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zoom RSS 政権とジャーナリズム

<<   作成日時 : 2015/03/19 19:26   >>

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 少し前のことになるが,3月1日付「朝日新聞・朝刊」の『日曜に想う』で,山中季広特別編集委員がテレビ局の報道姿勢について書いていた(『押しすぎ政権 引けすぎテレビ』)。
 「TBS『報道特集』の金平茂紀キャスター(61)は『昨年の総選挙あたりから各局に変化が出てきた』と見る。転機のひとつは11月の衆院解散当夜、首相が出演した生番組だった。『アベノミクスの恩恵が実感できない』と語る女性の街頭VTRが写ると、スタジオにいた首相の声がとがった。『事実6割の企業が賃上げしているんですから、これ全然反映されていませんが。おかしいじゃないですか』」「金平氏によると、在京キー局に自民党から選挙報道の公正中立を求める文書が届いたのはその2日後だった。党幹部が民放5社の取材キャップらを呼び、要請文を手渡した。街頭インタビューやゲスト出演者の選定にも細かく注文がついた。」
 山中記者は,外国の情況を引き合いに出して,「米国やフィリピンなら政権を揺さぶる大失態である」と書いている。
 その記事がきっかけになったのかどうか,今月3日の衆院予算委員会で,昨年11月の首相の態度が取り上げられたのに対して,「私の考え方をそこで述べることは言論の自由だ」と答弁したという。さらに,3月13日朝刊の「朝日」の記事によると,12日の予算委での「報道への圧力ではないか」という民主党の細野豪志政調会長の指摘に,「圧力と考える人は世の中にいない。番組の人たちはそれくらいで萎縮してしまう人たちか。極めて情けない」と答えたと有る。また,民主党の岡田克也代表は13日の会見で,首相の発言について,「相当考えないと報道の自由が萎縮してしまう」「憲法は権力者を縛ることが一番重要な役割だ。(首相が)『憲法の言論の自由があるから縛られない』と言うのは、憲法観が根本から間違っている」と語ったと伝えている(3月14日朝刊)。
 これらの報道以上のことは,私には知るべくもないが,最近のテレビは,軽薄なバラエティーや旅行,グルメ,健康等を扱った番組が先行して,政治ネタからは腰が引けていると感じる。また,首相の憲法観については,岡田代表の意見にまったく同感だ。
 政権を批判するのは健全なジャーナリズムのあるべき姿だと思うのだが,「朝日新聞」にしても,昨年の「慰安婦報道問題」以後,萎縮したところが見られ,政権に対して低姿勢になっているように感じられる。
 その中で,前記の山中記者の視点は的確だとかねて評価しているものだし,最近では他にも,知名人の人生経験を聞き書きする夕刊の連載記事『人生の贈りもの』が,なかにし礼(作詞家・小説家76歳=2月2日〜13日),大田昌秀(元沖縄県知事89歳=3月2日〜13日)を取り上げ,両氏の戦争体験に根差した反戦,反基地の鋭い意見を紹介しているのを,評価したい。続いて今は,色川大吉氏(思想史家85歳)からの聞き書きが連載中(3月16日〜)で,色川氏の歴史観は,民衆の感覚からは掛け離れた安倍首相の権力者的な歴史観と対置されるもので,一読の価値が有る。ジャーナリズムによる政権批判は,このような方法でも十分に可能なのだ。
 表面的な報道のみに流されがちなテレビに比して,活字を媒体とする新聞は,考えを深めながら読むことができるし,個々の担当記者諸氏の見識はなお健全で,今後とも捨て難いものだと思っている。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
御用事(オンヨウジ)みをつくしての棹さばき されどあやふし安倍のセイメイ
いざよひ
2015/03/20 20:32
使ひ手も木偶にも信の置かれねば安倍のセイメイ川に流さむ
返し
2015/03/21 21:42

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