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みんなの「雑感」ブログ


帰らざる旅

2017/04/07 13:37
 4月5日,詩人の大岡信さんが亡くなった。大岡さんの業績を挙げれば書き尽くせないほど有るけれど,1979年から2007年に至るまで「朝日新聞・朝刊」に連載されたコラム『折々のうた』ほど,「和歌や俳句から歌謡や漢詩、近・現代詩に至るまで多彩なジャンルの詩歌を取り上げた」(4月6日付「朝日新聞・朝刊」)一大アンソロジーとして,多くの人たちの心を引き付けたものはなかろう。足掛け29年,6762回にわたって掲載された詩歌は,作者の有名無名にこだわらず,私の何人かの知人の作品も取り上げられたことがあり,まさに現代の『万葉集』と呼ぶにふさわしいもので,その全ては,岩波新書としても,80年から07年にかけて19冊に及び,2冊の索引も付して出版されている。
 岩波新書版は,先年,私の「終活」の一環として蔵書を整理した際に知人に譲ったので,今は手許に無いけれど,2007年2月14日付の新聞の切り抜きが残っているので,転記しておきたい。
 「わが妻を愛(かな)しみにくみかくしつつしづかなる老(おい)に入り難きかも」結城哀草果『まほら』(昭23)所収。「現在の日本では農業の性格も変革をとげたし、農民のあり方も大いに変わってきた。農民歌人といえば真っ先に名前があがった結城哀草果だが、哀草果のような純然たる農民歌人は、今後現れることはないのではないかと思われる。彼はきびしい農耕に従事し、かたわら数冊の歌集をはじめ、『村里生活記』『農村歳時記』のような随筆集で大いに健筆ぶりを示した。右の歌、最後の七音が印象的。」
 これを切り抜いた理由は,連載の最終回となるものとして残しておきたいと考えてのことだったと記憶しているのだけれど,「朝日新聞」の今回(4月6日付)の死亡記事では,「最終回は『薦(こも)着ても好(すき)な旅なり花の雨』(江戸時代の女性俳人、田上菊舎)」となっている。「ねがはくは花のもとにて春死なむ」という西行の歌が好きだったという大岡さんがそのとおりの旅立ちだったので,記者の思い入れが先行したのではなかろうかと,勝手に憶測している。
 享年86歳という大岡さんは,2009年に脳出血,2011年に誤飲性肺炎を患い,会話は出来ない状態で療養中だったというから,大往生と言っても良い最期だったのだろう。昨年来,永六輔(83歳),船村徹(84歳)など,私と年齢の近い人たちが次々と逝ってしまった。永さんや船村さんにしても,既に何年か前から重篤な持病を抱える状態になっていたと聞くから,それも寿命だったのだろう。
 80代の享年と聞くと,私にはまだ先のことのように思っていたときも有ったけれど,「平均寿命」が伸びている中で「健康寿命」ということが言われるようになり,「2014年の日本人の平均寿命は,女性86.83歳,男性80.50歳にまで伸びている。平均寿命が大幅に伸びた今,一方で,日常的に介護を必要とせず,自立した生活を続けられることを示す『健康寿命』の2013年の算出結果は,女性74.21歳,男性71.19歳だというから,平均寿命との差は大きく,わが老々夫婦もとっくにそれを超えていることになる」「高齢化がわが身の問題としても現実に迫っていることを認識し,先行きの覚悟をしなければなるまい」と,かつて書いた(15.8.31「健康寿命」)けれど,そう考えれば,私の齢は,未だ「日常的に介護を必要と」はしていないものの,亡くなった人たちを既にはるかに越えていることになる。
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川柳の力

2017/04/01 19:24
 「かねて私は,ツイッターが長文の記述には向いていないために,断片的で言葉足らずの内容になりがちで,誤解も生じやすいことから,事実の即報的な発信の外は,安易なツイッターの使用に疑念を抱いていた。特に,言葉を尽くして行き届いた説明をしなければならないはずの政治家がツイッターで軽はずみな発言をすることには不信感を拭えなかった。」(11.3.12「ツイッターの功罪」)
 「ツイッターとは,もともと少ない字数で,現況を伝えたり,連絡を取りあったりするシステムだと思っている。その限りでは役立つと思うけれど,最近,意見表明の手段として使われるようになってきていることには,疑問を持つ。ときには,敵対する意見の人への誹謗が中心になることも有る。字数が限られているから,真に意を尽くすことはできず,一方的で独善的な自己主張のみになりやすい。政治的には,ポピュリズムを助長する扇動になる場合も有ろう。」(12.3.2「ツイッター雑感」)
 「愚痴や鬱憤をツイッターで晴らすのも良かろうが,時と場合を考えなければ,子どもが刃物を振り回すようなもので,まして,公的な立場に在る人が職務に関わることで私的な感情を露骨に表せば,問題は大きい。つい本音を漏らして正体を露わにしたとも言えるけれど,一方的な自己主張や誹謗・中傷の手段になれば危ういことで,そういう無思慮な人が公職に就いているというのは嘆かわしいことだ。首相や閣僚をはじめ,地域の首長や議員も心してほしい。」(13.6.19「ツイッターの危うさ」)
 上に抜粋したように,ツイッターに対する疑念をこれまでに何度か書いてきた。最近では,トランプ米大統領の言いたい放題の濫用ぶりが目に余ることだと感じている。公職に在る人のツイッター使用は,害にしかならないものが多く,禁止すべきだとさえ思う。一般人の場合でも,ヘイトスピーチに属するようなものは排除すべきことだろう。
 そこで思いつくのは,「川柳」という表現手段だ。かつて鶴彬(1909〜1938)という川柳作家が在った。帝国主義の時代に軍国主義・資本主義優先に対抗する「一つの武器」として「火箭」と呼ぶにふさわしい川柳を発表し続け,治安を乱すと見なされて検挙された獄中で罹った病のため,29歳の若さで世を去った。代表作としてよく知られているのは,「手と足をもいだ丸太にしてかへし」(1937年)だけれど,「重役の賞与となった深夜業」(1929年)は,現代において,過労死を招く時間外の超過労働で問題になっているブラック企業の経営に共通している。
 ツイッターに代わる社会批判の端的な手段としては,「川柳」こそ有効だという気がして,直近の新聞の投稿川柳欄『朝日川柳』(西木空人選)で目についたものを拾ってみた。
 「忠誠を尽くせ大奥守り抜け」(3月29日・長崎県 下道 信雄)
  ……自民党では「一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジ」が生きている。
 「春うらら各省逃げ足競い合い」(同・三重県 山本 武夫)
  ……あちこちでさんざん権威を振りかざしておいて。
 「もごもごと屁理屈をいう傘の下」(3月30日・神奈川県 石井 彰)
  ……発言できない「折り鶴」だけが席に着いている。
 「この国はそもそも司法が忖度す」(同・東京都 久保 陽介)
  ……行政のみならず司法までもが顔色を窺って。
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永六輔は生きている−−知らなかったこと・続

2017/03/21 19:46
 「人の死は一度だけではありません。最初の死は、医学的に死亡診断書が書かれたとき。でも死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けている。最後の死は、死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。そう僕は思っています」(「永六輔のお話し供養」2012年12月刊・小学館)
 「人の死」についての同様の思いを,これまで私も,どこかで聞いたこととして何度か書いてきたけれど,永六輔さんの言葉だったということを,BS朝日のザ・ドキュメンタリー(3月16日)永六輔「上を向いて歩こう〜黒柳徹子が語る“心の友”〜」で知った。
 昨年7月7日に83歳で亡くなった永六輔さんについて,雑誌「話の特集」の編集長として交わりの深かった矢崎泰久氏が,9月11日の「朝日新聞」(読書欄)に,「永六輔 その世界」と題して書いている文章の最後に,「(永六輔作品集「上を向いて歩こう」というCDに収録されている)『ここはどこだ』を是非聴いて欲しい。沖縄への想(おも)いと深い反戦の意志が聞こえてくる」と有るのを読んで,「そういう曲が有ったのを知らなかったので,まだ知らないことが有ると痛感しながら,早速,ネットで探して聴いた……」と書いた(2016.9.13「知らなかったこと」)けれど,「知らなかったこと」がまた一つ増えたことになる。
 同じ番組で,「生きているということは、誰かに借りをつくること。生きていくということは、その借りを返してゆくこと。誰かに借りたら誰かに返そう。誰かにそうして貰ったように、誰かにそうしてあげよう」という言葉も紹介されている。これもどこかで読んだ覚えが有り,心に残っているのだが,永さんの言葉だとは知らなかった。
 また,永さんが大学生のときに民俗学者・宮本常一さんから言われた「スタジオでものを考えるな。放送の仕事をするなら,電波の飛んでいく先に足を運び,そこで見てきたこと,聞いてきたことを,スタジオに持ち帰って発信しなさい」という言葉が,その後の永さんの仕事の基になっているということも教えられた。私とは地縁の有る宮本常一さんと永さんとがそういうところで結び付いているということに,「人の縁」についての思いを深くする。
 かくて,永さんは今も,私の「心の中で生き続けている」。
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我が良き友

2017/03/17 12:38
 先日(3月1日)亡くなったムッシュかまやつ(かまやつひろし)が1975年に歌ってヒットした『我が良き友よ』(作詞作曲・吉田拓郎)が頭に浮かぶ。当時,かまやつは36歳だった(吉田はもう少し若い)はずだから,詞の内容からしても,歌われているのは大学生時代の「友」に違いないが,私の場合,「下駄を鳴らして……腰に手ぬぐいぶら下げて」いたのは,中学生から高校生の頃だ。靴など手に入り難い時代だったということもあるけれど,私にとっては,それが一つのダンディズムだった。
 中学生の頃,学校の休みの日には,担任だったN先生の家に級友たちと集まった。私は,先生の蔵書を読み漁った。先生が当直の日には,当直室で遊んだ。先生の恋人だったO先生も一緒のことが多かった。あるとき,O先生が「人を恋するって苦しいことよ」と,早熟な文学少年だった私にふと漏らしたことが有ったのを覚えている。N先生は,私たちが中学3年になる春,退職して東京に出た。謄写版で手刷りにした学級新聞に私が書いた校長批判の文章の責任を取ったのかと考えられるけれど,彼にとって,田舎の中学校教師で終わりたくないという野心を実行に移す良いきっかけだったのかもしれない。O先生は取り残され,彼女もまた学校を辞めて,私が1年後に入学することになる高校が在った町の実家に帰った。
 半農半漁の田舎で,高校に進む者は少なかった当時,郡内で唯一の高校に入学すると同時に下宿をすることになり,友人も,文学仲間,スポーツ仲間など,幅も数も変わった。休日で下宿暮らしの無為の時間を持て余すときは,O先生を訪ねた。かまやつの歌では「語り明かせば 下宿屋のおばさん酒持ってやってくる」と有るけれど,彼女は,私が煙草を欲しいと言えば買ってきてくれたし,下宿での夜,独りで飲むための酒も,一升瓶で調達してくれた。私は,もちろん未成年だった頃のことだ。学校に比較的近く,自転車通学をしていた友人の家で語り明かしたことも有るし,沖の小島まで舟を漕ぎ出し,夜の浜辺で酒宴を催したことも有る。
 今ではもう,N先生もO先生も亡くなった。当時の友も齢を取って,多くが先立ち,便りが途絶えたまま現況不明の友も少なくない。「便りしたため探してみたけれど 暑中見舞いが返ってきたのは秋だった」という歌の文句と似た情況だ。
 老いたのちは,インターネットでのブログやメールを通して生じた交流の相手が,数少ない「良き友」だけれど,それも年を経るほどに,ブログ・サイトをクリックしてみても,書き込みの無い日がずっと続いていることが多くなり,健在かどうか,確かめられないのは寂しいことだ。
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「教育勅語」を問う

2017/03/12 15:47
 敗戦後72年を迎えようとしている今,127年前の「教育勅語」(「教育ニ関スル勅語」)を国民の道義として更めて称揚する人が在る。彼ら・彼女らは,どれだけ「教育勅語」を知り,真に理解した上でのことなのだろうか。
 私は,小学校(=当時の国民学校)に通っていたころ,「教育勅語」を暗唱した世代だ。学校の門を入ると右手に,立ち木に囲まれて小さいながら神殿を模した荘厳な建物(=奉安殿)が在り,中を見たことは無かったけれど,天皇皇后両陛下の御真影(=肖像写真)と「教育勅語」が納められていると聞かされ,校門を出入りするたびに最敬礼をするよう教えられた。国の祭日に学校で催される儀式の際には,校長先生がそこから取り出された「教育勅語」を白い手袋をして捧げ持ち,講堂の壇上で謹んで朗読する間,「朕(ちん)惟フ(おもう)ニ我ガ皇祖皇宗國ヲ肇(はじ)ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」で始まる「爾(なんじ)臣民」へのお言葉を頭を垂れて拝聴していた。
 今,「教育勅語」を日本国民不変の道義だと称揚する人たちは,「父母ニ孝ニ兄弟ニ友(ゆう)ニ夫婦相和シ」という部分を念頭に置いているのだろうが,当人自身,それに続く「朋友相信シ(あいしんじ)恭儉(きょうけん)己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ(およぼし)」を心から信奉し実践しているのか疑わしい。
 東日本大震災から6年になるけれど,今なお苦しんでいる被災者に対して「博愛衆ニ及ホシ」の心で臨んでいる政治家がどれだけいるのか,3月11日を中心にマスメディアの報道が震災で亡くなった人々への追悼と6年後の現実に向けられているのを好機とばかりに,当面している己に都合の悪い情況から国民の目を逸らし,記憶を消して,無かったことにしようと図っているとしか思えない政権の動きをはじめとして,「朋友相信シ」られないことが続出している。「徳器ヲ成就シ進テ(すすんで)公益ヲ廣メ」の実現にも真剣に取り組んでいるとは考え難い。
 それでも,確かに遵守できれば理想として良い徳目も有る中で,最も否定しなければならないのは,国民を戦争に駆り立て多くの命を失わせる裏付けになったとも言える「常ニ國憲ヲ重シ(おもんじ)國法ニ遵ヒ(したがい)一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ(ほうじ)以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という部分だが,それまでも「拳々服膺」すべきことだと考えているわけではあるまい。
 今の時代になって「教育勅語」を持ち出し,戦前・戦中の教育を蘇らせようとする考え方が堂々と語られるとは,これ以上長生きしたくないと思いたくなる。
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人それぞれだけれど

2017/03/07 19:26
 人の考え方や価値観はそれぞれ違っているということは解っているつもりだが,最近の「森友学園」を巡る諸問題に関しては唖然とすることばかりだ。贈賄や虚偽報告等にまつわる問題の解明は当局者に委ねるしかないとして,私が納得できないのは学園の教育内容だ。学園理事長個人の偏った思想や行為は論外だとしても,その教育内容を知ってか知らずにか,わが子を入園させる親が在ることや,何の疑いも持たずに学園で直接指導に当たっている教員がいることは,私の理解できる域を超えている。籠池某氏を立派な教育者だと思っていたという安倍首相や首相夫人の感覚も疑わしい限りだ。問題の背後には,自民党員をはじめ,政権を支持する絶対多数の選挙民が存在し,それらの人々の根底には,具体的に表に出さないまでも,共通した思想が有るのだろうかと思うと,暗然とした気持ちになる。
 アメリカでは,トランプ大統領を支持している多くの国民がいるということも,同様に信じ難いことだ。
 「森友学園」にジャーナリズムや人々の関心が移っていく間に,自衛隊の「戦闘」地域への派遣,官僚の天下り,等々の気に懸かる問題は,早くも過去のことになりかけている。追及の矢面に立っていた担当の大臣や省庁の官僚はほっとしているかもしれないが,簡単に忘れられてならないことは多々有る。安倍首相は,全ての問題の自己責任を回避し,来年の党総裁選挙で再選を果たしたあとで解散・総選挙に臨む腹づもりのようだが,そのころには,いつものことながら,国民の多くは何もかも忘れているかもしれない。「日本死ね!」の「日本」は,今の政権や官僚の愚かな組織に向けられたものだと思うのだけれど,私が生きているうちには,なかなか,今の日本が変わるとは,残念ながら思えない。
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制度には人が必要

2017/02/25 19:26
 日本が戦争で負けて,学制も教育内容も大きく転換した時代,私は少年期を迎えていた。新制の中学校(3年)までが義務教育となり,その校舎を建てる間,小学校の放課後の教室で学びながら,校舎建築のための瓦運びなどの作業を手伝わされていた。男女共学ではあったけれど,教室は男女別々で,新築の校舎に入った後も,一つの教室でありながら,男女の席の位置は二分されていた。一つの机を二人で並んで使うようになっていた当時の座席に,初めて男女を一組にして座るようにしたのは私の担任で,興味を持った全校の生徒が覗きにきたものだった。
 英語が必修教科になったものの,戦後の田舎の学校では,十分な指導力を持った教師は少なく,最初に習った英語は,GiantsやTigersなど,復活したばかりのプロ野球チームのニックネームだった。そんな状態だったから,高等学校の入学当初に行われた学力確認テストでは,文法などまったく解らず,解答用紙全体に大きく斜線を引いて提出した。以来,「英語」に関する学習意欲はまったく持てず,案じた母が苦しい家計の中にもかかわらず家庭教師を頼もうかと言ってくれたけれど,それも断り,「英語」には,大学を出る最後まで悩まされた。
 今,「英語」を小学校の必修科目に組み込もうとする動きが有るけれど,私が気に懸かるのは,十分な能力を備えた指導者が全ての学校に行き渡るだけ確保できるのかということだ。どんな分野でも優れた人材を育てるのは時間が掛かることで,急場凌ぎの方法で養成できるものではあるまい。
 同じことは,医師の養成にも言えよう。社会の高齢化が進み,認知症が懸念される高齢者も増えている。3月の施行が予定されている改正道路交通法では,「認知症のおそれ」が有ると判定された75歳以上のドライバーは,運転免許の更新時に受診を義務づけるという。高齢ドライバーの事故が多い現状では当然の対処だと思うけれど,運転をしない人でも早期治療を要する人は少なくなく,専門医不足のために,そういう患者への診療やサポートが滞りがちの現状だとも聞く。これまで問題になることが少なかったために,専門医の養成が遅れているという事情も有ろう。
 教師にしろ医師にしろ,優れた技量を持った人材の育成は一朝一夕にはいかず,時間が掛かるはずだ。高齢者世帯の日常生活に欠かせない移動手段の確保も,社会体制として不十分だ。いつものことながら,前提となる現場の実態を踏まえることなく,制度だけを先行させようとする中央のお役所感覚では,危惧されることが多すぎる。
 それでも,貧しい暮らしをしている多くの庶民の生活感情が解っていない「ブレミアムフライデー」よりはまだ正当な発想と言うべきか。
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それを言っちゃぁおしめぇよ

2017/02/12 19:28
 人との会話の中では,心の内に在っても口に出してはならないことが有る。また,話題にしたくても,聞き手にとっては興味の持てないことも有ろう。しかし,単なる雑談で終わると分かっていながら,内に閉じ込めてばかりいると気が晴れないので,自分で納得するために口にしたい場合も有り,そういうときは,ひそかに独り言を呟く。「つぶやき」とは,本来そういうものではなかろうか。
 それを自己確認だけに留めて,中に閉じ込めておく辛抱ができなくて,表に出してしまうのが「ツイッター」ではないかと思われる。「ツイート」のもともとの意味は「つぶやく」ということだと知れば,その心情はよく理解できる。
 ところが,現代は,本来表に出すべきではない内心の思いまで,ネットの世界で露わにしてしまう傾向が見られ,また,その片言隻句を取り上げて騒ぎ立てることも少なくない。誰もが気軽に発言できるネット社会は,人々から辛抱や熟慮を失わせているように思われる。表に出すからには,真意ができるだけ伝わるよう,「つぶやき」に止めることなく,言葉を尽くす努力も必要なのではなかろうか。
 トランプ米大統領の度重なるツイッターでの発言も,その類いだと思われないでもない。おそらくそれが本音なのだろうと思うし,ときには(フロリダ州の別荘を手に入れたとき?のような)商取引感覚で,脅しを含んだ観測気球を上げているような気もするけれど,大統領という立場では軽々しく口にすべきでない内容も多く,思慮分別に欠けることだと感じざるをえない。
 これは,日本の政治家のツイッターでもよく見られることで,あとになって「言葉が足りなかった」と弁明するようでは軽率のそしりを免れない。
 必要な連絡や,単純な心情吐露などには有用かもしれないが,意見表明での軽々しい「ツイッター」の濫用は,日常会話で言ってはならないことと同様,慎んだほうが良いように思う。
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退職者の集まり

2017/02/09 11:56
 定年を過ぎてから,かつて勤めた職場の仲間の懇親的な集まりや出身学校の同窓会などに顔を出す機会が増えたけれど,それぞれの会の性質によって,雰囲気や会話の内容にずいぶん違いが有る。
 特徴的なことを言えば,職場や組織のOB会的な集まりでは,過去の限られた知識と経験を基にした狭い範囲の話題になりやすく,特に男性ばかりだと,偏った価値観による判断と意見が多くなるように思われる。私の感じる範囲でそれが際立つのは,中央官僚や教員の退職者の場合だ。官僚や教員こそ,本来,広い知識と経験が必要とされる仕事であるはずなのだが,どちらも,学校を出たのち真っすぐにその世界に入り,他の社会の現場を体験する機会が少ないためか,視野の拡がりや周囲の他者への細かい気配りに欠けがちで,一方的な立場に囚われ,権威に頼り,独善的な人物が少なくないように感じられる。文部科学省の組織的な「天下り」あっせん問題などは,その仲間意識が生んだ弊害の最たるものだろう。
 いわゆる「二世政治家」にも,共通点が見られるし,一方で,商売人としての経営感覚をそのまま国政に持ち込む政治家も困るけれど……。
 しかし,どんな仕事にしても,真に適性を持ち,信頼できる人の数はそれほど多くはない。今,介護士や保育士の数が不足していると言われるが,だからと言って,数さえ揃えば良いというものでもあるまい。そのような職場で次々と問題が起こっていることがそれを表している。必ずしも適性だとは言えないような人でも現場で役立つようにするためには,真の能力を備えた人による指導や組織としてのシステムの構築が重要になってくるのではなかろうか。
 ところで,前記したような,限られた視野の人たちの集まりの中にも,女性が入ることによって,場の空気が少し変わってくることが有る。女性が混じると,話題の幅が拡がる。配偶者による影響も有ろうし,女性のほうが,発想が暮らしに即して多岐に亙るからだろう。その点,卒業した学校のクラス会などの場合は,特に高校までの同期生だと,その後の人生がさまざまなので,率直な会話の中には興味深い話も有って,教えられることも少なくないと言えよう。
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歌はドラマだ

2017/01/12 20:44
 私が少年だったころの楽しみは,ラジオで聴く野球やマラソン・駅伝の実況と,歌謡曲だった。他のスポーツの実況放送は大相撲以外は無かったし,歌謡曲も,ラジオで聴くしかなかった。聴くだけでなく,自分でもやったけれど,野球も遊びの域を出ないもので,布を丸めて括った手作りのボールや,自分で木を削ったバットで仲間と遊んでいた。敗戦後の物資が乏しいころで,時折,ハワイ在住の遠い親戚が食品や衣類を送ってくれるのが嬉しかった。その中に硬式テニスのボールやゴルフボールが入っていたことが有ったけれど,テニスやゴルフなど知る由もない暮らしだったので,使い途が分からず,布ボールと同様に手作りのバットで打っていると,テニスボールはすぐに割れてしまった。高校では,陸上競技部に入って,ひたすら長距離を走った。
 自作の歌謡曲の思い出と作品については,かつて書いたことが有る。【 http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/song.html
 自ら作る意欲が衰えただけでなく,声を出すのが辛く,カラオケを楽しむ機会も無くなった今になって,「歌はドラマだ」と感じている。自分で歌唱するときも,上手く唄おうとしないで良い,歌にこめられた情景と気持ちを唄うことだ。もともと,歌詞にはドラマチックな情感がこめられているものが多いけれど,更めてそれに気づかせられたのは,最近になって,テレビで歌手の唄う姿を観るようになってからのことだ。間延びしたドラマを観るよりも,歌謡曲のほうに,数分に凝縮された人生のストーリーと奥行きを感じさせられる。日本の演歌だけでなく,外国のカンツォーネ,シャンソン,ファドなどにしても全てそうだ。日本の曲では特に,ちあきなおみの「歌唱演技力」に感じるところが大きい。ちあきなおみが表舞台から姿を消して久しいけれど,「喝采」(1972年)・「紅とんぼ」(1988年)・「冬隣」(1988年)など(いずれも詞は吉田旺),その感を深くする。
 自分がカラオケで唄っていたころは,少しでも歌手の唄い方に近付けて上手く唄いたいと思っていたものだが,それよりも歌の情感を大切にするべきだったと,今になって気付いている。
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タイトル 日 時
二者択一の怖さ
 歳末を迎えて,この一年を振り返るときに思い出せることを挙げた中に,「アメリカ大統領選挙に思う二者択一の難しさ=一方的に選択肢を示されても単純に選べない場合が多々有る」という1項目を入れた(12月1日「この一年」)。  個人の人生でも,選択を迫られる岐路に直面することは何度か有り,思えば,進路の選択の際,もし別の途を選んでいたら,その選択がその後の人生を大きく左右することになり,暮らしは大きく変わっていたはずだ。現在の妻と出合うこともなく,もちろん,家族構成もまったく異なったものになっていたこ... ...続きを見る

