ShoGのボヤキ念仏

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zoom RSS 贈り物・その2

<<   作成日時 : 2013/04/23 19:40   >>

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 御近所とのお付き合いで,食べ物などを差し上げたり戴いたりするのは,日常よく有ることだ。手作りの物のことも有るし,珍しい品が手に入ったからというときも有る。また,わが家では,自宅の食べ料に毎年,瀬戸内海産のヒジキを産地から取り寄せているのだけれど,そのときに多めに取り寄せて,御近所に差し上げている。「お宅から戴くヒジキは,近くの店では手に入らない,軟らかくて良い味だ」と喜ばれる。上げたい気持ちが有るから差し上げるので,それで喜んでいただければ,嬉しいことだ。先方もまた,後日,何かの機会に,心遣いの感じられる品を下さったりする。それが庶民の暮らしの中での気働きというものだと思う。
 ところが,貰ったらすぐお返しをしようとする人がいる。貰ったままでは気が済まないと思うようだが,貰うことをそんなに負担に感じるのだろうかと,憮然とした気持ちになる。忌が明けたときの「香典返し」などの場合であれば,儀礼的なものとして受け取れるが,貰ったら返さなければならないという態度が露骨では,まるで対抗心によるしっぺ返しのような感じで味気無い。それでは,お互いの心遣いの気持ちが通い難いのではなかろうか。そういう人には,以後,差し上げるのを躊躇する気持ちになる。
 何事にでも,価値観の相違ということは有ろう。人それぞれの価値観は,長年の生活環境の履歴によって形成されるもので,相違が生じるのはやむを得ないことだと思うけれど,古くからの友人でも,価値観に食い違いが生じた相手とは,今では馴染み難く,うわべの付き合いで終わってしまう。これは,老いて気難しさの増した私の文字どおり「ボヤキ」で,人生経験を積むほどに,ときには,自分の価値観を疑ってみることも必要だと思うのだが,逆に,齢を取るほど,自分の考え方に固執することになりがちだ。

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