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zoom RSS 戦争の昭和は遠く

<<   作成日時 : 2018/02/24 16:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

 俳人の金子兜太さんが98歳で亡くなった(2月20日)。1月には野中広務さんの訃報(1月26日=92歳)を聞いた。昨年末に逝った早坂暁さん(12月16日=88歳)も含めて,立場や業績はそれぞれ異なるものの,いずれも敗戦体験を持ち,反戦の意志をバックボーンとして,人間に対する優しい視線を失うことなく,現代社会に立ち向かって来た人たちだ。2月には,水俣の石牟礼道子さんも亡くなっている(2月10日=90歳)。
 戦争の昭和は既に遠く,平成も来年で終わろうとしている今,戦争を知り,真に平和を希求して行動する人は少なくなるばかりで,戦争を否定し,平和のために力を注ごうとする人がいなくなっていく感が有るのは悲しいことだ。
 「軍国酒場」と呼ばれる店舗が東京をはじめ全国各所にいくつか在るという。55年前鹿児島市に開かれた店が嚆矢だと聞くが,戦中の雰囲気を残していて,酒を飲んで往時を語り合い,軍歌を唄って,明日への活力を鼓舞するのだそうだ。
 昨年5月のことだが,関東在住の中学時代の同級生が約2年ぶりに訪ねて来た。私と同じく戦争で父親を喪い,母子家庭として疎開生活をしていた友で,兄弟のような仲だったのだが,就職し結婚してからは会う機会もしだいに減り,最近では,お互いに齢を取ったこともあって,ほとんど会っていない。その彼が顔を見せて,その折,「軍国酒場」に「突撃」して唄いたいから,『勝ちぬく僕等少国民』という戦時歌謡を教えてくれと言う。私が歌謡曲に詳しいのを知ってのことだ。
 1945年の歌(作詞=上村数馬,作曲=橋本国彦)で,「勝ちぬく僕等少国民 天皇陛下の御為に 死ねと教へた父母の 赤い血潮を受けついで 心に決死の白襷 かけて勇んで突撃だ」という1番の詞で始まる。この歌が作られた半年後には広島,長崎に原子爆弾が落とされ,日本が殲滅させられたのだけれど,そんな時期にもまだこんな歌を唄わせていたのかという思いを,二人で改めて深くした。
 そのあとには,「八幡様の神前で 木刀振って真剣に 敵を百千斬り斃す ちからをつけて見せますと 今朝も祈りをこめて来た」「僕等の身体に込めてある 弾は肉弾大和魂 不沈を誇る敵艦も 一発必中体当たり 見事轟沈させて見る 飛行機位は何のその」というような詞が続く。
 軍歌でも,『戦友』など明治時代のものには,反戦歌と言っても良い作品も在ることを思うと,昭和の戦争がいかに愚かなものであったかを知らされることだ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アベ政治を許さないと世に問ふた もののふ兜太以て瞑せり
いざよひ
2018/02/25 20:08
深読み勝手解釈 アベ政治を許さないと多々揮毫 社会派兜太荒凡夫逝く 世に兜太もののふ兜太武州熊谷
岡目七目
2018/02/26 20:13

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