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2016/12/22 19:19
私感「今年の漢字」
 このところ,わが家の各部屋で使っている掛け時計や置き時計が動かなくなる事態が続いている。電池を新しいものに替えてみても改善されない。使い始めた時期に確かな記憶が無いのだけれど,いずれも20〜30年以上経過しているのは間違いないから,機器の老化現象だということも考えられ,馴染みの時計店に相談してみると,部品に錆びが出てきていて,交換する品も既に無いかもしれず,修理に掛ける費用よりも新しく購入したほうが安いのではないかと言われた。体の不具合を医者に相談しても,老齢だから手術などは避けたほうが良いと... ...続きを見る

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2016/12/20 19:17
「もしも」
 「もしも月給が上がったら/わたしはパラソル買いたいわ/僕は帽子と洋服だ/上がるといいわね上がるとも/いつ頃上がるのいつ頃よ/そいつがわかれば苦労はない」  林伊佐緒(1912〜1995)と新橋みどり(1917〜1942)が1937年に歌ってヒットした『もしも月給が上がったら』(山野三郎・作詞,北村輝・作曲)の一節で,その背景には社会的な不況が有った時代のものだ。  今の私には,ベースアップもボーナス支給も縁が無いし,逆に,年金の減額や増税,物価の上昇に脅えなければならず,唯一,「もしも宝く... ...続きを見る

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2016/12/05 19:27
この一年
 歳末を迎えて,この一年を振り返るときだ。  「春をながめる余裕もなく/夏をのりきる力もなく/秋の枯葉に身をつつみ/冬に骨身をさらけだす」(泉谷しげる詞曲『春夏秋冬』1972年初演)。  私にとっての「この一年」は,この歌のとおりの情況で終わろうとしている。  世の中はどうだったか,思い出してみようとするけれど,最近は月日の流れが速く感じられて,頭に浮かぶことが今年のことだったのか去年(あるいは,もっと前)のことだったのか記憶が定かでない。かつては,新聞に「今週(または,今月)の出来事」と... ...続きを見る

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2016/12/01 19:22
スキマだらけ
 「スキマだらけの歌」という言葉が心に残った。11月16日放映のBS朝日「昭和偉人伝」で取り上げられた作詞家・吉岡治(2010年没=76歳)自身の言葉だ。吉岡の詞は,「説明が一行足りない」「足りない説明というのは,聴いてる人に何かを感じて欲しいと投げかけているのだ」と作曲家・弦哲也は言う。詩作に当たって吉岡は,「聴いてる相手が感情移入するスキマ」を設け,あとは,「相手に預ける」,「聞き手に預ける」,「作曲家や歌手に預ける」ことを,文学と異なる演歌の真髄と考えていたと,吉岡をよく知る音楽評論家・小... ...続きを見る

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2016/11/20 18:58
賀状どうする?
 「後期高齢者と呼ばれる齢になり、体力、気力ともに衰えを感じるとともに、これまでのさまざまなお付き合いは、そろそろ絶っても良いのではないかと思い始めています。『生前葬』を営むほどの身分ではありませんが、言わば、社会的な人生の『停年』という心境です。余命の有る限り、地域での対人関係だけは保つとして、あとは、自分独りの生き方をしたいと考えます。その意味で、ホームページ(ブログ)での発信だけは続けるつもりです。向後、音信が途絶えても、そのように御理解いただければ幸いです。」と賀状に書いたのは,2011... ...続きを見る

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2016/11/15 19:51
軽すぎる世の中
 新聞報道等によると,環太平洋経済連携協定(TPP)の国会審議を巡って,「我が党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と安倍首相は言ったという。担当相の山本農林水産相は「強行採決をするかどうかは佐藤勉(議院運営委員長)さんが決める」と発言し,国会軽視だと問題になると,「冗談を言ったら、クビになりそうになった」と,重ねて「冗談」を言う。結果,TPP承認案と関連法案は,政治日程を考えた上でのことだろうが,4日の衆院特別委員会で,民進党,共産党の抗議を押し切って採決された。これは,数の力に頼... ...続きを見る

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2016/11/06 21:21
デンボが潰れる
 「デンボとテンポは大きくなると潰れる」と,京都の下町で育った妻が言うのを聞いたことが有る。「デンボ」は関西方言で「オデキ=できもの」のこと,「テンポ」は「店舗=商売」だ。妻は,幼いころに聞いた西陣織に関わる仕事に携わっていた父親の言葉を覚えていたようだ。  東京都の豊洲市場や五輪施設の建設に絡んだ問題について見聞きするとき,この言葉が頭に浮かぶ。東京という都市が大きくなり過ぎて,組織を動かす上層部の人間の器の容量からはみ出てしまっていると感じられてならない。  折しも,10月1日付「朝日新... ...続きを見る

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2016/10/04 20:22
知らなかったこと
 去る7月7日に83歳で亡くなった永六輔さんについて,雑誌「話の特集」の編集長として交わりの深かった矢崎泰久氏が,9月11日の「朝日新聞」(読書欄)に,「永六輔 その世界」と題して書いている。その最後に,(永六輔作品集「上を向いて歩こう」というCDに収録されている)「『ここはどこだ』を是非聴いて欲しい。沖縄への想(おも)いと深い反戦の意志が聞こえてくる。」 と有るのを読んだ。  そういう曲が有ったのを知らなかったので,まだ知らないことが有ると痛感しながら,早速,ネットで探して聴いた。いずみたく... ...続きを見る

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2016/09/13 20:24
オリンピック閉幕
 (一九六四年)「九月八日──ぼくは東京オリンピックを〈最大の愚行〉と怒っている。/オリンピックはテレビで見よう、と呼びかけられても、外苑に近いわが家の上は、何台ものヘリが飛んで、テレビがうつらない。/おまけに日の丸の旗を立てろと強制され、ネズミがいると外国からの客に恥ずかしいからと、ドイツ製の殺鼠剤が配られた。」「ごく普通の、静かな暮しができなくなるのが目に見えていた。」(当時の新聞の縮刷版で)「テレビ欄を見ると、朝からオリンピックハイライト、五輪きょうのみどころ、で、夜中は、東京五輪きょうの... ...続きを見る

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2016/08/22 20:42
亡き人を偲ぶ八月
 これまでにも何度か書いたことだけれど,8月は,父と祖父が亡くなった月だ。1944年8月,海軍軍人だった父は,乗艦が米潜水艦の魚雷攻撃を受け,沈没した艦と運命を共にした。そのあと,遺された母と子で戦火を避けて疎開した母の実家で一緒に暮らしていた祖父が,1年後の8月6日,たまたま所要で出向いていた広島で原子爆弾の投下に遇い,還らぬ人になった。父も祖父も,家族の許には遺骨すら戻って来なかった。私の記憶の中には二人とも今も生きているけれど,14年前に母が96歳で亡くなったあと,思い出を語り合い確かめ合... ...続きを見る

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2016/08/15 19:27
「である」ことの重さ
 「武士は行住坐臥常に武士であり、またあらねばならない。しかし会社の課長はそうではない。彼の下役との関係はまるごとの人間関係でなく、仕事という側面についての上下関係だけであるはずです。」「もし日本で必ずしもこういう関係が成立してないとするならば、──仕事以外の娯楽や家庭の交際にまで会社の『間柄』がつきまとうとするならば──職能関係がそれだけ『身分』的になっているわけだと言えましょう。」  これは,1961年に刊行(岩波書店)された丸山真男『日本の思想』に収められている「『である』ことと『する』... ...続きを見る

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2016/08/11 19:16
時の移り行くままに
 テレビ放送が始まって数年を経たころ,その卑俗さについて大宅壮一が「一億白痴化」と指弾したのは1957年のことだ。やがてそれに「総」一字が加えられて「一億総白痴化」という流行語が生まれた。「白痴」と言うのは語弊を伴うが,最近のテレビで,やたら騒々しいバラエティ番組や殺人事件を題材にしたスリラードラマが横行しているのを見ると,半世紀以上前の危惧はますます増大しているように思われる。一方で,このところ報道の自由が萎縮してきていることも実感される。  今回の参議院議員選挙では,特に選挙権が18歳まで... ...続きを見る

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2016/07/16 19:31
参院選近し
 「戦略的投票」という言葉が有る。今回の参議院議員通常選挙が公示された6月22日の「朝日新聞」『社説』で使われていた言葉だ。「最も評価しない候補者や政党を勝たせないため、自分にとって最善でなくとも勝つ可能性のある次善の候補に投票することだ」という。  2012年の衆院選以来,棄権者の増加によって,自民党への支持率がそれほど増えているわけではないにもかかわらず,現実の支持者数を大きく上回る議席数を獲得し,いわゆる「一強体制」をもたらしたという実態が有る。今回の選挙でも同様の事態になれば,「立法府... ...続きを見る

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2016/07/06 21:12
沖縄に寄せる思い
 「基地がある故に起きる」と翁長知事淡々と言うずしりと重く (長野市)関  龍夫  沖縄の二十歳(はたち)の娘が殺されたはたちの響きに永久(とは)の哀しみ (三郷市)木村 義煕  6月12日付「朝日新聞」の『歌壇』(永田和宏選)に掲載されていた歌である。6月23日は,「我が県が、第二次世界大戦において多くの尊い生命、財産及び文化的遺産を失った冷厳な歴史的事実にかんがみ、これを厳粛に受けとめ、戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を... ...続きを見る

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2016/06/20 19:40
「自律」
 □いつも耳鳴りがしている。□肩や首筋が凝りやすい。□目が疲れて物が見辛くなる。□喉が詰まる感じで,咳が出たり息苦しくなったりする。□食べ物をうまく飲み込めず,気管に入りそうになるときが有る。□気温に関わりなく手足が冷えたり,暑かったり寒かったりする。□指先に力が入らない。□止めようとしても自然に尿が漏れる。□気候の変化に体が影響されやすく,調子が整わないときが多い。□朝,起きる時に疲労を感じる。□十分に睡眠を取っているはずなのに眠い。□やる気が有っても体が付いていかない。□顔や頭にだけよく汗を... ...続きを見る

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2016/06/17 19:20
木との別れ
木との別れ  「亡母の植えたナニワイバラが花盛りだ。ツバキの落花が一段落したところで,今度は,白い花びらを,日々,路面に散らしている。地面に散り敷く花びらは,それなりに風情の有るものだが,舗装された道に落ちては,土に帰ることもできず,アスファルトの上を近隣まで飛び散って,こちらは,掃除に追われることになる。しかし,花は命を全うして散るのだろうから,人は『おくりびと』の役を勤めるしかあるまい。」  上掲の写真とコメントは,かつてブログに載せたもので,2009年5月9日の日付が有る。以後7年が経過し,毎年... ...続きを見る

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2016/06/01 20:07
我が不如意
 「不如意」という言葉は,経済的な意味で「手元不如意」という使い方をされることが多いようだが,加齢とともに,その他でも「不如意」なことは増えるばかりだ。何よりも身体機能や体力の面で,思いどおりにならなくなったことが多い。  かつての勤務先の同僚で定年退職した者が会を作り,年に一度,全国各地に場所を変えて,懇親旅行のような形で集まっているのだが,今では宿泊を伴う長距離の旅は何かと辛いので,数年前から参加していない。今年も5月上旬に催されて,その出欠回答に記されている諸氏の近況報告が送られてきたけ... ...続きを見る

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2016/05/25 20:03
限界?
 パソコンを開けると,「ドライブの容量が少なくなっています」という警告が表示されるようになっている。使い続けて10年近く経つパソコンで,私なりに多様なデータを入れているので,かなり前から,Dドライブに移せるものは移し,できるだけCドライブを空けるようにしているし,ドライブを最適化するためのソフトも導入し,OSに組み込まれている機能で,ディスクのクリーンアップも常に心掛けているのだけれど,そろそろ限界にきているようだ。OSも4世代ほど前のものなので,バージョンアップをするよりは,この際,新しいOS... ...続きを見る

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2016/04/23 20:12
期待度の低下
 「期待値」というと,数学上の用語で,確率的に達成可能な数値として,統計上の「平均値」と類義で扱われるもののようだが,比喩的に用いられて,叶えられることを期待する「目標」,あるいは,「願望」と言っても良い意味を表すことも有り,「期待度」と言うほうが適切ではないかと思うけれど,人や,その成果が期待される力量に対して,「期待値が高い」という使い方がされることも多い。  結婚前の妻に,「(あなたの)オヨメサンになりたい」と言われたことで,その気になり,一か月後には速くも正式に結婚するまでに至ったこと... ...続きを見る

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2016/04/07 20:57
「逆コース」どこまで
 私が新制まもない高等学校の生徒だった時代を思い起こす。  「対日平和条約」と抱き合わせで「日米安全保障条約」が調印され(1951年),翌年2月には駐留アメリカ軍に関する「日米行政協定」が結ばれた。50年には朝鮮戦争が起こっている(53年7月「休戦協定」調印)。52年4月の「公職追放令廃止」で岸信介が政界に復帰し,7月には「破壊活動防止法」公布,10月には保安隊が発足(翌年自衛隊と改称),いわゆる「逆コース」の路を辿ることになる。  54年3月に調印される「MSA(日米相互防衛援助)協定」を... ...続きを見る

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2016/03/30 19:28
若い時間
 13日に行われた名古屋ウィメンズマラソンで,今冬のマラソンと駅伝のメジャーな大会は締めくくられた。今週末からは選抜高校野球が開幕し,野球のシーズンが本格化する。名古屋でのオリンピック出場を賭けた田中智美(第一生命)と小原怜(天満屋)とのデッドヒートは,見応えの有るものだった。近年のわが国のマラソンは,男子よりも女子のほうがはるかに迫力を感じさせられる。  今の私の年齢では,いつ死を迎えても不思議ではない,と思う日々を過ごしているにもかかわらず,力を尽くして戦うスポーツ選手の姿を見ると,自分ま... ...続きを見る

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2016/03/14 21:10
ブレーキが利かない
 「権力とは、(略)自分の個性を他人の頭の上に無理やりに押し付ける道具なのです。道具だと断然言い切って悪ければ、そんな道具に使いうる利器なのです。権力に次ぐものは金力です。これも、あなたがたは貧民よりもよけいに所有しておられるに相違ない。この金力を同じくそうした意味から眺めると、これは個性を拡張するために、他人の上に誘惑の道具として使用しうる至極重宝なものになるのです。してみると、権力と金力とは自分の個性を貧乏人よりよけいに、他人の上に押しかぶせるとか、または他人をその方向におびき寄せるとかいう... ...続きを見る

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2016/03/05 19:23
レベルの自覚
 「人は欲張りなもので,何事でも,自分に無いものを手に入れたい,できなかったことを可能にしたいという欲求は強い」と,前回書いたけれど,私にはもともと,そういう欲が無いようだ。スポーツにしろ学業や仕事にしろ,昔から,自分の力が及ばないと自覚していることには手を出そうとせず,そのことで引け目を感じることも無かった。それは少年のころからの生活環境に起因したことだと思われる。むしろ自分にプライドを持っていたので,自分の暮らしや力の範囲で可能なこと以外には欲も向上心も持たず,自らを惨めな気持ちにするような... ...続きを見る

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2016/02/14 19:49
この世は金だ
 廃棄食品の偽装転売,痛ましい多くの犠牲者を出したツアーバスの転落事故,暗いニュースの根底に感じるのは,金儲け第一で利益のみを追い求め,良心を失っている経営者の存在だ。弱者を標的にして続発する電話,ネット,訪問等々による詐欺と変わるところが無い。頭に浮かぶのは,「金だ金々 金々金だ 金だ金々 こり世は金だ」で始まる大正時代の演歌師・添田唖然坊が歌ったという街頭演歌だ。  甘利明経済再生相の金銭授受疑惑にしても,高村正彦自民党副総裁は「わなを仕掛けられた感」が有り「周到なストーリーが作られている... ...続きを見る

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2016/01/27 20:25
大寒連想
 暖冬と伝えられていたものの,さすが大寒の冷え込みは厳しい。「爆弾低気圧」の影響を直接被っている地方の苦難が思い遣られるけれど,寒さへの対策が十分でないわが家では,ここ数日の寒さが身に染みる。若いときだと,トレーニングで少し走れば,体の中から暖まり,寒さなど気にならなかったものだが,今では,エアコンの暖房だけでは,芯の寒さや足先の冷たさが残り,電気代が嵩むことを気にしながらも,足元に電気ヒーターを併用しなければならない。その点では,ダイニングのガスヒーターのほうが直接的で格段に暖まる。  石炭... ...続きを見る

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2016/01/21 19:53
新年の過ごし方
 新年も,はや10日が過ぎた。新年早々は屋外での作業も出掛ける用事も無いので,専ら家の中で過ごしている。と言って,暇を持て余しているわけではない。  三が日は,例年どおり,全日本実業団駅伝(1日)と関東学生箱根駅伝(2,3日)をテレビ観戦したあと,先にこちらから出した以外の方から戴いた賀状に返事を書いて一日が終わる。  賀状が一区切り付いたところで,住所録の確認整理に取り掛かる。同年配の旧知でこの1年間に亡くなった人も少なくない。若い人だと家族が増えたという知らせが記されている。賀状に基づく... ...続きを見る

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2016/01/12 21:48
良い年を!
 「年末のガラス戸拭きを,寒さを厭ってここ数年怠りがちなので,汚れが目立つようになり,今年こそは,気候の穏やかなうちに,手抜きをせずにきれいにしておきたいとも思っている」と書いたのは10月4日のことだ(「忙しい」)が,結局,12月最後の週まで持ち越してしまった。毎年同じようなことを言っている気がして,自分のブログを検索してみたら,7年前の次の記事(2008.12.21「年の瀬」)が出てきた。  「毎年のことながら,歳末が近づくと,年賀状を書くのに追われる気持ちになる。しかし,平素は疎遠になりが... ...続きを見る

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2015/12/30 19:24
軽減税率案を疑う
 消費税の更なる2%の増税が2017年4月から予定されているのを前にして,内閣(官邸)と自民・公明両党の間で,軽減税率の対象品目と適用範囲がほぼ固まってきているようだが,来年夏に迫っている参議院議員選挙を意識した対策として,目先の思惑で迷走している側面が強いように感じられてならない。選挙が終わった途端に豹変しないのだろうかということさえ気に懸かる。  その軽減税率案については,なお疑問点も多々残る。食品への増税を軽減することが高齢者をはじめとした低所得者層に対する配慮だと言うが,食品購入や外食... ...続きを見る

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2015/12/25 19:16
「安」は遠い
 日本漢字能力検定協会が募る年末恒例の「今年の漢字」は「安」に決まったという。「安」と言えば,安倍政権,安保関連法制,安全な社会生活,安心できる老後の暮らし,等々が想起されるけれど,「安全」や「安心」に反することの多い社会の現実を思うにつけて,全て「否」と言いたくなるばかりで,「今年の漢字」として挙げるには違和感が伴う。むしろ投票では2位だったという「爆」のほうが時代を表すには相応しく思う。  「逆さまにして書いて欲しかった」と言う12月17日付「朝日新聞」『かたえくぼ』の投稿者(摂津・美香渦... ...続きを見る

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2015/12/18 19:22
12月の思い
 12月は私の誕生月だ。昨年以来,周囲の人たちが私の体調を気遣って,「まだまだ元気で長生きしてください」と声を掛けてくれるのはありがたいけれど,思うに,そう言う人たちに,それだけ老いを感じさせてきているということだろうか。私自身はまだ死を予期しているわけでもないし,逆に,生きていたいと強く思ってもいない。ただ,何年か先を想定した制度や事業計画が発表されても,期待して待ち望む気にはなれず,先のことはどうでもいいと,シラケた思いがするだけだ。  最近,パソコンが思うように作動しない場合が増えてきた... ...続きを見る

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2015/12/08 21:17
不安な社会
 臨機に咄嗟の判断や行動ができない病気を持つ人や高齢者による,ブレーキとアクセルの踏み間違え,高速道路での逆走,歩道や道路脇の建物への誤進入など,自動車の運転事故が絶えない。各地で,それに巻き込まれた死者や重傷者まで出ている。しかし,地域によっては,自動車は高齢者にとって暮らしに欠かせない交通手段である場合も有り,当人に自覚が無い限り,年齢のみで法的に制限するわけにもいかず,家庭情況によっては,家族に責任を負わせるのも難しいことだ。  現代の社会が抱える大きな問題の一つだと思うものの,地域社会... ...続きを見る

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2015/11/05 19:17
合掌
 これまでに何度か,このブログでも紹介した井筒紀久枝さんが,10月9日に94歳で亡くなられたという。直近では今年1月14日(「戦争を語り継ぐ」)に記したけれど,7月初めに再度の脳梗塞で倒れられてからは,意識の無いままに点滴のみで生き続けられた。経緯は,前にも紹介した娘御のブログ( http://happyhaiku.jugem.jp/ )に記されているので詳細の転記は控えるけれど,「入院93日間、1日わずか100kcalの点滴500ccで41日間、さらに200ccに減らして11日間も頑張り抜いた... ...続きを見る

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2015/10/25 19:23
「一億総活躍」?
 言葉の軽い安倍首相がまたもや,「一億総活躍」などという思いつきの言葉を,したり顔して振り回している。「出せ一億の底力」から「一億玉砕」にまで至る,「一億総動員」を押し付けられたかつての戦中の言葉の数々を知ってか知らずか,私には,厭な記憶につながる言葉だ。  「一億」とは,私のような老人や,まだ幼い子どもたちまで含んでいるのか。言葉だけならまだ良いが,それを組織化し,費用も注ぎ込んで,一体何をどうしようというのだろう。  国内総生産を上げ,「デフレ脱却」と言うけれど,物価が騰がって潤うのは,... ...続きを見る

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2015/10/19 19:33
時は移る
 前回の書き込み以来,思わぬ日数が経ち,季節が移った。毎朝の新聞の天気予報で,まず最高気温に目が行っていたのが,今は,暑さを恐れることが無くなり,日によって朝方は寒いくらいで,体調が左右されがちな気温の変化のほうがむしろ気に懸かっている。庭の百日紅は散り果てようとし,芙蓉が咲き始めたけれど,今年の気象のせいか,芙蓉も金木犀も開花が例年より遅いようだ。  その間に,川は豪雨で氾濫,山は噴火など,各地で災害が続き,天災は避けられない面が有るものの,人の起こす事故や犯罪も次々と発生している。中でも,... ...続きを見る

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2015/09/24 20:42
健康寿命
 獅子文六の小説『七時間半』の中に,50歳ぐらいの母親について,「あんな若々しいオフクロさまは、七十ぐらいまで、長生きするにきまっている」と書かれていることを知った(8月29日付「朝日新聞」『サザエさんをさがして 平均寿命』牧村健一郎記者)。この小説が発表された1960年の平均寿命は,女性70歳,男性65歳だったそうだ。ちなみに,作者の獅子文六が亡くなったのは1969年,76歳で,今年7月に発表された2014年の日本人の平均寿命は,女性86.83歳,男性80.50歳にまで伸びている。  獅子文... ...続きを見る

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2015/08/31 19:53
小賢しい自己主張
 ほんとうに賢い人の言葉は,ちょっとした発言でも深さが有り,重みが感じられる。それに対して,智恵に欠ける人がしたり顔で自己主張をしても,小賢しく思われるだけで,まして,上から目線で押し付けがましく言われると,自分をどれだけ賢いと思っているのかと,苛立ってしまう。  ところで,漢字の「批」には,「物事を比べて品定めする」という意味が有るというが,「品定めする」には,自分の価値判断と行為に基準を持たなければならず,「批」を用いたいくつかの熟語にも,その姿勢の相違が表れていると言えよう。  「批評... ...続きを見る

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2015/08/17 20:55
車谷長吉さん追悼
 車谷長吉さんが亡くなった(5月17日)。69歳だった。私のごとき小市民的な生き方しかできない者にとって,車谷さんの描く無頼の世界は,畏怖とも言うべきか,憧れる世界だった。  「小説のなかで、どうしようもない人生を送る車谷さんが描く主人公に、私は憧れた。お前のしょうもない悩みなんぞ、ゴミのようなものだと思い知らせてくれる、暗闇に光る小刀の迫力がそこにあった。自分のような所詮『ええ子』には、絶対に歩めない生き方の凄みがあった」と,車谷さんの本に出合ったころを振り返って万城目学さん(39歳)が書い... ...続きを見る

