫が介護する場合も少なくない。いずれにしても,どちらが先ということはなく,いつかは,どちらかが相棒を喪うときが来る。
 明日は我が身ということを思う。妻とどちらが先になるかは分からないけれど,私が罹るのはどこの病だろうか。呼吸器か,循環器か,それとも,脳か。怖いのは,突然襲われる心筋梗塞や脳梗塞だ。どこを病むにしても,煙草を吸えなくなったとき,酒を飲めなくなったとき,記録が付けられなくなったときが,終わりだと思っている。最近では,体の衰えとともに,煙草も酒も自然に量が減ってきているけれど,まだ,止める気は無いし,関心を持っていることの記録癖も,目の衰えを託ちながら続けていくつもりだ。もちろん,ボヤキを綴ることも終わるまい。

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