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zoom RSS 人生虚妄

<<   作成日時 : 2010/02/23 19:36   >>

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 最近,夢の中で,ふとした言葉が浮かんでくることが有る。そのあと,夢うつつの状態で,その言葉について思いを巡らせている。
 昨年の話題作,西川美和監督の映画『ディア・ドクター』を観た夜,その影響からか,「人生虚妄」,「人間虚構」という言葉が浮かんだ。
 映画の主人公は,高齢者の多い僻村の診療所で村民の治療に当たっているニセ医者で,医学部も出ていないし医師免許も持たないにもかかわらず,患者と心を通わせて,村民の信望が厚い。彼が診療所に勤めるようになった経緯は詳らかでないが,医師としての虚妄の人生を生きる成り行きとなり,彼自身,その虚妄は意識している。だから,彼が村人にいかに親身の情を抱いているとしても,その人間関係も,実は虚構の上に成り立っているものだ。
 作品のテーマは,「嘘と真の境界」に在ると思われるけれど,私が感じるのは,「人生虚妄」ということで,私の人生もまた,虚妄の上に成り立っているのではないかと思われてくる。私の人生に嘘は無いはずだけれど,精一杯生きてきたと思っていることが実は虚妄だったのではなかろうかという疑いを抱く。私もまた,ニセの教師であり,ニセの夫,ニセの父親だったのではないかと思うのだ。
 これまで,心底「生きていて良かった」と思うことが有っただろうか。無心に生きていた幼いころは別にして,妻や子にも言い難い思いを抱え,「何とか生きてきた」という感が,今にして強い。この先,「生きていて良かった」と思うことが有るとすれば,それは,子どもたちから与えられることしか有るまいが,あまり期待はしないほうが良さそうだ。
 映画のニセ医師はやがて破綻を迎え,何処にか去って行くのだけれど,私が破綻するのも,そう遠いことではなかろう。そのとき私は,どこに行けば良いのだろうか。そんな茫漠とした思いを,深夜の寝床で巡らせている。
 西川美和さんは,作品のヒントを夢の中で得るというが,私の思念も,夢の中で浮かぶことが多く,私の場合,現実の意識との境界が曖昧になっている。

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