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2015/05/23 20:39
相次ぐ訃報
 昨年は,高倉健さん(11月10日没=83歳)に次いで,11月28日には菅原文太さんも81歳で亡くなった。菅原さんを憶んで,出演作のいくつかが昨年末から今年にかけてテレビで放映されたのを観たけれど。中でも,1970年代後半にシリーズで製作された『トラック野郎』は,私にとって映画を観る機会が少なかった時期の作品なので,今にして新鮮で興味深く,今風に言えば「B級エンタメ」の秀作だと感じられるものだった。  その中で,「やもめのジョナサン」役として菅原さんとコンビを組んでいた愛川欽也さんが今年4月1... ...続きを見る

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2015/05/10 21:58
統一地方選挙に思う
 統一地方選挙の「後半戦」が始まっているけれど,各地で,首長や議員の無投票当選が少なくないようだ。「選挙戦が無ければ,有権者が地域の将来を考え,議論する機会が失われ,地方の民主主義が衰退する」という論調が有る。  しかし,では単に,対立する候補者が有れば良いというものでもあるまい。真剣に地域の問題に取り組もうと志す候補者ならば良いけれど,身銭を切って地域のために働こうと考える人が少ないから,無競争になっているのではないか。単なる売名やその他の打算で立候補する人では,無競争のほうがましだ。  ... ...続きを見る

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2015/04/22 19:43
政権とジャーナリズム
 少し前のことになるが,3月1日付「朝日新聞・朝刊」の『日曜に想う』で,山中季広特別編集委員がテレビ局の報道姿勢について書いていた(『押しすぎ政権 引けすぎテレビ』)。  「TBS『報道特集』の金平茂紀キャスター(61)は『昨年の総選挙あたりから各局に変化が出てきた』と見る。転機のひとつは11月の衆院解散当夜、首相が出演した生番組だった。『アベノミクスの恩恵が実感できない』と語る女性の街頭VTRが写ると、スタジオにいた首相の声がとがった。『事実6割の企業が賃上げしているんですから、これ全然反映... ...続きを見る

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2015/03/19 19:26
困った人たち
 自分の偏った価値観を疑わず,独善を通そうとする人を見ると,苦々しく思う。当面する事案の対処に当たって信念を貫くのは大切なことで,事によっては命を賭けなければならない場合すら有るけれど,思考が単純で独善的な人は,迎合的な取り巻きに囲まれていたりすると過信に陥り,実質を伴わない権威に満足して,自己批判をする謙虚さを持たないので,思いどおりにならなかったり,言動を批判されたりすると,感情を露わにして,攻撃的な態度を示すことも多い。自分の思いに固執する人は,一般社会でも付き合いにくいけれど,中でも社会... ...続きを見る

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2015/02/24 19:58
不可解な脳の働き
 近年の研究によると,男と女とでは脳の構造が違っていると言われる。当然,機能にも差が生じる。体の仕組みが男女で異なっているのは人類誕生以来明らかなことで,日本最古の文学とされる『古事記』のイザナギとイザナミの結婚の場面は,次のように記されている。  「是に其の妹伊邪那美命に問曰ひたまはく汝が身は如何か成れるととひたまへば吾が身は成り成りて成り合はざる處一處ありと答白へたまひき爾に伊邪那岐命詔りたまはく我が身は成り成りて成り餘れる處一處あり故此の吾が身の成り餘れる處を以ちて汝が身の成り合はざる處... ...続きを見る

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2015/02/13 19:13
時代は移る
 2月5日は,「キネマ旬報」誌の『ベストテン発表特別号(2月下旬号)』の発売日だ。聴力や視力の衰えで映画を観に行かなくなってから5年になることは去年9月に書いた(「階段を降りる」)けれど,その後も,映画への関心だけは持ち続けているので,キネ旬の特別号だけは毎年2月5日を待って欠かさず購入してきた。今年もそのときが来て,早速,近くの書店に出向いた。小さな書店では僅かな部数しか店頭に置いていないから,発売日に行かないと確保できない惧れが有り,ネットで注文することもできるけれど,発売当日に手にするのも... ...続きを見る

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2015/02/07 19:31
戦争を語り継ぐ
 被爆者援護法の制定や原爆症認定訴訟の支援に取り組むとともに,海外で被爆体験を語り,核兵器廃絶運動に力を注いだ金子一士さん(広島県原爆被害者団体協議会理事長)が89歳で亡くなった(1月4日)。昨年暮れには,長崎での被爆体験を語り続けて来た片岡ツヨさん(12月30日=93歳),沖縄の「ひめゆり学徒隊」の生き残りで,戦争体験を語り継ぐことが「次世代への責任です」と話していたという宮城喜久子さん(12月31日=86歳)が,還らぬ人となっている。ともすれば戦争の悲惨さが忘れられようとしている現在,残る生... ...続きを見る

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2015/01/14 19:23
目線の位置
 2020年度からの大学入試改革に関して旧臘に発表された中央教育審議会の答申では,「暗記した知識の量ではなく,思考や判断など知識の活用力を問う」「学力だけでなく,高校時代の実績や面接などを通じて判断する」よう促している。もっともな意見ではあるけれど,いわゆる「難関大学」や「大規模大学」にのみ向けられている教育行政の側の目線のようで,根本的なところで違和感が有る。  少子化の影響も有ってか,学生募集に苦慮している小規模の大学や,ユニークなカリキュラムを設けている学校では,促されるまでもなく,AO... ...続きを見る

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2015/01/09 20:49
あるがままに
 年が明けた。例年のことながら,近年はもはや,新年を迎えても改まった気持ちになる年齢では無いものの,こちらから前もって出したほかの方から戴いた賀状の返事を書いて,新年第一日目が終わろうとしている。午後から,当地では珍しい雪が降り始め,またたく間に積もった。今夜から明朝にかけて,粉雪がまだ降り続く気配だ。さて,私にとって今年はどんな年になるのだろうか。  昨年評判の高かった映画『アナと雪の女王』に合わせてヒットした主題歌(日本語版)『ありのままで』(高橋知伽江・詞)に「ありのままの姿見せるのよ/... ...続きを見る

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2015/01/01 22:12
親の人生・子の人生
 人生が終わりに近づいているのを感じるにつけて,ふと思うことがある。それは,私の人生とは私だけのものではなく,父母の人生や,ときには祖父母の人生ともつながっているということだ。体質や気質が遺伝子でつながっているのは言うまでもないが,そういう意味ではなく,生き方や考え方が父母や祖父母からの影響を受けてつながっているということだ。そして,私の人生は,わが子の人生へとつながっていく。  子どもが親の生き方を真似るとは限らない。親を批判的に見たり,激しく反撥して生きる場合も有ろうが,それもまた,親から... ...続きを見る

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2014/12/26 20:35
止めてしまえばそれまでよ
 長い間続いてきたことでも,いったん途切れると,それっきりになってしまう場合は多い。人と人とのつながりでもまま有ることだけれど,まったく個人的な営為だと,なおさらのことだ。  毎朝続けている読経でも,このごろでは声を出すのを辛く思う日が有って,そんなときは,今朝は休もうかという気にもなる。もともと,亡母が毎朝仏前で称えていたのを引き継いだだけで,私自身は信仰心が厚いわけでもないから,一度休んでしまえばそれで終わりになりそうで,今ではほかに声を出す機会は無いのだからと,何とか継続しているというの... ...続きを見る

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2014/11/08 19:18
五濁悪世
 毎朝,仏前で読んでいる「阿弥陀経」の中の「五濁悪世(ごじょくあくせ)」という言葉が,最近,何かにつけて思い起こされる。「五つの濁りの有る悪い世」という意味で,経文では「劫濁。見濁。煩悩濁。衆生濁。命濁」と続く。  仏典に詳しい人の説明によると,「劫」は「時代」,「見」は「見解」すなわち「人々の考え方,思想」,「煩悩」は「人の持つ欲望や憎しみなどの雑念」,「衆生」は「人々の心身の在り方,資質」,「命」は文字どおり「生命」だが,「命濁」と言えば,「人の生命が軽んじられ,生きていることの意義が見失... ...続きを見る

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2014/07/31 19:22
想起する60年安保前後
 1960年は,私が学業を卒え就職した年だ。その5月19日,日米安全保障条約改定案が,連日連夜の激しい抗議デモにも関わらず,野党欠席のまま,自民党政権により国会で強行採決され,6月19日に自然成立する。この間,6月15日には,国会周辺のデモ隊と警官隊との衝突の中で,東大生・樺美智子さん(当時22歳)が殺された。時の首相は岸信介,今の安倍首相の祖父である。  私は,就職したばかりで,デモなどの直接行動に参加することは無かったが,職場の同僚の有志と勉強会を開いて問題を語り合った。そのときの仲間は,... ...続きを見る

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2014/05/28 19:33
老化の予防
 1.「運動」(有酸素運動),2.「食べ物」(ポリフェノール,DHAの摂取),3.「社会的接触」(楽しいコミュニケーション)の三つが認知症の予防に役立つという(NHK・Eテレ「きょうの健康」)。過日,ドクターから聞いた(4月20日記載)「がん」の免疫力を高めるために心掛けたいことと共通している。つまり,脳も体も,老化を防ぐのに重要なことは同じなのだろう。  1と3は,地域の高齢者クラブでも活動目標にしていることだし,私の場合は,1,2には問題が無く,不足しているのは3だというのは,先日も記した... ...続きを見る

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2014/05/03 19:27
価値観の押し付け
 あの店の料理は美味しいと言われて行ってみても,それほど美味しいとは思えないことが有る。面白いと勧められた本でも,あまり感心しない場合が有る。「美味しい」とか「面白い」とかいうのは,人それぞれの価値観の問題だから,参考にはなっても,私は,料理でも本でも,他者の言うことをそのまま受け入れることはできないし,自分が気に入ったからと言って他者に勧めようとは思わない。  最近,「国益」という語が使われることが多いけれど,そこで唱えられているのは,安倍政権や大企業中心の価値観に基づくもので,社会的な弱者... ...続きを見る

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2014/01/21 19:33
戦時下の機密保護−その一端
 「湾側の鎧戸閉ざし房総を旅せし日あり秘密保護して」(横須賀市・戸村健児) 12月23日付「朝日歌壇」に掲載されていた一首を見て,過去の思いを私と共有している人が在るのを知った。私は,横須賀と同じく軍港であった広島県呉市で敗戦の年の3月まで暮らしていた。瀬戸内海の沿岸を走る汽車に乗ると,海側の窓は全て鎧戸を閉ざすよう指示され,車窓の景色を眺めることは許されなかった。多くの軍艦が停泊している瀬戸内海の軍の機密を守るためであった。  「特定秘密保護法」が問題になって,真っ先に想起したのがそのことだ... ...続きを見る

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2014/01/07 19:27
往生安楽国
 一年のまとめとして,新聞からの切り抜きやワープロ,パソコンに収めた記録などを整理している。しかし,考えてみれば,それらは明日につながることを想定した営為であり,この齢になって,何人もの知友にも先立たれる中で,この先まだ生きるつもりなのかと,心の中で己を嗤う思いが無いでもない。過日,前立腺がんの精密検査を受けるために久しぶりで病院に行き,この前に来たのはいつのことだったかと思い出そうとしたが,記憶が定かでない。激しい目眩と吐き気に襲われて診療を受け,頭位変換性眩暈症という診断だったのだが,すでに... ...続きを見る

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2013/12/17 20:01
お返し
 お歳暮の時季に当たって,お歳暮に関わるアンケートの結果が新聞紙上(12月7日付「朝日新聞」)に掲載されていた。お歳暮を贈る理由としては,「感謝の気持ちを届けたい」が第1位で,当然の心情だろう。「本当にお世話になった方々への時候のあいさつは、日本古来の美風であり、義理や強制ではない心の動きだ」というのが,それを代表する回答だ。  今年の流行語大賞の中に「倍返し」が挙げられていたけれど,これは遺恨を晴らすという意味のようで,感じの良い言葉ではない。報復によって得られるものは少ないと思われる。それ... ...続きを見る

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2013/12/14 19:26
今年も,亡くなった人
 年末になって,喪中のはがきが来るころになると,今年亡くなった人々が偲ばれる。友人,知人については前にも書いた。  「昨年来,旧友の訃報が相次ぐ。いずれも,顔を合わせただけで気持ちの通う,長年の仲だった。そういう知友は残り少なくなるばかりだ。」「亡くなった人たちは皆いい奴だった。これまでを振り返れば,さまざまな思い出も無いわけではない。彼らにしても,それぞれ80年に近い人生を辿った間には,喜怒哀楽,紆余曲折,いろいろな事も有ったはずだ。しかし,亡くなってしまえば,全ては過去に遠ざかって,『逝っ... ...続きを見る

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2013/12/03 19:36
皇后のお言葉
 美智子皇后が先日のお誕生日に当たって,宮内記者会の「この1年、印象に残った出来事やご感想を」という質問に対して出された文書による御回答の中で,「今年は憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます」として述べられた御感想に,強い感銘を受けた。  明治憲法の公布に先立ち民間で生まれた数多くの憲法草案の中の「五日市憲法草案」について,「長い鎖国を経た19世紀末の日本で、市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして、世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」... ...続きを見る

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2013/11/05 19:05
時代遅れ
 「iPhone5」の発売日には,店ごとに,徹夜組も含めた数百人の列ができたという。新しい機種を購入するのにそれほど先を競わなければならないのだろうか,これまで使ってきた機種はどうなるのだろうか,そんなことを思ってしまう私は,既に時代遅れの年寄りになっているように感じる。「iPad」にも同様な思いが付きまとう。「Windows」にしても,OSが次々と新しくなり,それはそれで良いとしても,古くなったOSのサービスが終了してしまうのは困る。  企業としては,機能の進んだ新しい製品を開発することで,... ...続きを見る

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2013/09/23 19:42
みっともない
 5年前(北京オリンピックの年)のブログ(2008.08.25)に書いている。  「ようやくオリンピックが終わった。私は,オリンピックに大騒ぎする風潮が好きになれない。テレビや新聞も,オリンピックに関する報道で明け暮れたが,特に新聞の場合,もしオリンピックが無かったら,オリンピックに費やしている何ページにも及ぶ紙面には,代わりにどんな記事が載ったはずだったろうかということが気に懸かる」。また,「オリンピックが国威発揚の色合いを帯びるのも,好きになれない理由の一つだ」とも書いている。「オリンピッ... ...続きを見る

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2013/09/14 19:31
安井かずみがいた時代
 島崎(旁の上部は「立」)今日子著『安井かずみがいた時代』(2013年2月28日集英社発行)を読み終えた。21回にわたって「婦人画報」に掲載されたものに,書き下ろしの1章を加えた一冊で,各章のタイトルに安井の作品名を冠し,延べ28人の証言と,38冊に及ぶ安井自身の著作(加藤和彦との共著を含む)からの引用によって構成された内容は,ZUZUこと安井かずみの生き様が「時代」とともに描き出され,ジャーナリストとしての島崎の力量が十分に発揮された労作で,読み応えが有る。  著者は「あとがき」で,「書くに... ...続きを見る

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2013/08/15 20:07
ねじれ
 参議院議員選挙で自民党が圧勝した結果,衆参両院での「ねじれ」が解消した。それが良かったのかどうか,私は,良かったとは思わない。本来,二院制というのは,衆議院での与党の政策を参議院でチェックするために有るはずで,その参議院が衆議院と同じ党利党略の場になってしまったために,「ねじれ」が問題になるのであって,それが解消されれば,政治が一方的に政府与党の思いどおり,なすがままに動くことになり,二院制の意味が失われてしまうのではないかと危惧する。  国会での「ねじれ」が解消された一方で,政府与党の政策... ...続きを見る

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2013/08/07 19:09
相槌
 国立社会保障・人口問題研究所が公表した調査結果によると,「周囲の人と会話をする機会が『2週間に1回以下』という人の割合が、65歳以上の独居男性では約17%にのぼる」という(7月25日付「朝日新聞」)。「65歳以上の独居でも女性の場合には約4%にとどまる」というから,女性のほうが社交の機会が多いのだろう。  近年は,独居老人の話し相手をする「傾聴ボランティア」の活動も広がっているようだが,単に話し相手になれば良いというわけでもない。自己主張の強い聞き手だと,相手の言うことに対して批判的な発言を... ...続きを見る

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2013/07/29 19:19
「心でしょ」
 年の半分が過ぎたところで,今年の流行語大賞の候補は,今のところ「じぇじぇじぇ」と「今でしょ」で決まった感が有る。  流行の発端となったらしいテレビの番組やCMは見たことが無いので,毎年のことながら,盛んに使われるようになるまでは知らなかったけれど,7月1日の富士山の山開きに御来光を見ようと押し寄せた登山者の写真とともに,「富士登山 今でしょ」という見出しが新聞の第一面に大きく載せられていた。4日公示の参議院議員選挙に当たって,演説に「今でしょ」を使っている党首もいたが,その軽薄さには,否定的... ...続きを見る

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2013/07/09 20:05
信じられない
 ハナ肇とクレージーキャッツが「(一言文句を云う前に)あんたの息子を信じなさい」と歌っていたのをふと思い出す。西島大・作詞,山本直純・作曲の『学生節』(1963年)だ。歌は「娘を信じなさい」「生徒を信じなさい」と続くけれど,今の世では,信じられないのは大人のほうで,子どもや生徒を保護,あるいは,指導する立場に在る親や教師の不当な行為が摘発される事例が増えている。  一方,大阪市では,教師の行動に対して,公益通報制度によって動いた監察部の認定が誤認であったと問題になった。不信の連鎖現象という感が... ...続きを見る

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2013/06/25 19:47
ツイッターの危うさ
 復興庁の参事官がツイッターで暴言を吐いていたということが問題になっている。これに限らず,公的な立場に在る人が軽率なツイートをして指弾される例は少なくない。人は,内心に苛立ちや鬱憤を抱えていて,それを吐き出したい気持ちになることも有ろう。それには,ツイッターは便利な表現手段なのだ。  「かねて私は,ツイッターが長文の記述には向いていないために,断片的で言葉足らずの内容になりがちで,誤解も生じやすいことから,事実の即報的な発信の外は,安易なツイッターの使用に疑念を抱いていた。特に,言葉を尽くして... ...続きを見る

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2013/06/19 19:19
霊魂の存在
 「英国隊の初登頂から今年で60年。今は天界に昇ったヒラリー卿も、冒険心を失わぬ80歳のがんばりを見守ったことだろう」。三浦雄一郎さんの史上最高齢でのエベレスト登頂に関して書かれた5月26日付「朝日新聞」『天声人語』の中の一節だけれど,「天界に昇ったヒラリー卿も、〜見守ったことだろう」という表現が気に懸かる。  先に亡くなった肉親や仲間が「見守っている」とか,前後して亡くなった人同士が天界で「出会っていることだろう」とか,言わば「決まり文句」としてよく使われる表現だが,そんなことを第三者が言え... ...続きを見る

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2013/06/03 19:27
年寄りの「小言」
 このブログの「ボヤキ念仏」というタイトルは,落語の「小言念仏」をもじったものだけれど,最近の世の中は,「ボヤキ」を通り越して「小言」を言いたくなるようなことが多い。大は政治家の姿勢から,小は地域の分別ごみの出し方まで,小言の材料は多々有るが,面と向かって言うこともできないので,やはりボヤキで終わるしかない。  京都・醍醐寺の大講堂の階段を下りていて,段差が33センチ有る所で転倒し骨折した64歳の女性が,損害賠償約600万円の訴訟を起こしているという(5月8日付「朝日新聞」)。  「近年めっ... ...続きを見る

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2013/05/09 19:22
この世の悔い
 「逢わなきゃよかった 今夜のあなた これが苦労のはじめでしょうか」という歌(西条八十作詞『ゲイシャ・ワルツ』1952)が有るけれど,人は,生きて行く途上で大小さまざまな「悔い」を持つ。歌の文句のような甘さを伴った「悔い」なら苦労のし甲斐も有ろうが,「後悔先に立たず」と言うように,あのとき「〜しなかったら」「〜していれば」という取り戻せない「悔い」は,いつまでも重く残り,長く生きるほど積み重なる。歴史に「たら・れば」が通用しないように,小さな歴史とも言える人生にも「たら・れば」は成り立たない。全... ...続きを見る

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2013/05/07 19:17
贈り物・その2
 御近所とのお付き合いで,食べ物などを差し上げたり戴いたりするのは,日常よく有ることだ。手作りの物のことも有るし,珍しい品が手に入ったからというときも有る。また,わが家では,自宅の食べ料に毎年,瀬戸内海産のヒジキを産地から取り寄せているのだけれど,そのときに多めに取り寄せて,御近所に差し上げている。「お宅から戴くヒジキは,近くの店では手に入らない,軟らかくて良い味だ」と喜ばれる。上げたい気持ちが有るから差し上げるので,それで喜んでいただければ,嬉しいことだ。先方もまた,後日,何かの機会に,心遣い... ...続きを見る

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2013/04/23 19:40
贈り物
 既に「老婦人」と言っても良い年長の人から,きっかけは定かでないのだが,好意の贈り物を戴くことが度重なり,かえって困惑することが少なくない。最初は,彼女の居住する地域の記念切手だった。私に切手蒐集の趣味は無いし,使途も限られるので,回が重なると貯まる一方だ。次いで,御自宅の日除けとして植えたゴーヤが大量に実り,種子が食べられるからと送られてきて,いささか持て余した。最近では,年寄りには甘い物も良いのではないかと,地元の銘菓店の品を戴いたが,甘い物は苦手で,量も多く,お向かいにお裾分けしようかと思... ...続きを見る

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2013/04/20 20:05
IT社会の危惧
 文明の進化に伴い犯罪も巧妙複雑になってくる。一昔前には思いも寄らなかったインターネットや携帯電話を利用した「知能犯罪」が増え,司法による捜査・摘発もなかなか力が及ばないようだ。  ネットを使った選挙運動がいよいよ認められるというけれど,「なりすまし」による中傷やチェーンメールなどを取り締まることは可能なのだろうかと危惧する。また,有権者個人に宛てた文書の送付には,送り先の居住地が分かったうえで,メールアドレスを入手しなければなるまいが,立候補者本人のサイトで政見を述べるだけに止まるのか,当面... ...続きを見る

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2013/04/15 19:27
元同僚の葬儀
 3泊4日の旅から帰ってきたら,元同僚の訃報が入っていた。私が退職して20年が経つけれど,葬儀には多くの元同僚が参列している。このようなときにしか会う機会の無い人が多い。今回亡くなった同僚も,昨年の1月に他の同僚の葬儀で久しぶりに会ったのち,今日まで会う機会の無いまま,送ることになった。  まだ60代の人たちは,これからも送る側になることが多かろうが,70代も後半になると,順不同ではあるものの,総じて送られる側だ。私とて例外ではあるまい。  葬儀の会場は,全国的に営業を展開する葬儀場で,建物... ...続きを見る

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2013/03/18 19:23
臭い
 自分のオナラや便は臭くないか。そんなことは無い。臭いものは,自分でも臭い。しかし,自分のことだと,それが食生活の反映であったり,健康状態を窺う手掛かりになったりすることで,嫌に思わないだけだ。親が赤ん坊の便の状態に気を配るのと同じようなものだろう。加齢臭にしてもそうだが,生きている者に匂いは付き物だ。  しかし,周囲の顰蹙を買っていることの自覚が無い匂いには困ることも有る。最近では,体臭や口臭の対策商品も売り出されているが,香水のきつい匂いに閉口させられる場合も少なくない。オナラなら,他人の... ...続きを見る

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2013/03/03 20:26
配慮に欠ける「子育て雑誌」
 「夫抜き子育てで大丈夫? 夫婦仲で決まる! 子どもの学力・自立力」−−今朝(21日)の新聞広告で目に付いた小学館発行の「子育て雑誌」『edu』( http://family.shogakukan.co.jp/family/edu/ )4月号の見出しのフレーズだ。  すでに子育てからは縁の無くなった私なので,買ってまで読む気は無いけれど,「両親の在り方が子どもの生育に大きな影響を与える」という趣旨の内容は想像できるし,そのとおりだと考えてもいる。しかし,それが雑誌の見出しとして大きく掲げられて... ...続きを見る

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2013/02/21 20:03
「聞く力」と優しさ
 阿川佐和子著『聞く力』(文春新書)が昨年のベストセラーだったという。内容については,読んでいないので分からないけれど,人の話を「聞く力」は,たいせつなことだ。  かつて,子どもの「聞く力」の低下の原因として,社会性の不足,注意力・集中力の低下が考えられると述べたことが有る(教育雑感・「聞く力」の低下 2008.1.23 http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/kyoiku.06.html )が,今は,それが大人にまで及んでいるようだ。  大人であれば,加えて,「聞く... ...続きを見る

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2013/02/03 19:11
紀行番組
 テレビ放送のBSデジタル化と前後して,再放送を含め「紀行番組」が増えているように思う。鉄道路線,温泉,文化財としての寺社,城郭,グルメなど,テーマとしての分野は分かれているけれど,各地を訪ねて,周辺の風景や町並み・宿や食を紹介する趣向には変わりない。乱発気味のサスペンスドラマでも,観光地や温泉を舞台にしたものが多く,これも,「紀行番組」の一種と言えそうに思う。テレビ局の側としては,番組量が増えて,コスト上の理由も有るのかもしれないが,視聴者にとって,紀行=旅にそれだけ魅力が有るということなのだ... ...続きを見る

