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<<   作成日時 : 2018/02/21 17:03   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 1

 省みて思うに,私は自我が強いほうだ。ということは,自分の価値観にこだわり,自己を主張しがちになる。そのことを自覚しているから,社会的にはできるだけ自我を表に出さないようにしてきたつもりだ。自己顕示に陥らないよう心掛け,具体的には,「長」と名の付く立場に立つのは避けてきた。高校卒業までは「長」の地位に就く(就かされる)ことが多かったけれど,大学では,自分を消すことを身に着け,社会に出てからは,職場でも地域社会でも役職に就くのを極力断わり,やむを得ないいときは,次席の立場で,蔭ながら「長」を支えるようにしてきた。しかし,心の内では自分に強いプライドを持っていて,特に逆境に在った少年時代は,それを支えにして乗り越えて来たところが大きかったと思う。
 この齢になるまで生きて来て,いまさら自我や自分の価値観を捨てることはできない。しかし,自分が見えていると思っているものが他人には別のものに見えているかもしれないという自覚だけは常に必要だと考えている。だから,他人を見ていて,自分の価値観を他人に押し付ける人物を避けたい気持ちは強く,何かと自己顕示をしたがる人の小賢しさは疎ましい。もっとも,齢を取って,「好々爺」になりきりたいと思うことも有るけれど,これだけは死ぬまで実現できそうにない。
 「家系」ということを思う。科学者,文学者,芸術家,政治家,アスリート,名を成した人々には,背景にそれぞれの家系が在るように感じることが有る。それを産み出すのは,遺伝子なのか,育てられた環境なのか,断定はし難いけれど,家系が影響しているのは否めないことだと思われる。背景を持たないまま真に自己実現を図ろうとすれば,出家をするか武士になるかしか途の無かった時代も有る。近代では,博士か大臣かという立身出世が目標になったかもしれないし,軍人になるという選択も有ったろうが,敗戦後,経済優先の社会になった現代では,家の経済状態による格差が大きく,他に考えられるのは芸能界への進出だけれど,これには強い意欲と努力に加えて運が必要になる。いずれにしても独力での自己実現は容易ではない。
 私にも私なりの才能は有り,それで他者を超えることが可能だったかもしれないと想像することも無いではないが,今日までの周囲に在った環境を考えると,それは夢想でしかないと思い直す。所詮,私は「私」であり,別の家に生育すれば,そのとき既に私は「私」ではない。雀は生まれたときから雀であり,鷹にも鶯にもなり得ないと気付いたとき,もはや人生の終末が近付いている。
 私の自我の根底にはニヒリズムが根付いて在る。それは,個性が形成される時期に直面した敗戦体験によるものだと思われる。中学生時代に独りで作った個人誌に『心の防波堤』と題して小説らしき文章を書いたことが有るけれど,それは気持ちの拠り所となった私のプライドをテーマにしたものだった。今にして気付くのは,私の心の闇を直感で見抜いていた母は,密かにその行く末を案じていたのではなかろうかということだ。今,私は来し方を省みて,それなりに自己を顕示している。そして,「行く末」はもう無い。

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内 容 ニックネーム/日時
やうやうに西に落ちなむいざよひの 影にこそ似れまどふ糸遊
いざよひ
2018/02/22 20:43

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