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2013/01/30 19:30
大島渚逝く
 大島渚が亡くなった。昨年来,多くの訃報に接するたびに,「大島渚はどうしているのだろうと」思っていたので,「とうとう亡くなったか」という印象が強い。亡くなるのを待っていたわけではないけれど,1996年に脳出血で倒れて以来17年,克己的なリハビリによって,最後の作品となった『御法度』(2000年)を撮ってからでも13年が経っている。その間,小山明子夫人の献身的な支えによって車椅子生活を続けていると聞いてはいたが,近況の伝わらない長い空白の期間だった。今となっては,惜しま... ...続きを見る

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2013/01/22 19:21
アルジェリアの今
 イスラム武装勢力によるアルジェリアでの襲撃・人質事件に巻き込まれている在留邦人の安否を気遣いつつ,「ここは地の果てアルジェリヤ」という歌謡曲(大高ひさを作詞『カスバの女』1955)の一節を思い浮かべる。今は,「地の果て」ではなく,燃料資源の宝庫として,世界各国が企業戦士を送り出している国である。  『カスバの女』のイメージは,外人部隊の戦士(ゲイリー・クーパー)と「わたしも外人部隊」と言う歌姫(マレーネ・ディートリッヒ)との恋を描いた映画『モロッコ』(ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督193... ...続きを見る

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2013/01/19 20:28
91歳のツイッター
 毎朝,その日の新聞を横に置いて,朝食を摂りながら,第一面をちらちらと見るのが慣わしになっている。そして,記事の内容に関する思いを,心の中でつぶやいている。あとで,掘り下げて考え,ブログの文章にまとめることも有るけれど,前(2月28日)にも書いたように,最近では,直感のままで終わることも多くなり,ツイッターを利用するのも一つの手段かと思い始めている。  ツイッターとは,もともと少ない字数で,現況を伝えたり,連絡を取りあったりするために便利なシステムで,その限りでは役立つと思うけれど,最近,意見... ...続きを見る

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2012/12/27 19:59
今年の宿題
 衆議院議員選挙は,自由民主党の圧勝に終わった。数の力を得た安倍政権の下で,これからの日本の政治がどのような方向に進んで行くのか,危惧されることは多いけれど,私の力ではどうなるものでもないと諦めて,成り行きに任せるしかない。  しかし,この一年が終わるに当たって,言わば「今年の宿題」として,私の気持ちの中にわだかまっていることがいくつか在る。  一つは,今回の総選挙でも顕著になった今の選挙制度の問題だ。地域による一票の格差ということが言われるけれど,それだけでなく,現行の小選挙区制度には,い... ...続きを見る

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2012/12/24 19:42
私の「今年の漢字」は「誤」
 日本漢字能力検定協会が毎年公募して選定する「今年の漢字」が「金」に決まったというが,私には,今の世相を表すのに最適な文字だとは思えない。オリンピックでの金メダルなどは,喜ばしいことに違いないけれど,この一年を象徴するものとしては違和感のほうが大きい。「金(かね)」を巡る事件の多発や国内外の財政危機を表しているわけでもなかろうし,まして,誰かがツイッターで冗談を言っていたように,世界を騒がせる北朝鮮の大将の名にちなんだわけでもあるまい。  私がまず思い浮かべるのは,清水寺の貫主が揮毫する文字と... ...続きを見る

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2012/12/12 21:31
つり天井
 中央自動車道のトンネル崩落事故で「つり天井」が問題になっている。  「つり天井」と聞いて私が思い浮かべるのは,「宇都宮釣天井」という言葉だ。おぼろな記憶なので更めて調べてみると,江戸時代の元和8年(1622年),下野国宇都宮藩主の本多政純が,日光東照宮参拝の2代将軍秀忠を宇都宮城に迎えるに当たって,寝所に釣天井を仕掛け,謀殺を図ったという事件だ(Wikipedia)。事実は,政純の権勢を快く思わない一派による冤罪だったようだが,のちに内容や登場人物はさまざまに変えられて,講談,歌舞伎,映画な... ...続きを見る

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2012/12/07 19:19
佐野眞一氏のコメント
 橋下徹・大阪市長をとりあげた「週刊朝日」10月26日号の連載記事をめぐり,朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」が,「見出しを含め、記事は橋下氏の出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調とし、人間の主体的尊厳性を見失っている」などとする見解を表明したことを受けて,記事を執筆した佐野眞一氏が,「見解とお詫び」と題するコメントを,出版元の「朝日新聞出版」のホームページで発表している(11月12日)。  これを読んで感じるのは,佐野氏の意識の根底に,橋下氏の短絡的で深慮に欠ける言動に対... ...続きを見る

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2012/11/13 21:00
オスプレイ飛行への懸念
 9月25日の「朝日新聞(大阪本社版)朝刊」によると,22日から24日にかけて,米軍の山口県岩国基地から飛び立った新型輸送機オスプレイが,運動会をはじめ各種行事が催されている山口県周防大島町の会場上空に何度も飛来したという。  周防大島は,私が小学校(当時は国民学校と言った)4年生から高等学校を卒業するまで,戦中戦後を過ごした思い出深い島であり,今も多くの知人が暮らしている( http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/natsukashinoshima.html )。 ... ...続きを見る

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2012/09/28 10:33
帰る場所・迎える人
 家の入り口の鍵を持たずに外出するということは,帰ってきたとき,家で待っている人がいるのを信じているからだ。留守の間に何らかのアクシデントが起きる場合を想定すれば,鍵は持っていなければならないけれど,そのとき,そういう危惧は念頭に無いということだ。安心して帰れる家が在るということは,幸せだと思ってよいことなのだろう。  一方,家人の帰りを家で待つ立場になれば,その安心を支えていなければならない責任を感じる。そして,無事な姿を迎えるまでは一抹の不安を抱えて待つことになる。  一人暮らしであれば... ...続きを見る

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2012/09/22 20:34
配剤
 人の暮らしには幸運と不運とが付いて回る。誰にでも,幸福を感じるときと不幸だと思うこととが在る。しかし,人に与えられる幸運や幸福は限られていて,一人の人間に常に満ち溢れているものではなく,生涯を通して見れば,平均して平等に与えられるものではないかと思う。平和な社会での日常であれば,それが自然の配剤というものではなかろうか。中国の古書で「禍福は糾える縄の如し」(史記)と言うのも,そのことを指しているのだろう。  日本の古語では,「羨し」を「ともし」と読み,「乏し」に通じるという。自分が満たされな... ...続きを見る

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2012/08/10 20:26
喜寿の会話
 敗戦後67年目の8月が来た。  先日,久しぶりに会って,ビールのジョッキを傾けながら語り合った小・中学校のころからの友人が言う。「今年は,日本武道館での全国戦没者追悼式に出向いて,戦争に対する長年の怒りと怨みに区切りを付けようと思う。」  彼も私と同じく戦争で父親を喪い,疎開暮らしで少年時代を送った身の上だ。私も,反戦の気持ちに変わりはないが,今,それに区切りを付けなければならないとは思わないし,国の主催する追悼式に出席して区切りを付けるべきことではあるまいと応じたけれど,思えば,彼の「怨... ...続きを見る

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2012/08/08 19:32
安住の地
 「人は罪の酬いに死を与えられる。しかし,イエス・キリストの仲だちにより,神に迎えられて,天国で安らかな永遠の生を得ることができる。」 教会で行われた知人の葬儀で,牧師は,そんな意味のことを述べた。仏教でも,「人のこの世での罪障は,南無阿弥陀仏を称えることによって救われ,あの世で仏に生まれ変わる」と説く。しかし,人はそれほど罪深いものなのだろうか。  両者に共通しているのは「地獄」の思想で,その根底に在るのは,死への恐怖と,親しい人の死を見送る悲しみだと思われるが,私は,そのことに疑問を感じる... ...続きを見る

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2012/08/03 19:23
人生=旅
 結婚して50年経った。いわゆる「金婚式」の年に当たって,夫婦で旅をすることにした。「旅」と言っても,僅か一泊のことなのだが,かねてから妻が一度訪ねたいと言い,私自身も未だ訪れたことの無い伊勢神宮に参り,近くの鳥羽温泉郷に宿を取る計画だ。  目的地が定まれば,加齢とともに体力に自信が持てなくなっているので,最近では,宿とアクセスの手段とは予め手配することにしている。しかし,主たる目標の外の旅先での行動は,気分と成り行きとに任せたい。三木清は,「旅は過程である故に漂泊である。出発点が旅であるので... ...続きを見る

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2012/05/17 20:00
わざとらしい
 「CMの演技の中で食べる行為が一番難しい。食べる前の表情。食べている表情。食べ終わる瞬間の表情などに、その美味な感じと満足感とが伝わってこなければならないからだ。逆にいうと、わざとらしい演技を排除しなければならない。」  川村蘭太著『伝説のCM作家杉山登志』(河出書房新社2012年1月30日発行)の中で出合った文章だ(「第三章・夢工場との出会い」)。この一節を読んで思い当たることが有る。キイワードは「わざとらしい」だ。  テレビのいわゆる「旅番組」の中で,各地の名産や旅館の自慢料理をリポー... ...続きを見る

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2012/04/28 20:10
文表現にこだわる
 「従業員が飼育しているクマに襲われた」。秋田県のクマ牧場で檻から逃げ出したクマが人を襲ったという新聞記事(4月20日夕刊)の一部分だが,この部分だけを読むと,「襲われた」のが従業員なのか他の人なのか判然としない。咄嗟には,「従業員が」「飼育している」という主述関係であるかのように読み取りそうだ。  記事は「と119番通報があった」と続いているので,通報した人の言葉どおりに書いたのかもしれないけれど,書き言葉にするときには,「従業員が」が「襲われた」の主語であるならば,述語の直前に置いたほう... ...続きを見る

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2012/04/22 19:23
運命の定め難さ
 過去を振り返ることは好きでない。残る人生の可能性は少ないと思いつつ,「人生は全て初体験の連続で、後戻りしてやり直すことはできません。悔いや未練を残さず、自分の老いと向き合って行くしかありません」と,今年の賀状でも書いた。  これまでの人生で直面したいくつかの岐路で,そのつど選択してきたことは,成り行きに任せたり,あるいは,軽率だったりしたことも有るかもしれないが,全ては自己責任に帰することで,後悔は無い。歴史に「たら」「れば」が通用しないのと同様に,人生にも「たら」「れば」は有り得ず,運命の... ...続きを見る

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2012/03/24 19:38
新聞の正義
 プロ野球・巨人軍の長年にわたる金権体質を苦々しく思っている人は少なくないことだろう。しかし,3月15,16の両日にかけて「朝日新聞」が朝刊第1面のトップで報じた,日本プロ野球機構の申し合わせによる標準額を大幅に上回る高額な契約金に関する摘発記事には首を傾げる。  社会正義の意識による告発かもしれないが,直近でも8年前,10数年前にまで及ぶ,ドラフト制度に関連して選手からの逆指名(希望枠)制度が存在した時期のことで,その後ルールの改変も有って,既に時効とも言える問題を,現時点でこれほど大きく取... ...続きを見る

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2012/03/17 19:47
弔辞
 いつかはこのときが来ると,おぼろに覚悟はしていたものの,ついに君の訃を知らされることになった。長かった闘病の間,苦しいことも多く,辛い思いを重ねたろうが,今は,安らかに眠っているのだろうか。発病した初期のころ,「俺が死んだらお前が弔辞を読んでくれ」と言われたけれど,そんな役回りは御免だと思っていた。しかし今,心の通う友を遂に喪ってしまった。  最後に会ったのは,2007年の秋,山口県周防大島の母校で催された高等学校の同期会のときだ。ぜひ出席したいと言うので,「新大阪」から同行し,宿泊の部屋を... ...続きを見る

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2012/03/11 19:36
ツイッター雑感
 ツイッターとは,もともと少ない字数で,現況を伝えたり,連絡を取りあったりするシステムだと思っている。その限りでは役立つと思うけれど,最近,意見表明の手段として使われるようになってきていることには,疑問を持つ。ときには,敵対する意見の人への誹謗が中心になることも有る。字数が限られているから,真に意を尽くすことはできず,一方的で独善的な自己主張のみになりやすい。政治的には,ポピュリズムを助長する扇動になる場合も有ろう。  一方で,フォロワーとしては,断片的な言葉を短絡的に読んで,早合点をしがちな... ...続きを見る

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2012/03/02 19:28
原発停止
 20日,関西電力の原子力発電所で運転を続けていた最後の1基が定期検査のため発電を止め,西日本で稼働中の原発は全て無くなったという。今のところ停電等の事態にはなっていないが,関電の八木誠社長は「電力の需給安定には、原子力の再稼働が不可欠だ」,「(再稼働できなければ)供給責任は果たせない」と,かねてから発言している。2月16日付「朝日新聞(大阪本社版朝刊)」では,第1面トップに,「再稼働説得 必死の関電」という見出しを掲げて報じた。  しかし,「必死」とはどういうことだろうか。「必死」とは本来,... ...続きを見る

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2012/02/22 20:33
現地の声
 高校を卒業して42年,大学を出たあと,郷里の北海道に帰って,札幌で,道路メンテナンス関連の機器・部品等を製造・販売する会社を経営している男が,ほぼ40年ぶりで京都に立ち寄った機会に,高校時代のクラス仲間が集まり,一夜歓談した。昨年還暦を迎えたメンバーで,私との年齢差は16年だが,互いに年齢を重ねた今となっては,その差は無いようなもので,仕事や家庭の話を聞いていると,それぞれの過ごしてきた人生を感じさせられ,彼らが登場する映画を作れば,興味深い作品ができるのではないかと思わせられた。  札幌の... ...続きを見る

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2012/02/08 19:23
酔えない酒
 近年,酒が飲めなくなった。と言っても,経済的な理由ではないし,酒を不味く感じるようになったわけでもない。晩酌の焼酎は欠かしたことがないし,夕食後にはウィスキーのオンザロックを味わっている。しかし,体力の衰えで,気持ち良く酔えるまでに至れなくなり,酒で心の憂さを晴らしたり,恋する思いを紛らわせたりすることができなくなったということだ。  酒を歌った歌謡曲は多い。検索サイトを見るだけでも,タイトルに「酒」が付いている曲は450曲を超えるし,歌詞の中に「酒」が含まれているのは4千数百曲に上る。そし... ...続きを見る

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2012/01/26 19:13
詐りの形
 人を信用させて金品を詐取する行為を詐欺と言うけれど,犯罪行為ではなくても,心遣いの優しい人だ,愛情を持って接してくれる人だと,人には思わせていて,内心はクレバーで,心の冷たい人も在ろう。瀬戸内寂聴さんも語っている。「(出離前)人間の愛は無償とみえ、無私をよそおうものほど、自己愛の満足にすぎないように思われました。」(2012年1月12日付「朝日新聞・夕刊」『人生の贈りもの』)  しかし,教師や医師などの場合,心の裡は見せないで,相手に信頼感を持たせるのもたいせつなことかもしれない。それも,一... ...続きを見る

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2012/01/14 20:55
家族葬
 最近,世間一般には知らせず,肉親だけで葬送を済ませる「家族葬」が増えているように思う。昨年11月に亡くなった石堂淑朗さんのように,本人と遺族の要望で公表を1か月間控えていたという例も有るけれど,新聞に死亡記事が載る知名人で,「亡くなっていたことが判った」という形で報じられることが少なくない。  私の近隣でも,ここ半年の間に亡くなった人の中で6人までが,あとで伝え聞いたことだった。道一筋離れているだけでも,日常の行き来が無いと,気付かないことが多い。まして,離れていれば,知らされなければ分から... ...続きを見る

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2012/01/10 19:50
「絆」
 今年は,「絆」という言葉が持て囃された。「持て囃された」という言い方は語弊が有るかもしれないが,一方では,親が子に危害を加える事件が続発し,去年の流行語にもなった「無縁社会」の情況はなお続いているし,大震災に関連した「風評被害」も,自己中心の発想に因るもので,被害者の立場を思いやる気持ちなどはまったく感じられないことだ。「絆」は,互いに支え合う気持ちが有ってこそ結ばれるもので,言葉の上だけで「絆」を言うのは,そらぞらしいことに感じられてならない。  人と人との結び付きの中で,「善意」は有って... ...続きを見る

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2011/12/26 21:01
歳末に思う
 賀状をしたためる時季になった。  今年の年頭の挨拶で,「後期高齢者と呼ばれる齢になり,体力,気力ともに衰えを感じるとともに,これまでのさまざまなお付き合いは,そろそろ絶っても良いのではないかと思い始めています。」「言わば,社会的な人生の『停年』という心境です。」「向後,音信が途絶えても,そのように御理解いただければ幸いです。」 と記したけれど,それでも,賀状を欠かせない人は在る。  年に一度だけでも挨拶を交わし,近況を知らせ合いたい人に賀状をしたためるのは,決して虚礼ではなく,大切にしたい... ...続きを見る

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2011/12/22 19:21
創作四字熟語
 歳末になって,各分野で,一年を総括する催しが盛んだ。言葉の分野では,「ユーキャン新語・流行語大賞」(自由国民社「現代用語の基礎知識」選定),「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会選定)などが話題を集めているけれど,私は,住友生命が募って今年で22回目になる「創作四字熟語」を,毎年,面白く見ている。「新語・流行語」や「今年の漢字」も,時代を反映するものではあるが,それに加えて,四字熟語の基礎知識を持った上でアイロニーやウイットを利かせた創作力を必要とするものだから,一部では漢字の簡略化が言われる中... ...続きを見る

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2011/12/12 19:28
デジタル放送時代
 今年1年の間にわが家で変わったことと言えば,7月のテレビ放送全面デジタル化に対応するため,やむを得ず新しい受信設備を調えたことくらいだ。経緯については前にも記したけれど,出費を最少限に抑えるため,次の3つの方法を採った。  アンテナの新設は避け,従来のままのアンテナ設備で受信することを前提に,まず,デジタル放送受信チューナー内蔵のレコーダーを私の部屋のモニターに接続,次に,妻の居室兼寝室用には,地上波デジタル対応の小型受像機を購入し,BS放送は,アンテナが私の部屋にしか繋がっていないので,レ... ...続きを見る

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2011/12/09 19:30
逝った人
 石堂淑朗さんの訃報が12月1日の各紙夕刊に載った。「11月1日死去。79歳。本人と遺族の要望で公表を1カ月間控え,葬儀は近親者のみで行った」とのことだ。  「私の文筆の仕事は本書で終わりました。後は冥界で実相寺昭雄や今村昌平と会うだけです」と,『偏屈老人の銀幕茫々』(2008年3月25日・筑摩書房発行)に書いていたけれど,60代半ばでの脳梗塞,70代に入ってからの心筋梗塞を克服しながら,最期は「膵臓癌のため」という。  同書の中で,渡辺祐介(映画監督)の晩年に触れて,「中年というか晩年に至... ...続きを見る

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2011/12/04 19:57
機械への不信
 自動販売機が各所に設置されるようになって既に久しいけれど,最初のころは,機械が間違いなく計算して,望みどおりの商品を手にすることができるかどうか信用できず,専ら対面販売を利用していた。しかし,今では 自販機を利用しなければ手に入れ難い商品も増え,金融機関でもATMの使用を勧められる。  一方では家電製品の自動化も進み,エアコンやAV機器など,リモコンでなければ操作できないものも多い。思いどおり作動するかどうか,もし故障したらどうすればいいのだろうかと,心配しながらも使っている。  しかし,... ...続きを見る

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2011/11/24 19:33
CR対応ライター
 子どものいたずらによる事故を防ぐため,使い捨てライターに対する安全規制が完全実施されて1か月が経つ。今や店頭では,いわゆるCR(チャイルドレジスタンス)機能付きのライターしか手に入らない。しかし,これが実に使い辛い代物で,まして指の力が無い人は困るだろうと感じていたところ,10月30日付「朝日新聞(大阪本社版)」の『声』欄に,81歳の女性の投稿が載っていた。  墓参りのとき,風よけ付きライターを重宝して使ってきたが,「先日、新しいのを買ったところ、何度押してもレバーが下りない。」「右手の親指... ...続きを見る

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2011/10/30 21:36
人の自己中心性
 長年いろいろな人と付き合っていると,人それぞれが持っている性格上の欠陥や能力の限界が解ってくる。  自分に甘く,責任感が薄い。依頼心が強く,何かにつけて人に甘える。恩を感じることが無く,義理を欠くことに気付かない。  他者の気持ちを思い遣ることが少なく,感情を露骨に表す。他者に関わることでありながら,時間のけじめを付けられない。自分の思いを述べることに急で,相手の話をまず聞こうとする気持ちに欠ける。他者の欠点を批難することを自己の存在証明にする。  したり顔して,小賢しい弁舌を弄する。自... ...続きを見る

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2011/10/13 19:30
夢の記録
 何かの形になりそうで,その像が結ばないまま,靄のように漂っている。  頭に浮かんだ知っているはずのメロディが曖昧な状態で,言葉に繋がらず,コマーシャルか何かで聞いたような気がするのだが,何の曲なのか思い出せないでいるうちに,そのメロディ自体が,いつの間にか消えてしまっている。  何か考えようとしていたのだが,それが何についてのことであったか思い出せない。思い出したいことが有って,しきりに思い出そうとするけれど,いっこうに脳裡に浮かんでこない。そういうことが最近増えた。  思考の手掛かりに... ...続きを見る

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2011/10/03 19:32
風水害の憂い
 台風15号がまたも大きな被害を残して去った。度重なる風水害に,気象庁や国土交通省は,その都度「厳重な警戒」を繰り返し呼び掛けるけれど,警戒や避難をするだけで,自然の猛威に対抗する術は無く,恐れおののくだけなのが情けない。大震災の被災地や,前回の台風12号がもたらした土砂災害に苦しむ人たちに追い打ちをかける状況を,暗澹とした思いで傍観しているのは辛いことだ。  斜面の崩落によって生じた土砂ダムからの土石流の発生を惧れて今も避難を続けている奈良県や和歌山県の山間部の人たちの暮らしを案じる。かつて... ...続きを見る

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2011/09/22 19:56
国語調査
 文化庁による2010年度の「国語に関する世論調査」の結果が発表された(15日)。その中で,形容詞の語幹のみの表現(「寒っ」など)が,今回初めて調査対象にされたということだが,調査の意図がピンと来ない。  形容詞や形容動詞の語幹が感動詞的に使われるのは,今に始まったことではないと思うので,今さらなぜ? と感じるのだ。  つまらない「おやじギャグ」などに対して「サブ(寒)ッ」と反応するのは近年になってからのことだろうが,普通に「寒っ」と言うのであれば,あえて取り上げるまでもない,昔から使われて... ...続きを見る

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2011/09/16 19:36
テレビ界の軽薄さ
 昨年12月,イギリスBBCのクイズ番組で,広島と長崎の原爆で二重被爆した山口彊さんを「世界一運の悪い男」と,笑いの種にするような放送がされたことに抗議するという事態が有ったけれど,その背景に,原爆被害の悲惨さを知る機会の無かった無知が在ったことは確かだろう。  ところが,当の被爆国の日本で,8月7日に放映されたドラマ(フジテレビ系)で,「LITTLE BOY」の文字がプリントされたTシャツを主演のアイドルタレントが着ていたということは,原爆の被害者を追悼するとともに,より強く核兵器廃絶を訴え... ...続きを見る

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2011/08/22 19:24
こだわり残る五山送り火
 今年の京都五山の送り火は,例年以上に思い入れの深いものになるはずだった。大震災の津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の名勝の松に被災者の思いを込めたメッセージが書き込まれ,薪として燃やされると聞いたからだ。被災した人たちと思いをともにして,亡くなった人たちを送りたいと思っていた。  ところが,原発から出た放射能に汚染されているのではないかという不安の声によって中止されることになったという。被災者の気持ちを踏みにじり傷つける,何という心無い決定だろう。66年前,広島,長崎に落とされた原爆の被曝者... ...続きを見る

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2011/08/10 20:35
立秋
 今年の「立秋」は8月8日だ。しかし,暦の上では秋になっても,厳しい暑さはまだまだ続くことだろう。年間猛暑日数の記録を更新した昨年は,9月に入ってからも猛暑日が続いたけれど,今年も,10月まで厳しい残暑が予想されるというから,覚悟しておいたほうがよさそうだ。  日本気象協会が,現実の季節感と合わない,古代中国で成立した二十四節気を見直し,季節を表す新しい言葉を選んで「日本版二十四節気」作ろうとしているというが,どんな言葉が選ばれるか,興味の有ることだ。  それでも,季節の移り変わりは,身近な... ...続きを見る

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2011/08/08 19:32
年齢制限
 8月3日付「朝日新聞・夕刊」に,「新聞広告調査モニター募集」という株式会社ビデオリサーチの全面広告が掲載されていた。報酬金額は僅かだが,新聞広告について意見を言う機会を得られることに興味を持ち,応募要項に目を通した。  ところが,応募者資格に年齢制限が有り,「満15歳〜69歳」となっている。満15歳という下限は,高校生以上ということなのだろうと思うけれど,70歳以上は参加できないというのは理解に苦しむ。  いろいろな仕事の求人要項には,それぞれ年齢制限が有り,私の齢になると,応募が全く閉ざ... ...続きを見る

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2011/08/06 19:54
「なでしこジャパン」の困惑?
 女子サッカーW杯での「なでしこジャパン」の優勝は大きな感動をもたらした。その粘り強さと冷静な気迫は,多くの人に勇気をも与えたにちがいない。  サッカーには詳しくないし,日本の勝敗にこだわる気持ちもあまり持たない私でも,特に,アメリカとの決勝戦の延長後半に同点に追いついた宮間のCKと沢との連携プレーや,PK戦でのGK海堀のガードの見事さには感動した。  しかし,その後の国内での過熱した反応が予想されて危惧していたとおり,テレビ局は,疲れているにちがいない選手たちを顧慮することなく,争って取材... ...続きを見る

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2011/07/27 19:37
菅さんに学ぶ
 人の器の大きさは,見かけの印象だけでは量り難い。中身を入れてみると,意外に器に入りきらないで,破綻を生じることが有る。特に,人を掌握したり指導したりする立場では,相手を包み込み,生かして動かすことのできる「器の大きさ」が要件となる。  首相になる前の菅さんには,その見識が期待されたのだが,首相という地位に就いてみると,器として不足しているところを露呈した感が有る。かつて「イラ菅」と呼ばれたのも,度量の小ささの現れだったのかと,今にして思われる。それでもなお,考え方の面で肯ける点も少なくないの... ...続きを見る

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2011/07/25 19:28
PRIDE
 プロ野球・巨人軍のヘルメットには「GIANTS」「PRIDE」の文字が記されている。しかし,プライドだけでは勝負に勝てないのは,巨人軍の最近の実績を見ても明らかだ。プライドよりも,弛まぬ錬磨と,眼前の勝負への執念こそが重要だろう。それは「雑草魂」とでも言えるものだ。  人はそれぞれ,その人なりの「プライド」を持っている。人にとって,「プライド」が気持ちの支えになることも有る。私にも,幼いころ,敗戦後の暮らしの中で,いじけた気持ちにだけはなりたくないと,「プライド」を支えに,環境の惨めさを乗り... ...続きを見る

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2011/07/08 19:43
子役の演技
 フジテレビ系で放映されていたドラマ「グッドライフ」が終わった(6月28日)。テレビドラマを観ることは尠い私だが,寝室で,妻が観ているドラマの音声が耳に入ってくるうちに,「グッドライフ」に関心を持つようになった。  主人公の羽雲を演じる子役の加部亜門の演技力に関心を持ったのが初めだが,しだいに,羽雲の「パパ」に寄せる愛情の深さに引き込まれるようになった。現実に,これだけ子に慕われる父親が在るのだろうかと,そういう父親の幸せを想う。そして,その役を演じている加部亜門は,実生活での父親には,日常ど... ...続きを見る

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2011/07/01 19:41
風評被害
 スーパーで,野菜の産地が「茨城県」とあるのを見て,出しかけた手を引っ込める人がいる。こういう人がいるから,いわゆる「風評被害」が生じる。風評に左右されるのは,今回の事象に限ったことではないけれど,そのために不条理な被害を受ける人たちは,これまでも少なくなかった。  逆に,テレビ等で流される,無責任な噂に近い情報に踊らされて,特定の商品が品薄になるほど買い漁られるという例も有った。健康神経症とでも言える風潮で,テレビやインターネットでの情報やコマーシャルに乗せられやすい人が多いのも,独自の確か... ...続きを見る

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2011/06/22 20:37
イデオロギーの危うさ
 5月11日付「朝日新聞・夕刊」に掲載されていた池澤夏樹の一文『終わりと始まり a×bについて再考する』に注目した。aは確率,bは規模で,「社会への事故の影響はa×bで表される」と言い,「aは無視しうるほど小さい」と告げられてきた「原発の安全は現実の裏付けを欠く思想、つまりイデオロギーだったのだ」という趣旨の文章だが,次の具体的な指摘が目を引く。  「三月十一日の深夜の時点で、なぜベントは実行されなかったのか?」「あの晩、状況に対処する能力のある人々が東電にはいなかった。」「原子力発電所の安全... ...続きを見る

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2011/05/14 12:13
ポスト・ビンラディン
 10年前のアメリカにおける同時多発テロの首謀者と目されているビンラディンが,アメリカ軍の特殊部隊によって殺害された。裁判によることもなく射殺されて,遺体は海に投げ込まれたと聞くと,今なお戦争状態が続いていたのだということを更めて認識させられる。  アメリカでは,テロに対する勝利として,歓喜の声が上がっているというが,それだけで良いのだろうか。  10年前の9月,同時多発テロの報に接して,私は,次のような思いを記した。  「誰が仕掛けた『戦争』であるか即断はできないとしても,アメリカが主導... ...続きを見る

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2011/05/06 19:36
帰宅難民?
 「27日午後1時半ごろ、JR奈良線の城陽−新田駅間で、奈良線京都行きの普通電車(4両)の運転士が、線路上に木(長さ約20b)が倒れているのを見つけて急ブレーキをかけ、約100b手前で停車した。乗客約90人にけがはなかった。撤去のため木津−宇治駅間で午後5時すぎまで運転を見合わせ、上下53本が運休、約5600人に影響が出た。(4月28日付「朝日新聞」南京都版)  私も,当日,運休による「影響」を受けた乗客の一人だ。たまたま京都に出掛けていて,16時前に発車する奈良線の列車に乗ったところ,宇治で... ...続きを見る

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2011/04/28 19:38
指導者の資質
 「新しい暮らし方」と題した4月1日の記事に,「新しく始めることにしたのは,コミセンで催される『唱歌教室』と,カルチャー・センターでの『詩吟』と『演歌』の教室だ」と書いた。通い始めて1か月が経とうとする今,それぞれの教室の実態が判ってきて,意に満たないことも少なからず有る。  「唱歌教室」は,歌っていれば良いことだから,幹事の毎回のもったいぶった冒頭の挨拶は我慢して聞き流すとしても,受講料を払って通うカルチャー・センターのほうは,それでは済まない思いを抱く。  「詩吟」の教室では,課題とする... ...続きを見る

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2011/04/27 19:45
BRDレコーダーとディスプレー
 テレビ放送のデジタル化に対応するための最善策をいろいろと検討してきた経緯については,これまでにも何度か記した。4月から改編されたNHKの衛星デジタル放送のBSプレミアムで,音楽ディレクターの長男が演出する番組が定期的に放映されることになったのに合わせて,遅ればせながら,デジタル放送受信に踏み切ることにした。  対処策の条件として,まず,BSデジタル受信チューナー内蔵のレコーダーが必須になる。次に,BSアンテナは私の部屋にしか繋がっていないので,アンテナを新設しないで済ませようと思えば,録画し... ...続きを見る

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2011/04/22 20:08
高齢者クラブ無用?論
 過日,地域の高齢者クラブへの参加を呼び掛けるクラブ会長名の文書が自治会の回覧で配られた。前にも書いた(「高齢者クラブ事情」2010.7.17)ように,自治会(10年7月現在の世帯数158)の中で組織されている高齢者クラブの加入者数は,52名(当時)で,加入資格とされている60歳以上の住民数は,地域の高齢化に伴って,おそらく100名を超えていると思われるが,加入率は高くない。少しでも多くの参加を願って呼び掛けたものだろうが,その中の次の記述が気に懸かった。  「自分のカラに閉じ籠らず、又、煩わ... ...続きを見る

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2011/04/17 19:35
戦中戦後の暮らしを憶う
 煙草を買いに行ったら,私がいつも購入している銘柄が売り切れていた。報道によると,これも東日本大震災の影響で,生産する工場が稼働できなくなっているという。いよいよ煙草も,敗戦直後の状況に似てきたということか。  資料によると,戦争末期には,煙草も1日3本の配給制になっていたという。そこで,煙草を自家製造するための「煙草巻き器」が登場する。鰹節削りのような箱の上に紙を敷き,細かく刻んだ葉を載せて,巻き寿司を作る要領で,ローラーで巻く方法だ。当時はまだ子供だった私がそれを覚えているのは,当時,四国... ...続きを見る

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2011/04/10 19:48
暮らしの成り立ち
 大震災後の東京の情況を見聞きするにつけ,これまでの首都の繁栄が地方に依存したものであることを痛感する。電力にしろ,物資の調達にしろ,全て地方からの供給に頼っている。原子力発電所の崩壊による影響の大きさからも明らかになったように,地方の犠牲の上に成り立っていたとさえ言えなくもない。  今,諸外国の出先機関が拠点を関西に移し始めているのは当然の判断だと思われる。この際,肥大化した首都の機能を地方に分散させ,それぞれの地方に「お世話になる」ことを考えるべきではなかろうか。そうなれば,中央集中の考え... ...続きを見る

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2011/03/30 19:33
電力不足に思う
 デジタル・チューナー内蔵のレコーダーをアナログのモニターにつなぐ方法で,私の部屋のテレビでもデジタル放送が見られるようになった。テレビ受像機自体を買い替えたわけではないので,十分でない面も有るけれど,マニュアルを読みながら接続を終え,利用できる機能を確認しているところだ。保存してあるVHSビデオをDVDにダビングすることもできるし,そのままモニターにつないで見ることもできる。  ところで,民間各局のBSデジタル放送も受信できることになったので,初めて番組表に目を通してみたのだが,地上波放送以... ...続きを見る

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2011/03/26 19:38
立ち直る力
 危難に当たって「日本人は強い」と外国からも言われ,それを誇示する人もいるけれど,それは,何とか懸命に生きようとする人たちの助け合う力,立ち直る力や,それを支援しようとする人たちを言うことで,その行為は感動的であるものの,死者はもとより,あまりにも打ちひしがれた人たちに,そういう力は残っていない。一方では,エゴイスティックで,火事場泥棒的な者さえ,少なからずいる。日本人は,かつての戦争被害によるどん底から立ち上がって復興を成し遂げたというが,それにも同様な裏面が有った。  最終的には2万人を超... ...続きを見る

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2011/03/24 19:44
感受性の方向
 このブログを書き始めたのは2006年1月19日,最初に記した文章はこうだった。  「ライブドアの摘発には国策捜査の匂いがする。出る杭はこのへんで叩いておこうというのだろうか。それにしても,上っ調子な個人投資家は,一度痛い目に遇ったほうが良い。景気上昇と浮かれているコイズミも同様だ。」  論理的な裏付けは無い,トップページに記したように,まったくの「直感のまま投げ出した」つぶやきだ。タイトルに「ボヤキ」という言葉を使ったけれど,「ボヤキ」は,えてして「つぶやき」の形になる。まだツイッターの無... ...続きを見る

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2011/03/22 19:38
震災の影響
 外出した機会に,たまたま家電量販店を覗いたら,電池と懐中電灯が売り切れで,入荷の見込みは当分無いという掲示が目に付いた。震災の被害を直接は受けなかった当地でも,そういう現象が起こっているのだと知った。被災地の縁者へ送るためもあろうが,不安に駆られて買い占めている人もいるのかもしれない。ガソリンの品不足や値上がりをはじめ,食料や日用品にも,影響が及んできているようだ。  日々,数多く送られてきていた広告系のメールが,自粛しているのだろう,ほとんど途絶えているのは良いことだが,チェーンメールが横... ...続きを見る

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2011/03/15 19:57
ツイッターの功罪
 かねて私は,ツイッターが長文の記述には向いていないために,断片的で言葉足らずの内容になりがちで,誤解も生じやすいことから,事実の即報的な発信の外は,安易なツイッターの使用に疑念を抱いていた。特に,言葉を尽くして行き届いた説明をしなければならないはずの政治家がツイッターで軽はずみな発言をすることには不信感を拭えなかった。  しかし,今回の東北地方の大地震に当たっては,電話回線も混乱している状況の下で,「なう」の情報を発信・受信できるツイッターの機能は,大きな効力を持っていると感じる。現に私自身... ...続きを見る

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2011/03/12 21:37
カンニングの責任
 「試験監督は誰か」ということは,定期考査時の高校生の関心事になる。教師に配られている監督割り当て表を探りにくる生徒さえいる。カンニングをやり易い先生とやり難い先生とが在るからだ。  前に立っているだけで,気持ちは他の事に向いていて,生徒にはまったく注意を払わない教師も在る。一方で,わざと隙を見せて,カンニングを誘い,摘発したことを誇る卑劣な教師までいる。  最良の試験監督は,カンニングをしようとする気持ちを起こさせないことだ。カンニングをしようとする生徒は,先生の様子を窺っているから,先生... ...続きを見る

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2011/03/05 20:42
見えてくること
 結婚した相手の性格,考え方や習癖は,結婚してみなければ,本当には分からないところが有る。結婚して一緒に暮らすことによって,初めていろいろなことが分かってくる。「結婚前とあととではこんなに変わるものか」とは,よく言われることだけれど,人は変わらない。結婚前には見えていなかったことが見えてくるだけで,そこが人間の愚かなところだ。  人は誰でも「自我」を持っている。しかし,他人に対しては,それを抑えたり隠したりしていることが多い。ところが,いったん結婚してしまうと,時が経つとともに,装っていたガー... ...続きを見る

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2011/02/22 21:12
複雑な繋がり
 歯は顎に根を下ろしている。顎の奥には喉が在る。顎や喉は耳や鼻に通じ,さらには首から肩,脳の神経にまで繋がっている。  そんなことは解りきっていることだが,ふだんは,あまり意識することなく過ごしている。歯の痛みと肩の凝りとが相互に関連しているとは感じていても,別の場所で発生する症状という感覚でいる。  ところが,知歯の摘出手術を受けて,その繋がりを実感的に意識することになった。冷たいビールを飲んだとき,それが喉から食道を伝わって行くのが分かるように,神経が痛みを伴って,歯から他の部分に伝わっ... ...続きを見る

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2011/02/14 19:18
新年を前にして
 今年が終わろうとしている。  前に,「年賀状の交換をはじめとして,旧知の集まりへの参加など,社会的な交際を,そろそろ絶っても良い年齢だとも思う。個人としての余命は,まだ有るかもしれないが,それは,自分独りの生き方をすれば良いことで,身内のことは別にして,その他の対人関係の上では,死んだことにしてもらう,言わば,社会的な人生の『停年』というわけだ」と書いた(6月11日「停年」)。  そのとき書いたように,年賀状でそれを宣言し,「あとは、自分独りの生き方をしたいと考えます。その意味で、ホームペ... ...続きを見る

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2010/12/31 16:38
「ブレ」と「固執」
 さっき言っていたことと今言うこととが異なり,自分がさっき言ったことはもう忘れている。ということは,言うことが単なる「思いつき」であり,その考えがすぐあとで変わっていて,それに気づいていないということだ。齢を取ると,そのような「ブレ」が生じやすい。その一方で,「思い込み」に固執する傾向も有り,ときにはそれが誤っていることも少なくない。  政治家の発言の「ブレ」や,自説に「固執」する態度は,そのような脳の老化現象とは無関係なことなのだろうか。  近年,政治的に責任の有る人の方針やそれに関連した... ...続きを見る

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2010/12/29 19:45
アルファベットの略称
 今年の一つの政治課題として,TPP(環太平洋パートナーシップ協定)とFTA(自由貿易協定)の可否が問題になった。  それにしても,昨今,アルファベットを使った略称が多くて,NASA(米航空宇宙局)とかLED(発光ダイオード)とかはまだ理解できるとしても,咄嗟には解らないことが増えた。MDとはミニディスクのことだとばかり思っていたらミサイル防衛のことだったと分かったのはかなり前のことになるけれど,今でもときに,テレビ・ビデオ関連のVHFとVHSとを混同して,どちらがどちらだったか言い間違うこと... ...続きを見る

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2010/12/27 20:45
為政者の言葉
 「文は人なり」という箴言を持ち出すまでもなく,表現はその人の意識の在り方に関わっていると思い,政治家の失言が問題になるたびに,「失言」と言うよりも「本音」の現れだと感じ取ってきたのだが,最近の政治家の発言を聞いていると,「本音」以前の,言葉についての「無知」を示しているとしか思われない。  沖縄の米軍基地の問題で辺野古移転は「ベター」だと言うけれど,「ベター」とは,「最善」ではないものの「次善」だという意味になり,被害を受けている沖縄県民の気持ちを踏み躙る言葉だ。沖縄県民には「甘受」してほし... ...続きを見る

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2010/12/23 19:36
話題の乏しさ
 「今は,日常の会話すら少なくなっている」と先日(11月27日「声の衰え」)書いた。  自分の見聞や体験とそのことについての感想を誰かに話したいというのは,人の本然的な欲求だろう。しかし,その思いを理解して受け止めてくれる聞き手がいなければ,気持ちは満たされない。話題の不一致ほどつまらないことはなく,そういう相手とは話をする気が失せて,うわべだけの会話で終わってしまう。  話して楽しいのは,関心の在り所や価値観が共通する相手だ。えてして昔の級友との集まりがつまらないのは,それが食い違うためで... ...続きを見る

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2010/12/15 20:08
録画放棄
 相変わらず,今もなお,私が観ているテレビのアナログ放送の画面には,デジタル放送の受信設備を早急に促す文字が間断なく流されている。そんなことはイヤというほど解っているが,アンテナの立て替えや受像機の買い替え,あるいは,チューナーの購入のための費用を,いったい誰が負担してくれるというのだ。  一方で,これまで使ってきたアナログチューナー内蔵のVHSレコーダーはどうすればいいのか,何の情報も無い。録画もできる高機能の受像機はいろいろ売り出されているけれど,いずれも大型画面で,価格も高いから,わが家... ...続きを見る

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2010/12/01 20:06
声の衰え
 最近,腹の底から声を出す機会が無くなったと感じている。声を出すのは毎朝の読経くらいで,10分足らずの時間だし,それも,しだいに息が続き難くなってきているのは,慢性の呼吸器疾患が悪化しているだけでなく,日ごろの発声の訓練ができていないからではないかと思うのだ。  教職に在ったころは,声を出すのは仕事だし,大きくてよく通る声だと自負していた。職を退いたあとも,朗読・音訳のボランティアに携わって,腹から声を出す機会は常に有った。ところが,今は,日常の会話すら少なくなっている。  日常的に発声の訓... ...続きを見る

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2010/11/27 19:34
家電の気懸かり
 文章を書くのにワープロを使うようになって既に24〜5年になるのだろうか。ワープロが使えることによって,かつて教職に在ったときも,教材作りにどれだけ利したことか。加齢とともに手書きが辛くなってきて,ちょっとした文章を書くのにも,ワープロに頼ることがますます多くなった。今ではパソコンも併用しているけれど,推敲を重ねるにはワープロのほうが使い勝手が良いので,私にとってワープロは今もなお必需品だ。もしもワープロが無かったならば,私が文章を書く量は激減しているにちがいない。  しかし,文書の保存という... ...続きを見る

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2010/11/17 19:15
「させていただきます」
 14日の「朝日新聞・朝刊」を見て,「またか」とうんざりした。「(きょうは新聞製作を休み)15日の朝刊は休刊とさせていただきます」という告知だ。休刊で新聞の来ない日は淋しいけれど,そのことではない。製作や販売に当たる人のことを思えば,月に1度くらいの休刊はやむを得ない。うんざりするのは,毎度使われている「させていただきます」という言葉遣いに対してである。  たまたま,同じ日の投稿欄「声」に,53歳の女性の,「させていただきます」は「不思議な表現だ」という文章が載っていた。彼女は,村上龍さんの言... ...続きを見る

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2010/11/15 20:02
喫煙場所
 スポーツの秋,運動会シーズンたけなわで,私の居住する地域でも,各小学校のグランドを会場に,小学校区ごとの区民運動会が今年も催される。幼児から高齢者まで,地域の住民が集って親睦を深める,年に一度の行事だ。  そのプログラムに,「学校敷地内は全面禁煙になっていますのでご協力をお願いいたします」という注意書きが記載されている。これは当然のこととして,次いで「喫煙は,指定場所=通用門の道路でお願いいたします」と書かれていることに疑問を抱く。吸い殻を捨てるバケツは置かれているものの,道路なら喫煙しても... ...続きを見る

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2010/10/10 19:45
しょうがない
 私が関わっている高齢者のダンスサークルの中には,かなりの高齢で,リズムに乗れなかったり,ターンが十分にできなかったりする人も在る。フィギュアの理解や覚えも悪い。指導に当たっている先生は,アクシデントを気遣って,そういう人を相手にするときは,無理にホールドを保とうとしないでも良いし,サークルでのルーティンどおりに踊らなくても,ベーシックを繰り返していれば良いと,こっそり指示されるけれど,当人は皆と同じように踊りたいと思って来ているのだろうから,本人の諒解を得ない限り,一方的に別扱いするのは,その... ...続きを見る

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2010/10/04 19:46
夜郎自大の肖像
 斎藤茂吉は自己主張の激しい人で,自説に逆らう人に対しては攻撃的な態度を示したということが,子息の北杜夫の著作などでも知られている。斯界の権威と目されているような人は,自尊心が強く,そういう性向の人が少なくないようだ。  斯界の権威と言えなくても,自己顕示欲が強く,自分を誇示したがる人は,世に多く,日常接している人の中にも,そういう人は在る。老化とともにその傾向は増すようで,その裏側には何らかの劣等感を秘めている場合も有るように思われる。常に顔を合わせるので,具体例を挙げるのは差し控えたいが,... ...続きを見る

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2010/10/02 20:42
介護に無用な遠慮
 「年に一度の恒例となっている(かつて,3年間の中断を挟んで,延べ29年勤めていた学校の)同窓会の総会・懇親会に招かれた。創立以来130年の伝統を持つ私学なので,名の有る人物も輩出しているけれど,私は,同窓や同郷というだけの縁でべたべたと集うことは好きでないし,過去を懐かしむ気持ちも少ないので,直接の関わりを持ち,教師と生徒という立場を超えて今でも仲間意識を感じる学年の同期会は別として,知る知らぬを問わず老若何百人もが集まる同窓会には参加したことが無かった。  ところが,私の赴任以来,長年知遇... ...続きを見る

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2010/09/26 19:42
英霊たちの「歸國」
 8月14日夜に放映されたTBS製作の終戦ドラマスペシャル『歸國』を観た。65年前の戦場で果て,いまだに成仏できぬまま南溟を漂っている英霊たちが,現代の日本に「歸國」して,自分たちが命を賭けて守ろうとした祖国の今の姿を確かめようとする設定だ。  倉本聰の脚本,鴨下信一の演出ということで期待したけれど,いささか失望した。野球,音楽,画業など,それぞれの人生と夢を断ち切られた若者たちが,心に残る場所を訪ねる一つ一つの挿話は類型的だし,英霊たちの視点で現代社会を見ようとする意図は解るけれど,それも観... ...続きを見る

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2010/08/17 19:56
缶の材質表示
 私の属する自治会内の高齢者クラブの活動の一つとして,アルミ缶のリサイクルのための回収作業が有る。月に1回,各家庭の協力で門前に出してもらったアルミ缶を集めて,アルミ以外の製品が混じっていないか選別し,廃品業者に買い取ってもらう作業だ。  スチール缶などが混入していると,業者が引き取らないので,アルミ缶であることを確認して出すように呼び掛けているけれど,中には,分別のできていない家庭も有り,選別作業が欠かせない。  しかし,しだいに,各家庭に分別の意識が浸透してきたようで,ゴミ袋に入れられた... ...続きを見る

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2010/08/14 21:16
加害者の問題
 韓国併合条約発効100年を機に,8月10日に公表された首相談話の中に,「痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。」 という一節が有った。それは,「いじめ」などの場合には,有りがちなことだ。しかし,歴史の上での加害者側の問題は,「忘れやすい」というよりも,時を経て,正確な情報を与えられず,事実に無知であるための認識の偏りや,事実を知りながらも,自己の行為を正当化しようとする意識に在ると思う。  それは,現代の日本人の問題であるだけでなく,原爆投下につ... ...続きを見る

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2010/08/11 21:16
文章は推敲なり
 文章を書くということは,推敲することだと思っている。たかがブログに記す小文でも,表現を疎かにしたくないので,書き流したあとで一時保存をしておき,時間を置いて読み直してみる。誤字・脱字のチェックは言うまでも無いが,「推」か「敲」かのような言葉の選択をはじめ,本意を十分に伝えるには,より的確な言い方はないか,文章の流れとしてもっと相応しい表現はないか,ということなどを,文字どおり,押したり叩いたりして検討する。ちょっと困るのは,あとになるほど,書き加えたいことが増えて,文章が長くなることだ。  ... ...続きを見る

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2010/08/04 20:22
タバコを吸いながら
 「ながら族」という言葉が一時期盛んに言われた。「ながら」は,「動作Aと共に動作Bが行われることを示す」副助詞で,「ながら族」は,「ラジオを聞きながら勉強する」「テレビを見ながら食事する」といった生活習慣を指した言葉だ。  わが家でテレビを設置したのは,世間一般よりは遅れて,子どもが物ごころ付いてからだが,以来今日に至るまで,「テレビを見ながら食事する」ことはしない。長時間にわたるスポーツの実況をラジオで聞きながら,ということは有るけれど,「テレビを見ながら」というのは,作業への集中力を妨げら... ...続きを見る

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2010/07/31 21:10
不安神経症
 気に入らない,思いどおりにならない,そういうとき,ちょっとしたことでも,苛々が募り,感情が爆発しそうになる。それを抑えるために,意識的に感情を鈍くして,反応しないようにコントロールしている。  「不安神経症」という病名が有る。精神的に自分を抑圧した不自然な状態を続けていると,激しいストレスに襲われたとき,怒りの爆発や感情の混乱が起こる症状だという。佐々木譲の力作『警官の血』(新潮社・2007年刊)第2部の主人公・安城民雄は,1960年代末から70年代前半にかけて活動した過激派グループへの潜入... ...続きを見る

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2010/07/03 20:59
税の重み
 今年の納税納入通知書が送られてきた。見ると,一昨年から始まった国民健康保険料の年金からの天引きが無くなり,今年は,直接納付することになっている。市民税・府民税,介護保険料は,従来どおり天引き扱いだ。  変更の理由を市役所に問い合わせてみたところ,「年金に対する保険料の比率が規定の額より多いのではないでしょうか」と,年金機構の扱いに任せているような言い方で,いっこうに要領を得ない。年金の受け取り額は確かに少ないけれど,保険料の天引き限度額を下回るほどではない。年金機構からの通知書では,「お問い... ...続きを見る

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2010/06/27 21:26
日常と非日常との間
 久しぶりに2泊3日の旅に出た。旅は非日常の時間と空間で,その中で,見知らぬ場所を行き当たりばったりに彷徨するのが楽しいことだ。日帰りで出かけられるような近隣の場所とさほど変わりの無い町並みや風景でも,熟知した場所の散策が日常の延長であるのと違って,新鮮な興味で眺められる。  しかし,2日も経てば,日常の暮らしが気に掛かり始める。新聞に目を通し,パソコンを開いてメールやブログをチェックし,諸々の雑事を処理し,妻の手料理を味わうという,日常生活のルーティンに戻ると,安心する。高齢者は,日常と異な... ...続きを見る

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2010/06/06 20:36
哀しき宝くじ
 年金収入に頼るだけの暮らしでは,ささやかな暮らしのレベルを維持することもしだいに難しくなり,生きる楽しみも少ない余生を,みじめな思いで暮らすくらいなら,自死も一つの選択肢だと思いつつ,せめてもの期待を託して宝くじを買い続けている。いつかは当たるのではないかという願望から,そろそろ当たるはずだという気になっている自分を,我ながら楽天的に過ぎると思うけれど,当たれば,テレビをデジタル放送対応にすることもできると期待を託して,今度の「ジャンボ」も買ったところだ。  折しも,21日に行われた政府の「... ...続きを見る

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2010/05/23 19:34
享年76歳
 時代を代表する作詞家の一人,吉岡治さんが亡くなった(17日)。  私の長男(音楽演出家)のウエブ・ページによると,御自宅を訪問して,7月に予定されている石川さゆりの明治座公演のための新作を依頼し,快諾を得たのが先月のことで,その1週間後には作品が出来上がっていたという。 http://www.kay-n.com/guestbook.shtml  報道では,急性甲状腺炎の検査入院をした病院での急死だったようで,直接の死因は心筋梗塞らしい。  その死を悼むとともに,私がこだわるのは,享年が... ...続きを見る

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2010/05/19 20:26
「ブログ」雑感
 それまでに書いてきた雑文を基にして2005年1月に開設したホームページとは別に,ブログを書き始めてからでも4年4か月が過ぎた。  ブログは「日記のようなもの」だというけれど,不特定多数の目に触れるものだから,そのことをまったく意識しないというわけにはいかない。私の場合,半分は自分のための記録と自己確認の気持ちで書いていて,加齢とともに,ノートに記す労が厭わしくなり,パソコンの便利さを利用しているところも有るので,他者に読んでほしいと,特に願っているわけではないけれど,読者を意識すれば,いくら... ...続きを見る

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2010/05/09 20:44
幸福度
 内閣府が行った「国民生活選好度調査」によると,「日本人の幸福度は、10点満点で6.5点」だという。「とても幸せ」(10点)から「とても不幸」(0点)までの11段階で回答を求めたというが,人の幸福感は点数で表せるものだろうか。  経済的な満足度とか,暮らしの安心感とかであれば,ある程度点数化できないこともなかろうが,「幸福度」を段階で表せと言われても,私には答えられない。  テレビのCMが誘うように,食欲をはじめとしたさまざまな欲望が満たされているときは幸せかもしれないが,それは,そのとき限... ...続きを見る

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2010/04/30 20:35
分かりにくい見出し
 4月も下旬だというのに,日によって寒暖の差が激しく,なかなか気候が定まらない。それでも,庭の木々は一斉に新芽を伸ばし,花梨は可愛い花を付けている。山椒も一気に芽を吹き,木の芽和えを賞味できるまでになった。  「ヒノキ花粉終息ほぼ昨春並みに」という新聞の見出し(「朝日新聞」4月17日付朝刊)を見て,激しかった花粉の飛散が収まり,昨春並みに戻ったのかと早合点したら,「(環境省の発表によると)ヒノキ花粉の終息時期は、各地でほぼ昨春並み。(4月中旬から5月上旬にかけて)飛散が終わる。」 という予測だ... ...続きを見る

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2010/04/22 21:12
記録が途絶えるとき
 プロ野球・阪神の金本知憲選手の連続試合全イニング出場記録が1492試合でついに途切れた。「鉄人」と呼ばれ,ファンからは「超人」とまで讃えられた42歳の彼の足掛け12年(1999年7月21日〜2010年4月17日)に及んだ記録である。連続試合出場記録はまだ続いているし,ピンチヒッターでの起用だけでなく,やがて両リーグ交流試合の時期になれば,DHでの出場機会も増えるだろう。阪神ファンならずとも,まだまだ頑張ってほしいと思う。  私も,現役のときは,皆勤にこだわってきた。結婚したときも,休日を利用... ...続きを見る

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2010/04/19 19:16
勘違い
 高齢者のダンスサークルでのレッスンは,先生の指導の下で,パートナーを順送りに替えて進められるのだが,その途中で,一つの組が何か揉めている。どうしたのかと思ったら,「バアさん」と言われた女性が「自分のほうがジイさんじゃないか」と言い返したというのだ。彼女のドレスの模様が薔薇だったので,「バラさん」と言ったのを,「バアさん」と聞き違えたのだということが解り,とんだ勘違いだと,大笑いになった。  自治会で,わが家の属している班には,親子別世帯で少し離れて暮らしている家が二組在る。その一軒の息子さん... ...続きを見る

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2010/04/16 19:50
新聞記事の粗雑な表現
 新聞記事の中の「六甲山も雪化粧をまとった」という表現に関して,化粧を「まとう」という言い方は有るまいと2月4日に書いたけれど,今回は,プロ野球の戦評記事で,違和感の有る表現に出合った。  「ただここで崩れなかったのが富山商−中大−トヨタ自動車と渡り歩き、25歳でプロ入りした新人(ヤクルト・中沢雅人投手)の真骨頂。」(「朝日新聞」3月31日付朝刊)という文章だ。  「渡り歩く」というのは,あちこちと移り歩くことを言い,「渡り鳥」と呼ばれる天下り官僚のように,職業・職場などを転々と変える場合に... ...続きを見る

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2010/03/31 20:29
無くてもいい
 クロマグロ禁輸の問題がいったん落着して,とりあえずほっとしている人も少なくないことだろうが,私は,この先,マグロが口に入り難くなればなったで,かまわないと思っている。キャビアにしろ,イクラやウニにしろ,フカヒレも,美味には違いないが,最近の私の暮らしでは,口にすることが少なくなっている。それはそれで,無ければ無くて済むことだ。  思えば,ずいぶん贅沢な食生活になっているものだ。戦中戦後の私の子ども時代は,海に出て自分で釣った小魚や,イワシ網漁の手伝いで貰ったイワシがオカズになり,磯で採ってき... ...続きを見る

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2010/03/25 20:39
映画の台詞
 最近,映画を観て自分がはがゆいのは,細かい台詞がよく聞き取れないことだ。台詞の微妙なニュアンスが聞き取れなければ,映画のディテイルも味わえないから,批評することもできない。もともと,黒澤明の作品のように台詞の聞きづらいものは在ったけれど,それとは別で,私の聴力が落ちているのが原因だ。  先日観た西川美和監督の『ディア・ドクター』もそうだった。西川監督に関心を持って,『ディア・ドクター』以上に世評の高かった前作『ゆれる』を,テレビから録画してあったビデオで観たが,同じ理由で十分な観賞ができない... ...続きを見る

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2010/03/18 20:21
脳の変化
 近ごろは使われることが比較的少なくなったけれど,「知能指数(IQ=intelligence quotient)」ということが,知的能力=(頭の良し悪し)を示す指標として注目された時代が有った。しかし,知能指数は,学習能力,あるいは,情報処理の速さなどの認知的側面を表すだけのもので,自己の情動を自覚し制御できる能力や他者の情動を推察し対応できる能力に関わる「情動的知能」を表す「EQ=emotional quotient」という概念が導入され,知能指数が全てではないことが知られてきた。  IQの... ...続きを見る

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2010/03/05 19:35
冬季五輪が終わって
 バンクーバー冬季五輪が閉幕した。本来,オリンピックは,国家を超えて,個人の技量を競うものだと思うけれど,ややもするとナショナリズムが先行して,メダルの獲得数で国威発揚を競う傾向が在るのが好きになれないところだ。メダルには届かなくても,精一杯すばらしい技量を見せた選手は少なくない。国によっては,「勝てば官軍」で,勝ちにこだわり,アンフェアなプレイが見られるのも苦々しい。報道の過熱ぶりも興を削ぐので,テレビでの実況は,ほとんど観ないで過ごした。  その中で,わが国では,スノーボード男子ハーフパイ... ...続きを見る

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2010/03/01 19:45
税還付
 所得税の確定申告をして還付金を受け取ったけれど,もともと所得金額が少ないのだから,還付金も8千円余りの額にしかならなかった。それに比べて,年間総額で40万円に近い健康保険料,介護保険料と地方税は還ってこない。社会保険料は,所得金額から控除されるものの,所得税額に反映するだけだから,実態は,生活費に影響を及ぼし,家計を圧迫する多額の負担であることに変わりは無い。  社会保険は,国民の相互扶助のための制度だから,自分が給付を受けなかったからといって,いくらかでも還付してほしいとまでは考えないが,... ...続きを見る

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2010/02/28 20:21
人生虚妄
 最近,夢の中で,ふとした言葉が浮かんでくることが有る。そのあと,夢うつつの状態で,その言葉について思いを巡らせている。  昨年の話題作,西川美和監督の映画『ディア・ドクター』を観た夜,その影響からか,「人生虚妄」,「人間虚構」という言葉が浮かんだ。  映画の主人公は,高齢者の多い僻村の診療所で村民の治療に当たっているニセ医者で,医学部も出ていないし医師免許も持たないにもかかわらず,患者と心を通わせて,村民の信望が厚い。彼が診療所に勤めるようになった経緯は詳らかでないが,医師としての虚妄の人... ...続きを見る

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2010/02/23 19:36
討論
 政権交代後初の党首討論が行われた(2月17日)が,内容は,首相や与党幹事長の「政治とカネ」の問題を巡る中途半端な攻撃と弁明とにほとんどの時間が費やされ,これが「討論」なのだろうかという疑いが残った。  私が高校生だった時代は,「討論」という弁論競技が盛んだった。一つの問題について対立する見解を設定し,あらかじめどちらの立場を取るかを決めて登録したうえで,反対の立場の相手と,数名のチームで論争する競技だ。競技だから,自分の本心とは逆の考えを採る場合も有る。最初に,互いの代表者が主張の要旨を述べ... ...続きを見る

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2010/02/18 19:16
現姓 旧姓 別姓
 同期会の世話を引き受けた関係で,高校の同期生からの連絡が増えている。その場合,女性だと皆,結婚後の現姓を名乗る。私の頭の中には,資料に基づいて現姓も全てインプットされているけれど,結婚後の交流はほとんど無いので,特に電話だと,瞬間,旧姓に変換して相手を思い浮かべたうえで対応することになる。  彼女たちにすれば,結婚後4〜50年を経て,長年,夫に寄り添ってきて,今の姓にすっかり馴染んでいるのだろうが,私には,彼女たちの夫も,その姓も,まったく関わりの無いことで,高校時代の記憶しか残っていないか... ...続きを見る

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2010/02/15 19:26
同期の友
 高校の同期生の女性からの便りに,「昨年暮に突然の夫の逝去に遭い、落ち込んでいるところです。でも、友人たちが慰め励ましてくださいますので、頑張って行こうと思います。」 と書かれていた。今秋に予定している京都での同期会にも,同じ町で暮らす友人と参加したいと言う。加齢とともに,男女を問わず,連れ合いを喪った同期生の話を聞くことが増えた。  「無縁社会」と言われ,孤立して暮らす人の多い今の世だ。学校を卒業しても職が無く,連絡が取れなくなっている若い人も少なくないと聞く。そういう世の中で,同期生とは限... ...続きを見る

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2010/02/13 19:39
「関西省エネルギー協会」
 「関西電力電気料金適正化推進のお知らせ」という印刷物が「関西省エネルギー協会」という名で配られてきた。電気料金の契約種別を「従量電灯A(小口)」から「B(大口)契約」に変更することで料金の節減(一例として示されている資料では年間32,707円の節約)になるということで,その手続きを代行する「契約切替業務専門団体」だと記されている。「大切なお知らせです、必ず読んで処理してください。※要保管」,「勤務先やご友人・知人にもこの資料を持ってお勧めしてください」と有り,名称も,印刷物の体裁も,公的な印象... ...続きを見る

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2010/02/09 19:28
心遣い
 「○○ですが,お電話を頂けないでしょうか」というメッセージが留守番電話に入っていた。心当たりの有る名前なので,疑わしいものだとは思わないけれど,同じ姓の知人は複数在り,日ごろ電話で話す機会の無い人だから,電話の声だけでは特定できない。わが家の電話には番号表示の機能が無いので,心当たりの一人一人に確認の電話を入れなければならなかった。「どこの○○だ」という一言が有れば,すぐ分かることなのだが,私に関わりの有る○○は,自分だけだと思い込んでいるのだろうか,心遣いに欠けることだ。  狭い歩道を,携... ...続きを見る

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2010/02/08 19:56
「品格」
 横綱・朝青龍がとうとう引退することになった。引退に追い込まれるまでの今回の成り行きは,暴力の問題で在るだけに,やむを得ないことだと思うけれど,これまでしばしば取り上げられてきた「横綱の品格」という問題では,その指摘に疑問を感じるところが少なくない。  そもそも,「品格」とは,どういうことなのだろうか。  辞書によると,「品格」とは「品位。気品。」(「岩波国語辞典」)と有り,そこで,「品位・気品」を見ると,「品位」は,「人に自然と備わっている、心の高さ。ひん。」,「気品」は,「どことなく感じ... ...続きを見る

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2010/02/06 21:04
魅せられるブログ
 ツイッターの利用者が拡がっているという。私は,不特定多数を相手に,「つぶやく」気も無いし,コミュニケーションをしたいとも思わないので,ホームページとブログで発信するだけで十分だ。それも,多くの人に読んでもらうことを期待しているわけではなく,自分だけの営為で,文字どおり「日記」=自己記録のつもりで書いていることだ。  一方で,何人かの知人のブログには,常に目を通している。政治家や芸能人等のプライベートな動向には関心が無いけれど,知人の暮らしは知っていたいと思うので,毎日,開いてみる。  中で... ...続きを見る

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2010/01/31 20:40
「かばち」
 1月からのテレビの新番組で『特上カバチ』というドラマ(TBS系)が始まった。ドラマは観ていないし,敢えて観たいとも思わないが,「カバチ」という言葉が古い記憶の底から蘇った。  山口県大島郡で少年期を過ごした私の遠い記憶を探ってみると,「かばちを言うな(垂れるな)」という言葉を,口達者で,小賢しい理屈を言う者に対して発したような,かすかな記憶が残っている。地方の方言だったのだろう。  今でも,同様な場面で苛立つことが有るけれど,「かばちを言うな」とストレートに言うことができれば,すっきりする... ...続きを見る

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2010/01/21 20:30
「納」のとき
 紅白歌合戦を「聴いた」あと,各地の除夜の鐘の音で年が明ける。幼いころは,新しい年を迎えるということが,改まったこととして感じられていた。担任の先生に渡すお祝儀の袋を持って登校し,祝賀式に臨んだ。  そのころから今に至るまで早起きは苦手で,「初日の出」は拝んだことが無いけれど,「初詣で」,「初夢」,「書き初め」と,全てが改まった感じで,ウンコをするのまで,今年初めてのことだと意識していたのは,単純と言おうか,観念的だったと言おうか,幼いころの記憶である。もちろん,「姫始め」という言葉までは,ま... ...続きを見る

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2010/01/06 19:49
謹賀新年2010
 年頭に当たり,皆様の今年の御多祥をお祈りいたします。  「年はとってもお船を漕ぐときは元気一杯櫓がしなる」(竹内俊子『船頭さん』より)  時の政権をはじめ,世間から自分自身のことに至るまで,気に染まぬことばかり多く,張りの乏しい暮らしの中,惰性で生きて,また一つ年を重ねました。  しかし,ともすれば萎えそうになる気持ちを奮い立たせ,ここぞというときは,元気一杯頑張りたいと思います。    庚 寅 元 旦 ...続きを見る

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2010/01/01 08:26
「ええかげん」な人生
 何事も,することが「ええかげん」だと,最近,妻に批判されることが多い。思えば,加齢のせいで手抜きするばかりではない,完全主義者だと思われたことも有るけれで,もともと「ええかげん」に生きてきたのだ。  人生での大きな選択の場面でも,深刻に考えたことが無い。行き当たりばったり,成り行き任せの選択を繰り返してきた。その代わり,自分で選んだことには責任を負ってきたつもりで,それゆえに,大きな破綻にまでは至らずに済んだのかもしれない。  人生最初の選択であった教育の仕事には,半生を賭けて,力を尽くし... ...続きを見る

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2009/12/28 19:28
脳の不思議
 人の脳の働きは,いったいどういう仕組みになっているのだろうか。途切れ途切れの夢のように,たいした脈絡も無く,とりとめの無いことを次々と考えているのに気づいたときなど,自分の脳の働きを不思議に思う。加齢とともに,人の話をよく聞いて,正しく理解し,記憶することができなくなるようだし,くだらない思いつきや,的外れの思い込みに囚われることも多い。やがては認知症へと進行することなのかもしれない。  そんなことを思っているとき,かつて勤務していた中学校の卒業生から,「長年の夢」だった「自分史」の本が完成... ...続きを見る

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2009/12/18 20:54
自立支援
 4年前まで音訳ボランティアやガイドヘルパーをしていた縁で,長年親しくしてきた今年55歳の全盲の男性と久しぶりに路上で出合い,声を掛けた。暫く出合うことが無かったので近況を訊ねると,脳に腫瘍が見つかり,除去手術のため入院していたとのことだ。手術は成功して,今は,平常の暮らしに戻っているというが,食事は,出前に頼ることが多くなり,好きな中華料理が食べられないと言うので,日を更めて,近くの中華料理店で食事を共にしながら,その間の話を聞いた。  その日,市の社会福祉協議会に出向く予定になっていたのに... ...続きを見る

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2009/10/29 19:45
引き際
 日本のプロ野球にプレー・オフ制度が導入されてから6年目(セントラル・リーグは3年目)になる。その結果,ペナントレースで優勝しても,日本一を争う日本選手権シリーズに出場できない場合が生じる矛盾に疑問を抱き,むしろ興ざめのことに思ってきたけれど,今年は初めて,その成り行きを興味深く見ている。  パ・リーグでは東北楽天の進出,セ・リーグでは東京ヤクルトと阪神との3位争いで,ペナントレースの最後まで目が離せなかったから,これまでなら,優勝圏外のチームは消化試合で終わるシーズン末が,ひときわ盛り上がる... ...続きを見る

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2009/10/18 20:33
世論の動向
 「選挙結果も『ミーハー』感覚で左右され,今は,『ミーハー』が社会を動かしていると言っても過言でない世の中だ。」 と,前に書いたけれど,私の思いを,9月2日付の「朝日新聞」で,山崎正和さんが分析的に述べている。  「私は日本社会に広がる『リーダー無きポピュリズム』が今回の結果を生んだと見ています。」(山崎さんは,ここでの「ポピュリズム」を,「ある問題を、主として否定することをテーマに、大多数の人がムードに乗って一気に大きく揺れること」と定義する。)「一人ひとりが熱狂的だとファシズムになりますが... ...続きを見る

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2009/09/08 19:57
消える夏祭り
 私の居住する地域の自治会が発足した翌年以来,35年続いてきた自治会主催の夏祭りが途絶えることになった。役員の負担が大きすぎるというのが理由のようだが,その背景には,多くの住民の高齢化と,行事運営の担い手不足ということが在る。  わが自治会の夏祭りは,京都地方の伝統的な民俗行事である地蔵盆の形を広げて,会員の親睦を深めるために始めたものだ。地蔵盆は,お地蔵様を祀り,地域の子どもたちの無事と成長を願うとともに,子どもたちが集い楽しむ行事を主体にして催されるものだが,それに加えて,新興の住宅地とし... ...続きを見る

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2009/08/10 20:03
ノーゲーム
 近畿地方をはじめ,中・四国,北陸地方の梅雨明けは8月にずれ込む可能性が高いという。九州北部や中国西部では,停滞した梅雨前線の影響に因る連日の豪雨で,大きな被害が出ているが,その対策が十分だったとは思えない。  折しも,今たけなわの高校野球選手権大会地方予選では,降雨のための日程調整で,運営関係者はさぞ頭の痛いことだろうと,事情を知る者としては,気掛かりなことだ。選手にとっても,雨は,悲喜こもごもの影響を与える。23日の西東京大会で5回表まで東亜学園に8−3とリードしていた早稲田実業が,降雨ノ... ...続きを見る

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2009/07/27 19:52
「ミーハー」の時代
 「ミーハー」という語の由来は昭和初期に溯るようで,「流行などに熱中しやすい,程度の低いことに夢中になっている女の子」を軽蔑して言う言葉だが,知性のレベルが低く軽薄なのは,女の子には限らない。昨今は,「ミーハー」感覚の大人も少なくないようだ。  人気タレントの「オッカケ」は目立った存在だが,テレビの影響を受けやすく,テレビ番組で取り上げられた途端にブームが起きたり,解ったつもりで,にわか仕込みの知識を主張したりするのも,一種の「オッカケ」現象と言えよう。深い思慮判断が無く,表面的な事象に関心を... ...続きを見る

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2009/07/21 21:07
マスメディアの怠慢
 オウム真理教の手による「松本サリン事件」から15年が経った。「松本サリン事件」と言えば,他の被害者のこともさりながら,当初,容疑者と目され,被害者の一人でありながら厳しい追及を受けた河野義行さんのことが忘れられない。その経緯に関しては,『妻よ!わが愛と希望と闘いの日々』(1998年6月・潮出版社刊)を初めとした河野さん自身の著述も有り,7年後の2001年には,熊井啓監督による映画『日本の黒い夏−冤罪−』(日活)も製作された。この映画では,予断に基づいて犯人だと極め付けようとする警察と,その発表... ...続きを見る

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2009/06/30 19:58
リーダーの役割
 リーダー(男性)は,常にパートナー(女性)をフォローし,細心の気配りで,フロアーでのアクシデントを防がなければならない。何か有れば,身をもってパートナーを保護するということが,紳士(ナイト)としての,社交ダンスに臨む基本的な心構えである。一方,女性は,リーダーの動きを感じ取り,それに合わせる気持ちがたいせつだ。  予めルーティンが決まっている競技ダンスやデモンストレーションであれば,どちらがリーダーだということではなく,カップル相互のコンビネーションが重要だろうが,パーティー等での社交ダンス... ...続きを見る

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2009/06/24 20:31
年金は所得か
 前回のボヤキに関連して,私が日ごろ割り切れない気持ちでいるのは,決して十分だとは言えない年金に,さらに税金が掛かることだ。  税制上,年金は雑所得として課税の対象になる。所得税を源泉徴収されるだけでなく,地方税や各種保険料の算定基準にもなる。しかし,老後の暮らしを支えるための年金が課税対象の所得に当たるということがよく分からない。  年金は,老後のための保険として,働いていたときの所得の中から払い込んできたものが基になって支払われるのだと思っている。それに対して徴税されるというのは,言わば... ...続きを見る

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2009/06/22 20:22
チーム力
 今年の大学野球選手権大会は,法政大学が14年ぶりに優勝したが,それぞれ,信頼できるエース(法政大・二神=最高殊勲選手賞・最優秀投手賞,富士大・守安=敢闘賞,創価大・大塚=特別賞)を擁し,バックもそれを盛り立てたチームが,上位に進出した。中で異色は,準々決勝で法政大学に1点差で惜敗したものの,7人の投手と3人の捕手で毎試合をつないだ日本文理大の健闘だ。日本文理大は,2003年に初優勝したときも,5試合で延べ28人の投手を繰り出す小刻みな継投で,1試合平均2.8の失点に抑えて,全国制覇を遂げた。そ... ...続きを見る

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2009/06/16 20:55
新聞整理雑感
 ほぼ5日ごとにまとめて新聞の整理をする。外出などで時間の取れない日を除いて,原則としては1と6の日を作業日と決め,前日までの新聞を読み返して,切り抜きをしたり,その間に亡くなった知名人の死没年月日を人名辞典に書き込んだりする。月初めには,前月分を束ねて,子供会の古紙回収に出す用意をしておく。勤めが有ったころは,休日をそれに当てていて,休めない日が続くと何週間分も滞り,未処理の新聞が溜まっているのを,最近まで夢に見ることも有ったが,溜めると負担になるので,今では,5日を一区切りとして処理するよう... ...続きを見る

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2009/06/07 20:08
インフルエンザ
 高校野球春季近畿地区大会がインフルエンザ流行の影響で中止になってしまった。今季は,府大会で初優勝を遂げた京都両洋をはじめ,奈良県・一条,和歌山県・向陽(旧・海草中)など,近年の常連強豪校を制して出場を決めたチームが多く,選手たちも意気込んでいたろうし,その活躍を楽しみにしていたのに,残念なことだ。野球に限らず,高校総体の予選開催が危ぶまれる府県も在るし,社会的に重要な意義の有る各種のセレモニーやイベントも次々と中止が決められている。  巷に溢れるマスク姿を見ると,いささか集団ヒステリーの感も... ...続きを見る

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2009/05/28 21:01
公園のモスキート
 蚊の羽音に似て不快を感じる「モスキート音」という高周波の音波が有るという。若い年代層には聞こえるが,年齢が増すごとに聞こえにくくなるそうだ。もともとはイギリスで開発されたもののようで,欧米では,携帯電話の着信音に使う若者が増えているという。東京都足立区では,これを利用した機器を公園などに設置して,深夜に迷惑行為を繰り返す若者を排除する試みが有ると聞く。  思い当たるのは,猫の糞害を防ぐために,人には聞こえない,猫の嫌がる音を出す機器が有ることで,わが家でも設置していて,その経緯は前に記したこ... ...続きを見る

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2009/05/20 21:03
エコポイント
 「アナログの文字消えた時テレビ消え」(佐久市・西村忠士)  5月15日付「朝日新聞」の投稿欄に載っていた川柳だ。  私自身も,テレビのアナログ放送が終わるとき,デジタル放送受信のための機器を購入する経済的な余裕が有るかどうか,心許ない思いでいる。  政府の発行するエコポイントの制度がスタートしたが,我々は,ポイント対象に指定されたエコ商品だからといって,高価な品をそう簡単に買い替えるわけにはいかない。要は,経済的にゆとりの有る者の消費を促し,メーカーの売り上げを増やすための制度でしかない... ...続きを見る

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2009/05/18 19:38
相棒が病むとき
 荻原浩の『明日の記憶』(2004年10月・光文社刊)は,渡邊謙・樋口可南子主演で2006年に映画化もされた(堤幸彦監督)けれど,50歳で若年性アルツハイマーに罹り,記憶を喪っていく広告代理店営業部長の男性の怖れを,一人称で描いた作品だ。  今年の2月,朝日新聞出版から発行された村田喜代子『あなたと共に逝きましょう』は,いつ破裂するか分からない弓部大動脈瘤が発見された64歳の機械設備設計事務所を経営する夫の手術に至るまでの日々を,妻の視点で描いている。  どちらの作品にも共通しているのは,突... ...続きを見る

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2009/05/07 20:20
格差拡大
 昭和の初め,東北地方が大飢饉に襲われている最中,東京では,鹿鳴館に集う貴顕たちが華やかな舞踏会を繰り広げているのに憤激した壮士たちが鹿鳴館を襲撃した事件が有ったと思い込んでいたが,これは,三島由紀夫の戯曲『鹿鳴館』と,二二六事件とが綯い交ぜになった,私の空想としか言えない思い違いだった。  鹿鳴館時代と呼ばれるのは1880年代のことで,二二六事件の背景になっているとも言われる東北地方の大飢饉は,1933〜35年のことだ。今,読み返してみると,三島由紀夫の『鹿鳴館』に描かれている1886年11... ...続きを見る

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2009/05/04 20:18
ストレスの処理
 SMAPの草g剛が泥酔して,深夜の公園で全裸の状態で逮捕されたのはショッキングな出来事だった。彼ほどのスターになれば,さまざまなプレッシャーが有り,ストレスもずいぶん溜まっていたのだろうかと思われる。  私でも,常にストレスは抱えてきているけれど,その要因は,対人関係に在るものが多いと言えよう。しかし,思うに,ストレスは,原因となることは外部に在っても,それをどう受け止めるかという,自分の内部から生じるものだ。ストレスに弱い人と強い人とは確かに在ると思うが,何かに頼って発散するのでなく,自分... ...続きを見る

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2009/04/25 19:41
譲り葉
 この季節になると,河井酔茗(1874〜1965)に『ゆずり葉』(1932)という詩が在ったのを想起する。今は,同題名の全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画が話題になっているが,これは,ろうあ者の権利を訴える活動の記録を,さまざまな人との出会いの中で,あとに続く若い世代に伝えて行くストーリーだという。 ...続きを見る

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2009/04/23 20:32
独りが良い
 今年の桜の季節も終わろうとしているけれど,関わりの有るいくつかのグループから,いろいろな催しへのお誘いが有る。私の場合,当然のことながら,全て高齢者のグループだ。前にも,「年寄りはなぜ群れたがる」(HP:よしなし言2008 http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/yoshinashigoto.08.html )と書いたことがあるのを思い出す。  「退職者の集い,同窓会,地域やサークルの懇親旅行など,年寄り中心の集まりの機会が多く,参加者は,それを楽しみにしているよう... ...続きを見る

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2009/04/12 19:58
心を読め!
 障害者や高齢者に接するボランティアやヘルパーの心構えとして,第一に求められることは,相手の気持ちになって接するということだ。逆に,戒めなければならないのは,相手を弱者として扱う意識が露骨に表れた言葉遣いや態度で,それが,いたわろうとする善意から出たものであったとしても,障害者や高齢者のその人なりの気持ち,人としてのプライドを,最も傷つけることになる。人によっては,プライドを一度捨てたほうが良い場合も有るけれど,弱者のプライドこそ,尊重しなければならない。  中・高校生の間から広まったと言われ... ...続きを見る

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2009/03/14 21:15
定額給付金
 ブレにブレた定額給付金が,支給に向けて一歩進んだようだ。全国的な支給に至るには,まだ紆余曲折が有るかもしれないとしても,いずれは手に入ることになるのだろう。しかし,その目的が,いつの間にか,「生活支援」から「消費刺激」へと変わっているようだが,本当にこれが消費を促すことになるのだろうか。  暮らしにどうしても必要な費用は,給付金が有ろうと無かろうと,出ていくことだし,日々の暮らしにすら困窮している人には,文字どおり「生活支援」が必要になろう。それならば,所得の多寡にかかわらず一律に支給される... ...続きを見る

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2009/03/05 19:59
防災警報器
 「消防法第9条2」によって,居室・台所,寝室,階段・廊下等への住宅用防災(火災)警報器の設置が義務付けられることになった。既存の住宅の場合は,まだ2年余りの猶予期間が有るけれど,地域の小学校区の連合自治会の共同購入斡旋により,かなりの割り引き価格で購入できることになったので,この際,「けむり当番」(パナソニック電工製)という商品を購入・設置することにした。  ところが,設置しようとして,取り付け場所が問題になった。天井であれば,照明器具から50cm程度,壁面や家具から60cm以上離す,壁面で... ...続きを見る

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2009/03/01 19:49
社会人野球の行方
 経済不況の影響を受けて,スポーツ界でも,企業チームの解散や休部が相次いでいる。特に有力チームの場合,当該スポーツ界に及ぼす影響も大きい。新しいところでは,日産自動車が,野球部や陸上競技部の活動休止を発表した。  これを受けて,社会人野球の統括組織である日本野球連盟では,大会数の削減などの対処策を検討するという。2月25日に開かれた評議員会では,まずは,「全国3地区で開催されていたクラブチームのブロック大会を09年度は中止する」と決めたようだが,問題は,企業チームが参加する大会のほうではなかろ... ...続きを見る

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2009/02/26 21:05
「エコワット」
 1年前,「エコロジー」に関して,こんなことを書いている。  「家庭での電力消費量は,電力会社からの使用料の請求でトータルとしては分かるものの,個々の家電製品ごとの使用量の実態はどうなのだろうかと思うことが有る。最も多いのは何だろう。やはりエアコンなのだろうか。電力消費量の大きい家電製品には,それぞれの使用量が明らかになるようなメーターを個々に組み込むことができたら,具体的な数値による心理的な抑制も働き,『エコ』の面でも有効ではないかと思うのだが,実現は難しいことなのだろうか。」(HP:今の世... ...続きを見る

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2009/02/22 19:53
暗闇抄
 麻生首相がオバマ大統領と会談するという。人気最低の首相を人気最高の大統領にあやからせようというお膳立てかもしれないが,今や国内での政治基盤が揺らいでいる首相が米大統領と何を話し合い,何を約束しようというのか。  中川財務・金融担当相の記者会見での表情を見ていると,麻生首相と似ていると感じる。どちらも二世・三世の政治家だという点でも共通している。  若者の大麻吸引が次々と摘発されている。「気持ちの負担が軽くなり,試験や就職のことを忘れて,楽になる」と言うそうだが,中川前大臣は,国民から受託し... ...続きを見る

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2009/02/18 19:28
魑魅魍魎
 春一番が吹いた夜,気圧の変化のせいか寝苦しく,夢現つの中で魑魅魍魎に囲まれていた。それが皆,ふだん顔を見知っている高齢者のサークルの人たちなのだ。もともと人は化け物だが,それを知られないように抑制している力が老化とともに衰えて,化けの皮が剥がれ,正体を現した姿なのだと思った。  しばらく会っていない人も,齢を取って,やはり化け物の姿になっているのだろうか。比較的若い人でも,ときどき化け物の本性を垣間見せることがある。私自身,知らぬ間に,既に化け物に変貌しているのかもしれない。そんなことを思っ... ...続きを見る

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2009/02/15 20:02
検定
 「今年の漢字」は「利」だろうか,「益」だろうか。いささか気の早い話だが,毎年12月に「今年の漢字」を発表して注目されてきた日本漢字能力検定協会が,個人企業に近い形態で私的な利益を収めているという報道に,そんなことを考えた。  「漢字能力検定」という試みが多くの受検者を集め,進学や就職の条件に利用されるまでに普及させた着想は,なかなかの商才だと感じ入るけれど,人を餌に私利を貪る輩が多い中で,「漢検よお前もか!」という思いだ。  それにしても,「検定」と名の付くものは,今の世にどれだけ在るのだ... ...続きを見る

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2009/02/13 19:53
寺山修司の思想
 「寺山修司は、年代系列、内容分析、記号の頻度などとまったくかかわりなく、いつどこでその歌を自分は聞いたか、その歌は自分にとって何だったかを、書きとめる方法を通して、流行歌の思想をとりだした。」 と,鶴見俊輔が書いている(1983年10月=SURE発行『悼詞』所収)のに誘われて,寺山修司(1935〜1983)の『誰か故郷を想はざる』(角川文庫・1973年初版)を,更めて読んでみた。  寺山の二十歳過ぎまでの人生を綴った自叙伝風のこの文集から,私は,「流行歌の思想」よりも,「人とともに生きること... ...続きを見る

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2009/02/08 19:33
これぞプロ!
 いささか旧聞になるが,過日(1月15日)ニューヨークの上空で発生したUSエアウェイズ機の事故で,一人の犠牲者も出さず,周囲には高層ビルが聳え,水上交通も盛んなハドソン川に無事不時着水させた57歳の機長の技術と,それに裏付けられた冷静な判断力には,「これぞプロ!」と感じ入った。「ハドソン川の英雄」と讃えられても,サレンバーガー機長は,「乗組員と乗客全員の協力が有ったからだ」と,冷静な態度を崩さなかったという。  「プロ」と呼ぶべき人は,技術者に限らず,いろいろな分野で存在するけれど,本当に「プ... ...続きを見る

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2009/02/02 20:05
あなたとは違う
 「わたしは,あなたとは違う」,と言いたいときが,特に,私と同様の高齢者との関わりの上では,しばしば有る。昨年9月,福田前首相が辞任の記者会見の場で発し,流行語大賞の候補にもなった言葉だが,首相という立場や場面を別にすれば,人と人との関係を直截的に言い表す言葉だ。人は皆,価値観や,それぞれの分野での知的レベルが違い,生活習慣や嗜好も異なる。にもかかわらず,自分の知識や考え方を唯一のもののように信じて疑わない人がいて,その価値観や判断を押し付けられると,「わたしは,あなたとは違う」と,声を大にして... ...続きを見る

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2009/01/29 19:48
経営責任
 企業がより収益を挙げるために生産性を向上しようと図れば,そのために,設備投資や労働者の雇用を拡大する。労働者の雇用が多くなれば,その賃金を保障するために,収益をさらに確保しなければならず,その循環を繰り返し,発展する企業の規模はしだいに大きくなっていく。これは,かつて,短い期間ではあったが,中規模の印刷会社で総務の仕事に携わっていたときの私の実感だが,企業の大小を問わず,必然的な成り行きだと言えよう。  それで順調に発展しているときは,問題は起こらないが,いったん不況等に見舞われたとき,肥大... ...続きを見る

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2009/01/16 19:40
社会の底流
 「派遣切り」,「定額給付金」,「タクシー強盗」,と並べると三題噺めくが,このところ,この三つの言葉を新聞の紙面で見ない日は無い。  「イライラ・暴力衝動・密告と相互不信は、この時期の日本の政治や社会の底を流れる〈通奏低音〉のようなものだ」と,鴨下信一は,『誰も「戦後」を覚えていない[昭和20年代後半篇]』(文春新書)で書いている。「その時代を本当に規定する社会の底流は、大きい事象にも小さい事象にも同じように顔を出してくる」とも,鴨下は言う。  鴨下に倣って言えば,先に並べた三つの言葉は,麻... ...続きを見る

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2009/01/14 20:20
年頭の気懸かり
 新年も7日が過ぎ,来るべき賀状もそろそろ終わりかと思う時期だが,毎年賀状を戴いていた人から,今年はまだ届かないものが在る。旧臘,「平素は疎遠になりがちな知己縁者と,年に一度,安否を知らせ合い,挨拶を交わすのは,たいせつにしたいことだ」と書いたけれど,前以て喪中の知らせをいただいた外で,賀状の届かない人が在ると,その安否が気に懸かる。亡くなったか,病に臥しているのか,どちらであっても不思議ではない年齢の人も多い。こうして年々音信が途絶えて行くのは,寂しいことだ。  逆に,戦死した父の元部下だっ... ...続きを見る

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2009/01/07 21:21
謹賀新年
 「もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない」(茨木のり子『倚りかからず』より)  命長らえ,病みがちになることは,反社会的な生であるかのような扱いを受ける今の世です。弱者に冷たい政治や行政は頼るべくもなく,暗い思いをするばかり,しかし,幾歳になっても私は私,倚りかかるべきは,己しか無いと思い定め,ボヤキながらも元気を奮って,私なりの生き方で,また新しい年を過ごしたいと思います。  皆様の今年の御多祥をお祈りいたします。 ...続きを見る

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2009/01/01 15:13
消える記録
 今年は「源氏物語千年紀」ということで,さまざまな事業や催しが行われた。思えば,人類は,書き記すという営為によって,千年も二千年も後の世まで,記録を遺すことができる。発明した文字の用途として,記録するということが真っ先に考えられたのか,記録したいという欲求が文字を生み出したのか,書き遺して伝えるということは,人類の持つ最高の文化に違いない。  しかし,私がパソコンでホームページやブログに書き記していることは,私の死後,そう長くは残らないだろう。自分のパソコンに保存してある文章も,パソコンが壊れ... ...続きを見る

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2008/12/27 20:01
冬の夜の悔恨
 父が丹念に整理して残してくれている私の幼時のアルバムの第1ページは,生後百二日目に当たるお宮詣りの日の写真である。紋付き袴に盛装した私の上半身像と,父方母方の両祖母が両側から私を支えて座り,その脇に母が立っている写真とが,並べて貼られ,父の字で,「颯爽と平家の公達神詣で」という句が添えられている。「平家の公達」というのは,我が家系が平家の末裔であることに拠る。  この添え書きから,結婚後8年を経てようやく授かった子に対する父の歓びと期待がありありと感じられる。  最近,夜中に尿意を催すこと... ...続きを見る

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2008/12/26 20:21
今年の漢字「変」
 日本漢字能力検定協会が公募して選定する「今年の漢字」は,「変」に決まったという。私が選ぶとすれば,「汚」だと思っていた。大気も,食品も,人の心までが不可解な姿に「汚染」され,「汚職」も相変わらず後を断たない一年だった。しかし,発表に当たって京都・清水寺の貫主が揮毫する文字としては,去年の「偽」もそうだったけれど,語の品格に欠けると思い,応募するには躊躇いが有った。その点,「変」であれば,「変」な世の中ではあるが,その「変化」を期待する前向きの気持ちも込められているので,まずは妥当なところだろう... ...続きを見る

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2008/12/13 21:40
未死
 一日(半日でも)出掛けることが有った翌日は疲れが残って,心身ともに虚脱した状態になってしまう,ということは,若い元気な人には分かるまい。働いて収入を得る途が無くなると,新たな出費を要することに,先行きの心細さが募る,という気持ちは,たとえ今の暮らしは苦しいにしても,働ける可能性の有る人には分かるまい。心底楽しいと感じることも,張り合いに思えることも無くなった。老いるということは,そういうことなのだ。  最近,「未病」という言葉を目にすることが多い。まだ「病気」の診断を下すまでにはいかないけれ... ...続きを見る

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2008/12/04 19:36
今年の十大問題
 12月に入って,今年の十大ニュースが取り沙汰される時期になった。しかし,個々の出来事を取り上げるよりも,事象の根底に在る現代の社会や組織の構造上の問題に着目することのほうが肝要ではなかろうか。  第1は,庶民の感覚からは遠く,弱者への思いやりの行き届かない麻生首相を筆頭にした現政権の全体的な意識の問題だ。2.農林水産省や厚生労働省をはじめとする官僚機構の無責任な体制も,次々と問題を生じている。3.綱紀の緩んだ自衛隊,4.揺れ動く各地の教育委員会の問題も,取り上げるべきだろう。  5.医師不... ...続きを見る

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2008/12/02 19:54
葬祭場にて
 わが家の外塀の改修工事に入る予定になっていた前日,旧知の逝去の報が新聞に載った。近年は,10年近く会う機会が無かったけれど,かつては,意気投合した仲で,ほとんどの場合,裕福な暮らしの氏の奢りで,京都・祇園界隈でよく飲んだものだ。  家の工事に当たって,最初は立ち合わなければならないので,せめて通夜だけでもと,取り敢えず出向いた。  聞くと,数か月前に突然ヤコブ病を発症し,享年71歳で急逝したということだ。難病の一つだと聞いたことは有るものの,思いがけない病で,思いも寄らなかった人が亡くなっ... ...続きを見る

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2008/11/30 20:13
先生と呼ばれる馬鹿
 医師には「社会的常識がかなり欠落している人が多い」,という麻生首相の発言が物議を醸している。優れた識見と技術を兼ね備えた医師も多い中で,一部,社会的常識に欠ける人が在るかもしれないが,「多い」と言うよりは,せめて,「少なからず」と言うべきだったろう。  「常識」とは,「的確な判断と言動に結び付く社会的な知識」だと思うが,社会的常識が不足しているという点では,学者や教員の中にも,同様に言える人が在りそうだ。学校を出ただけで社会的な経験を積まないまま,いきなり「先生」と呼ばれる立場になり,専門の... ...続きを見る

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2008/11/22 20:02
プロのサービス精神
 長年使い古してきたビデオ・レコーダーのトラブルが最近多くなり,もう少し生き延びて楽しもうと思えば,そろそろ,地上デジタル放送に対応したチューナー内蔵のブルーレイ・レコーダーに買い替える時機かと,大手の家電量販店で機器を眺めていたら,「お尋ねが有れば,御説明いたしますが……」と,一人の店員が寄って来た。押し付けがましいところが少しも無く,こちらの知りたいことには,的確に答えてくれる。こういう店員のいる店が少なくなっている今日,なかなかのサービス精神の持ち主だと感心した。  教師もまた一種のサー... ...続きを見る

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2008/10/15 19:35
終わり方
 緒形拳が急死して,テレビでは,名優を追悼する番組を各局がこぞって放送している。あるときは重厚な,あるときは滋味溢れる演技を見せ,死の直前まで病を隠し,役者道を全うして,悠然と逝った。恰好良すぎるけれど,緒形拳のような生き方,死に方ができるのなら,肝臓癌に罹るのも悪くないという気になる。  私は,緒形拳よりは僅かに年長で,この齢になると,自分の死に方を思うことが有る。病に倒れれば,自分の意思ではどうしようもないけれど,できるだけ,周囲に迷惑を掛けることなく逝きたいと思う。自死について考えること... ...続きを見る

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2008/10/13 21:51
御意見無用の年齢
 山口県の周防大島には,同島出身の民俗学者・宮本常一が「家訓の島」と呼んだように,暮らしの訓えを俚諺の形にしたものがいろいろ在る。「三十過ぎての女に意見,彼岸過ぎての麦の肥え」というのも,少年時代をその島で過ごした私が覚えているそういう俚諺の一つだ。「彼岸」は春の彼岸で,「已に手遅れで効果が無い」という含意である。  「三十過ぎての女」と限定したところは,現代では,性差別だと言われるかもしれないが,男女を問わず,自己改革を迫られる機会が無くて,精神構造が幼稚なまま,自我のみを肥大させ,自省力に... ...続きを見る

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2008/10/11 19:44
人のひ弱さ
 今の30代以下の若い世代に,精神的なひ弱さを感じることが多い。仕事が原因の鬱病や,いじめに対する抵抗力の弱さなども,当人にとっては辛いことだろうが,もう少し自力で立ち向かって行き,解決することができないものかと,歯痒く思う。我々の若い時代は,堪える力も,戦う姿勢も,もっと有ったように思う。  組織の問題点は,まず,組織の中にいる者が,自ら改革に取り組まなくてはならない。いわゆる高級官僚の中で,職を退いたのちに批判的な評論をする者がいるけれど,外からどんな高邁な意見を述べても,真の改革にはたい... ...続きを見る

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2008/09/16 19:59
手抜き無用
 金曜日の午後は,地域の高齢者ダンスサークルの練習日で,毎週出掛けている。たまたま自治会内の高齢者クラブの催しと重なるときも有るけれど,よほど欠かせないことでない限り,ダンスのほうを優先する。  次々と相手を替えての約3時間の練習は,かなり疲れる。もともと集会用に作られている建物の床が硬くて,ダンスには不向きな会場なので,適当に動いていればそれほど支障は無いものの,基本に忠実に踊ることを心掛けていると,膝や足に掛かる負担が大きく,土曜日まで,足の裏などに疲労が残っている。  たいした技量を備... ...続きを見る

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2008/09/13 20:03
主人の品格
 藤原正彦著『国家の品格』(新潮新書・2005年11月刊)がベストセラーになって以来,「−−の品格」というタイトルの本が,玉石混淆で市場に溢れている。「品格」という語があまりに安易に使われ,手垢の着いたものになったと感じたのか,橋田壽賀子の最近の著書は,『夫婦の格式』(集英社新書・2008年7月刊)というタイトルだ。  私が書くとしたら,『主人の品格』ということになるだろう。「主人」とは,言わば管理責任者の別称であり,家庭では,夫もまた「主人」と呼ばれることが多いけれど,主人だからと言って,威... ...続きを見る

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2008/09/09 19:52
断ち難い縁
 人との縁は断ち切り難い。仕事の上だけでの縁であれば,仕事を辞めれば終わりにすることもできようが,個人的な繋がりが出来ると,こちらの事情や気分だけで,そう簡単に断ち切るわけにはいかない。  最も断ち切ることのできないのは夫婦や血縁の繋がりだけれど,他人との間でも,いったん生じた縁を断ち切る決断をするには,よほど強い意志が必要になる。例えば,理髪店や美容院一つにしても,一度通い始めると,簡単には変え辛い。そういう人間関係をいくつか抱えていて,それなりに負担に思うこともあるのだが,気持ちが通じず,... ...続きを見る

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2008/08/16 20:07
記憶の共有
 互いに共通する記憶を語り合い,確かめ合える相手が在るというのは貴重なことだと思う。昔のクラスメートや職場での同僚など,旧友を懐かしむのも,共有できる記憶が有るからだろう。家族として共有している記憶もたいせつなものだと思うけれど,最近,そういう家族の気持ちの上での結び付きが崩壊している例が少なくないのは哀しいことだ。  しかし,共通する記憶が在っても,ただそれだけのことで,今の関心事や価値観が一致せず,単に過去を懐かしむだけでは,語り合う愉しみが減じ,味気無い思いをすることも多い。  過去の... ...続きを見る

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2008/08/11 20:02
street view
 5日から国内ネットサービスが始まったグーグル・マップスのストリート・ビューが話題(問題?)になっている。住所を番地まで入れて検索すると,そこの建物(家屋)がばっちり正面から映し出されるのには驚く。航空写真なら簡単なことだろうが,これは,歩行者の目線で写されていて,歩みに従って画面も移動し,180度回転させれば,向かいの建物まで見られるのだから,どういう技術で作成しているのか,不思議にさえ思う。  公道を車で走り,全方向をカメラで捉えているということだが,わが家のような地方都市の住宅まで網羅さ... ...続きを見る

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2008/08/10 19:58
言葉の誤用
 文化庁の2007年度「国語に関する世論調査」の結果が発表され,言葉の用法や意味で誤りの多いものが7月25日の各新聞紙上で伝えられている。  慣用句では,「足をすくわれる」を「足下をすくわれる」としているものが74.1%に及んでいるが,「足をすくう」には「足下を狙う」ことになるから,大きな間違いとは言えないようにも思う。議論が「煮詰まった」を「行き詰まった」という意味だと答えている(37.3%)のも,鍋が煮詰まれば,次は焦げ付くことを想像しているのだろうと思えば,あながちナンセンスな間違いとも... ...続きを見る

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2008/07/26 20:35
分からない
 グラビア・アイドルと呼ばれる女の子たちが,今の世にどれほどいるのか知らないが,インターネットでスポーツ新聞の記事に目を通していると,グラビア・アイドルのDVD発売記念イベントが催されるという芸能欄の記事を,連日のように目にする。セクシーな姿態が売り物のDVDだと思うけれど,商売として成り立つだけの売り上げが有るものなのだろうかと,気になっている。  私とて,魅力的な若い女性の姿態に惹かれる気持ちは有るけれど,次々と発売されるDVDの中から,特定の誰かを選んで購入しようという気にはならない。そ... ...続きを見る

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2008/07/17 19:52
小権力者の汚職
 人は権力を持ちたがり,一旦権力を手にすると,それを行使したくなる。その権力意識と端的につながるのが収賄だ。利欲に駆られたものではないにしても,頭を下げてくる人間の願いを自分の力で叶えてやれることに満足し,賂を受けることで,自分の持つ権力を確認できる。  大分県の教員採用や昇任に関わる汚職事件もまた,小役人の権力意識の構造が露骨に表れたことだと思われる。どの世界にも有ることだと言ってしまえばそれまでだが,それが,理想を追求し,権力の行使を否定して警戒しなければならない教育界でのことだけに,救わ... ...続きを見る

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2008/07/13 20:34
高齢者のためのダンス
 地域の高齢者ダンスサークルに参加するようになって2年目に入り,3か月が過ぎた。先日,会員だけによる内輪の「研修発表会」という趣旨で,年末のクリスマス会とともに毎年の恒例行事になっているらしい「七夕パーティー」が催された。  「研修発表」とはいうものの,平素の研修の成果が挙がっているとは,あまり思えない。高齢になってからダンスを始めた人にとっては,おのずから限界が有り,曲を聞いてリズムを捉える(音を取る)ことや,フィガーを会得して正確にステップを踏むということになると,なかなか進歩が見られず,... ...続きを見る

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2008/07/08 20:10
近欲(ちかよく)
 幼いころの一時期,共に暮らした母方の祖母が口にしていた言葉の一つに,「近欲(ちかよく)」という言葉が有ったのを思い出す。遠い慮りが無く,目先の利得を性急に追う態度を批判的に言った言葉だと解しているが,辞典等には見当たらないので,どれだけ共通語化しているものなのかは分からない。愛媛県宇和地方の民話に,欲に駆られたじいさんを「近欲で意地きたなそうなじい」と言う表現が在るから,地方では使われる言葉かもしれない。母方の祖母は,愛媛県に近い山口県の島の生まれだから,言葉の上で共通するところが有るのかとも... ...続きを見る

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2008/06/30 19:43
朝日新聞「素粒子」の軽薄さ
 「朝日新聞」夕刊のコラム「素粒子」が鳩山法相を「死に神」と評したことが問題になっている。そのこともさりながら,「千件超の抗議」に対して記された後日(6月21日)の同欄を読んで,言い訳でしかない内容に失望を強くした。  「チクリと刺したつもりです」「風刺コラムはつくづく難しいと思う」と記しているが,当人は「風刺」のつもりでいるのだろうかと,根底に在る感覚を疑う思いだ。今年1月に筆者が交替して以来,安易で低級なパロディが多く,「寸鉄人を刺す」という言葉が有るけれど,まるで「錆びた釘」だと感じてい... ...続きを見る

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2008/06/27 20:30
老いの妄想
 古稀を越えて,脳梗塞で左半身が不随になり,その後,今度は心筋梗塞に襲われて死線を彷徨った石堂淑朗が,右手一本でパソコンワープロを打ち,「私の文筆の仕事は本書で終わりました。後は冥界で実相寺昭雄や今村昌平と会うだけです」と最後に記している『往時茫々』(2006.9〜07.8「ちくま」連載・2008年3月25日筑摩書房発行『偏屈老人の銀幕茫々』所収)は,石堂の往時の交友を語ったものだが,登場する人物はいずれも映画や評論の分野で一家を成した人々であるにもかかわらず,脳梗塞を患った老人の妄想が混じって... ...続きを見る

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2008/06/19 20:32
年忌法要
 6月1日,3人の兄弟と,それぞれの家族が集い,亡母の七回忌を営んだ。  三回忌に次いで七回忌が年忌法要の一つの区切りとなり,次の機会は十三回忌のようだが,その年数に特に意味が有るとは思えないし,調べてみても,根拠について記されたものは見当たらない。年忌法要は,亡き人を偲ぶ機会として勤めるものだと思うけれど,特に年数を区切らなくても,母を偲ぶ思いは常に有り,母は,私の心の内で今も生きている。  母は今,この世に生きている者たちの日々の暮らしを見て,どう思っているのだろうかと,よく想像する。七... ...続きを見る

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2008/06/03 19:37
3年後
 NHK衛星放送の画面に,他局に先駆けて,「アナログ」の表示が出始めた。3年後のデジタル放送全面移行に備えて,視聴者の注意を喚起する政府の施策の一環だろうが,私としては,しだいに追い詰められていく気がする。  家電店に行ってみると,最近は,販売しているビデオテープの種類も量も急激に減り,DVDディスクの店頭を占める量が圧倒的に多くなってきている。これから先の録画のこともあるけれど,これまでに録り蓄めたテープをどう利用できるかということも気に懸かる。  わが家のテレビ事情については前に触れた(... ...続きを見る

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2008/05/10 20:30
性格か病気か
 付き合っていて,悪い性格,困った性格だと感じられる人がいるけれど,それは,「性格」と言うよりも,「病気」だと考えたほうが適切な場合も有る。例えば,ヒステリックな「性格」だと周囲から思われているけれど,「ヒステリー症候群」とでも呼ぶべき「病気」なのかもしれない。情緒が不安定で,とかくハイ・テンションになる人は,躁病が疑われる。「ほとんどビョーキ」という言い方が有るが,本当に,精神科的な「病気」かもしれないのだ。  性格だと思うと,人格が否定的に感じて,忌避したくもなるけれど,病気であれば,周囲... ...続きを見る

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2008/05/08 19:52
判断停止4
 福田内閣の支持率の下降傾向が著しい。しかし,今の内閣の苦境は,小泉〜安倍内閣の負の遺産を引き継がなければならなかったことにも影響されている。  事の起こりは,2005年9月の衆議院議員総選挙に在る。郵政民営化を争点に掲げた「劇場型」の選挙戦で,小泉人気に煽られた選挙民は,小泉政権が圧倒的多数を占める結果をもたらしたが,その陰に隠れて,一連の福祉施策の後退が在り,税制の問題も残った。当時,私は,選挙に先立って,根底的な問題を見抜けないままでは衆愚政治が進むことを,ホームページで憂えた(今の世を... ...続きを見る

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2008/05/04 19:59
判断停止3
 硫化水素による自殺が続出している。硫化水素ガスは,身近に在る薬剤を使って簡単に発生させることができるというのだから,思えば怖いことだ。自殺をしようとする者にとって,実行しやすく,しかも,他の方法では失敗する場合も少なくないのに比べて,短時間で「確実に死ねる」というので,連鎖的に選択されているのだろう。  生きている意味が見出せず,自殺したいと願う者は,勝手に死ねば良いとも思うけれど,周囲にまで被害を及ぼす危険性が大きく,そのうち,サリンのように,殺人の手段にまで使われるかもしれないという懸念... ...続きを見る

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2008/05/03 20:36
判断停止2
 暫定税率が,期限切れ後1か月にして復活するという。最も大きな話題になっているガソリン代は,税率が上がると同時に,原油高の影響も受けて,1か月前よりもさらに高騰するらしい。私は,ガソリン価格の影響を直接受けることは無いけれど,ガソリンを使う人や企業にとっては切迫した問題だろうし,それは,いずれは私の暮らしにも波及するにちがいない。  何と限らず,税金は,払う側にとっては安い方が良いに決まっている。しかし,税収に頼って施策を進める国や地方自治体としては,当初予算を大きく下回る税収減になれば,困惑... ...続きを見る

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2008/04/30 19:55
判断停止1
 最近の世の中,私としては判断を決めかねることが多い。割り切れない気持ちでいるので,「ボヤキ」を書くにも気が進まない。そのことをボヤくしかないか。 ☆その1☆  幸せに暮らしていた肉親を突然無惨に殺された家族としては,八つ裂きにしても飽き足りないことであろう犯人に,裁判の結果,死刑の判決が下される。犯人のほうにどんな情状が有るにしても,無辜の命を奪う残虐な行為は許し難く,社会の害にしかならない人間は,直ちに死刑にしてしまえば良いという気持ちになる。  しかし,そう短絡的に極め付けて良いもの... ...続きを見る

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2008/04/28 20:06
人の限界
 人にはそれぞれ限界が在る。一面ではどんなに優れたものを持っている人でも,他面には性格上の欠点も在れば,年齢や経験不足,その他諸々の理由による限界も在る。それを見定めたうえで,その人に応じて接すれば,人に対して優しくなれる。人の欠点を嫌忌するのではなく,自分の中だけで密かに批評する目で見ていれば,その人の全体を受け容れることができよう。  もっとも,他人に対してはそれができても,難しいのは夫婦の場合だ。どんなに惚れ合って結婚した仲でも,生涯惚れ続けていられる夫婦仲というのは,稀有のことだと思わ... ...続きを見る

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2008/04/16 21:04
右翼的行為
 李纓監督の映画「靖国YASUKUNI」の上映予定を取りやめる映画館が続出しているという。理由は,「反日」的な内容だという風評だけに基づいた右翼の街宣車などによる暴力的な威圧を恐れたためだと思われる。  一口に「右翼」と言うことには迷いが有る。考え方に相違が有っても,右翼的な「思想」として認められるものも有る。困るのは,思想性は浅薄で,短絡的に過激な行動に出る,言わば「似非右翼」の存在だ。それは,反社会的であるという点で,暴力団と変わりが無い。  已に10数年前のことになるけれど,「歴史認識... ...続きを見る

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2008/04/14 20:00
言葉のまやかし
 「後期高齢者医療制度」を「長寿医療制度」と言い換えたとき,「後期高齢者」の生き辛さは解消されることだろうか。逆に,祝ぐべき「長寿」という言葉まで,いたずらに生き長らえているという非難めいたニュアンスを帯びて,汚された感じになる。  要は,言葉を言い換えて済むことではなく,その言葉が使われる場での意識の在り方が問題なのだ。それは,いわゆる差別語をどのように言い換えても,根底に差別意識が在れば,情況は少しも変わらないのと同様である。  障害者や高齢者を対象に施行される昨今の法制は,弱者の暮らし... ...続きを見る

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2008/04/11 20:09
taspo
 たばこ自動販売機でタバコを購入するためには成人識別カード「taspo」が必要になるということで,私の居住地域で成人識別たばこ自動販売機が使用開始になるのは6月からだが,事前に用意しておこうと思い,申込書をインターネットでダウンロードして申し込んだところ,このほどカードが送られてきた。  このシステムが未成年者の喫煙防止にどれだけ効果が有るのかは分からないが,煙草を買うにも手数が掛かるようになり,この際,禁煙を決意する人も在るようだ。しかし,私は,50数年間吸い続けてきた煙草を,今になって止め... ...続きを見る

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2008/04/09 19:58
「花はさかりに」
 今年の花見の季節も終わろうとしているけれど,私は,長年,更めて花見に出掛けたことは無いし,特に行きたいとも思わない。近くの道端でも美しく咲いた花は見られるし,桜の名所と言われる所までわざわざ出掛けて,人混みの中で花見をしなくても,その情景を想像するだけで十分に満ち足りた気持ちになれる。吉田兼好は,「花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは。」 と言っているが(『徒然草』第137段),記憶や想像の世界でも,満開の桜は美しい。  思うに,爛漫の桜は,思い浮かべやすいものなのではなかろうか。豪... ...続きを見る

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2008/04/07 20:38
おばあちゃんの居場所
 人間の女性にだけ閉経という現象が有るのは,その年齢に達したら,それまでの人生経験の知恵を家族や地域の暮らしに役立たせる生き方をするためだという説を,どこかで読んだことが有る。しかし,現代のおばあちゃんには,そういう場が少ないようだ。  近所の若い母親で,幼い子どもを,いつも口荒く叱っている人が在る。子どもがやんちゃをしたり,言うことを聞かなかったりするのは,それなりの理由が有ることで,子どもの言い分も聞き,注意しなければならないことであれば,穏やかに言い聞かせることがたいせつだと思うのだが,... ...続きを見る

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2008/03/25 20:05
イヤなオジサン
 身内として「イヤなオジサン」と思われる人がいる。甥や姪の立場で,自分の結婚式には,できることなら出席してほしくないと願うようなオジサンだ。  話がくどくて押し付けがましい,得意顔して自己を誇る態度が露骨で,常に自分の判断や行動を正当化して,他者を見下し批難する独善性が強く,身内の暮らしへのお節介も多い,というような傾向が,親族の宴席などで酒が入ると,ますます際立ってくるから,甥や姪には嫌がられることになる。そういうオジサンは,親族ならずとも,他人からも疎まれているに違いない。  自己主張や... ...続きを見る

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2008/03/23 20:06
年金プア
 4月から改定される医療保険制度に関連して,「後期高齢者」という呼称が使われることに抵抗を感じる人が多いようだ。3月14日付の新聞の投書欄(「朝日新聞」『声』)にも,「お金のかかる『後期高齢者』と名指しする」言い方で,「長生きすることが悪いことのように」思えるという投稿(米原市・金森芳子)が掲載されていた。翌15日の川柳欄には「前後期次は終末高齢者」(焼津市・松村敏幸)という句が在り,その横には,「そのうち末期高齢者かい」という冗句が載っている。「後期高齢者医療制度」とは,いずれは自分もその年齢... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2008/03/16 19:50
テレビの笑い声
 テレビの公開バラエティ番組で,会場の観客の笑い声が入るのは,実際に収録されたものなのだろうか,あるいは,笑い声だけをアフレコで入れているのだろうか。どちらにしても,やたら「アハハ」という笑い声が聞こえるのは耳障りだ。  収録される音としては,大きな笑い声しか入らないことだろうから,「アハハ」だけになるのが成り行きだとは思うけれど,笑いには「ウフフ」も有れば「オホホ」も有り,微笑や苦笑も有る。長年,声に出して笑うことがついぞ無く,今の世に,心から笑えることなどほとんど無いと思っている私にしてみ... ...続きを見る

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2008/03/12 20:12
どうでも良いです
 近年,日本語の気になる使い方として取り上げられる表現が少なくないが,最近,私が気になっているのは,「嬉しいです」,「楽しかったです」というような,形容詞や助動詞の終止形に「です」を付ける言い方だ(話し言葉では,「でーす」と引っ張って言うことも多い)。本来,「です」は,断定の助動詞「だ」の丁寧体だと思うのだが,「嬉しいだ」とか「楽しかっただ」とは,方言以外では使われないにもかかわらず,「です」が安易に付けられることに違和感を覚える。「嬉しいでしょう」,「楽しかったでしょう」など,未然形に推量の助... ...続きを見る

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2008/03/02 19:39
真冬の倦怠
 そろそろ三寒四温の時季に入りそうな気配も有るけれど,この冬は,地球の温暖化が信じられないような,寒さの厳しい日が続いている。そういうときは,決まった予定の有る日や,食料など,暮らしの必需品の買い物に出掛けるとき以外は,外に出るのを避けたい気持ちになる。家にいてさえ,体が縮こまってしまい,生理的に,言わば冬眠状態で,動こうという気分になれない。  家の中で日々処理すべきことはそれなりに有るけれど,たいていの場合,午前中に取りあえずそれを終えると,あとは,何をするのも億劫で,頭も働かなくなる。こ... ...続きを見る

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2008/02/24 19:55
エコロジー
 地球の温暖化が深刻な問題になるとともに,近ごろは「エコ」という語が溢れ,多くの商品に「エコ」の名が冠され,「地球に優しい」と謳っている。しかし,何がどれだけ,その言葉に相応しいものなのか,本当に「エコ」の効果が有るものか,もっと大きな,国家的な規模で地球環境を破壊していることも在るのではないかと思われてならないのだが,私には判断ができかねる。  身近なところでは,レジ袋を廃止するスーパーなどが増え,エコ・バッグの携行が勧められている。私も,自前の袋持参を心掛けているけれど,それまでは,スーパ... ...続きを見る

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2008/02/21 21:38
老老世話役
 年度の終わりが近づいて,民間のいろいろな団体や組織で,次年度に向けての役員選びが始まっている。これが,毎年のことながら難航する。その労を厭う人が多く,なかなか引き受け手が見つからないからだ。  特に高齢者の団体やサークルの場合,役員=世話役としての適任者が少ないという事情が加わる。私にも,地域の高齢者クラブと高齢者の社交ダンスサークルから,次期の会長を引き受けてもらえないかという声が掛かった。どちらも,50人前後の比較的小規模の組織で,日常的な運営のお世話を忌避する気持ちは無いし,むしろ,ま... ...続きを見る

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2008/02/19 19:55
生き心地
 ときどき,読み返してみたいと思う本が在る。そういう本は幾つか在るけれど,今,一から読み直してみたいのは,北方謙三の「ブラディ・ドール」シリーズ〔1〜10〕と「約束の街」シリーズ〔1〜7〕だ。20年以上前から書き継がれているシリーズで,「約束の街」の第6編『されど君は微笑む』から,「ブラディ・ドール」の生き残っている登場人物たちが合流した。全て,文庫化されてから購入したものだが,普通の人間の実直な生活とは掛け離れた世界を描くエンタテインメントで,「男として生きる」登場人物たちのバイオレンスとニヒ... ...続きを見る

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2008/02/09 20:14
食の安心
 去年の8月24日のことだ。朝から激しい下痢の症状に見舞われた。妻も同じような状態で,食べ物を口にすると,すぐにトイレに走りたくなるので,何も食べないまま夕方になり,脱水症状に陥るのを惧れて,タクシーを呼び,二人で近くの町医者に行った。  前日食べた物で食中毒を起こすような心当たりは無い。夏の暑さの疲れが一気に出たのだろうかと思いつつ,原因不明のまま,点滴を入れてもらって帰ってきた。  中国産のギョーザが問題になっている今なら,あらゆる食品をチェックしてみるところだろうが,そこまでは考えなか... ...続きを見る

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2008/02/07 20:26
「聞く力」の低下
 子どもの「聞く力」の低下が問題になっている。人の話を注意して聞くことが出来ず,先生の指示なども聞き洩らす生徒が多いということだ。「テレビゲームの普及や少子化で子ども同士の遊びが減り、コミュニケーションをとる機会が減ったのが一因ではないか」という意見も有る(1月20日付「朝日新聞」)。  原因はいろいろ有ろうが,根底には,集中力の低下が在ると,私は思っている。  既に10年余り前のことになるが,「“老化”感じる最近の中学生」という一文を書いて,新聞に掲載されたことが有る(1997年7月18日... ...続きを見る

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2008/01/23 21:26
待て暫し
 「マテシバシが無い」という表現を,否定的な意味で祖母が使うのを,幼いころ聞いた覚えが有る。近年の私は,その「待て暫し」が無くなっていると感じる。思い付いたことは,すぐに果たしてしまわないと落ち着かないのだ。時間が経つと忘れてしまうのではないかという危惧が,加齢とともに,無意識のうちに働くからだろうか。思い込みが強くなるのは老化現象の一つのようだが,これもその現れのようにも思う。  気を付けなければならないと思うのは,欲しいものが有ると,衝動買いに近い形で購入してしまうことだ。インターネットで... ...続きを見る

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2008/01/21 19:56
新風舎破産
 人は誰でも自己顕示欲を持っている。文章表現力が多少でも有る人は,特にその傾向が強い。そういう人たちを対象に,著述の自費出版,あるいは,共同出版を持ちかけて業績を伸ばしてきた新風舎が破産したという。(「新風舎」に関しては,ちょうど2年前,「共同出版」と題して,ホームページで取り上げたことが有る。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/imanoyo.06.html )  同社の営業方法について,今さらとやかく言うつもりは無いけれど,多くの売り上げは期待できない本を出版... ...続きを見る

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2008/01/19 19:28
疎ましい会話
 人との会話を勧め,話し方や聞き方のコツを伝授する本がよく売れ,会話に関する教室も多く開かれているという。それだけ,コミュニケーションの苦手なことを意識する人が増えているということなのだろうか。  私も,人との会話はたいせつにしたいし,特に聞き役になるのは重要なことで,相手から話を引き出すのは巧みなほうだと思っているものの,最近は逆に,言わずもがなのことを口にした結果,その何倍もの自己顕示や自己主張を聞かされることになって後悔することが少なくない。会話には人格が反映する。抑制の利かない自慢や独... ...続きを見る

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2008/01/18 21:36
現耶夢耶
 今年の初夢はどんな内容だったか,思い出そうとしても思い出せない。夢を見ているにはちがいないのだが,近ごろは,目覚めたあと,その記憶が全く残っていないことが多くなり,そのことが何となく不安である。  一方で,過去の記憶の中の現実と夢との境がはっきりしない。  昨秋,高等学校の同期会で,卒業以来53年ぶりに母校を訪ねた。島の岬の小高い丘の上に立つ母校は,西日本随一の風光明媚な場所に建つ学校と言われ,学舎には,入り口の門標から,百メートル近い急な坂道を上って行く。坂道の両側は桜並木で,その下にグ... ...続きを見る

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2008/01/05 20:21
歳末雑感
 物事を進めて行く上には段階が有る。それは,比例式の直線グラフのように右肩上がりで真っ直ぐに進むものではなく,一定期間はx軸に平行に進んだあと,時期が来て,ポンと段階が上がる。学習というものはその典型で,今日努力したからと言って,明日直ちに成績が上がるものではない。スポーツや芸能の世界で「化ける」という言葉が有るけれど,着実な努力を続けているうちに,突然飛躍するときが来るということだ。  人生を通して見ても,順番に踏んで行かなければならない階段のようなものが有る。例えば,住まいにしても,よほど... ...続きを見る

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2007/12/24 21:10
引け目の表れ
 いろいろな人に接していて,この人には,何が引け目になっているのだろうかと,ふと考えてしまうことが有る。負けん気を露わにしたり,自己顕示の甚だしかったりする様子が感じられるときだ。自己顕示の形は人それぞれで,さまざまだけれど,育ちにか,学歴にか,あるいは,不足を自覚している自分の能力にか,気持ちの中に何か引け目に思うところが有ると,無意識のうちにも,それを補おうとする力みが生じるのだろう。それが向上心につながれば,良いことでもあるのだが,自己顕示や自己主張だけが露骨だと,顰蹙を買うことになる。と... ...続きを見る

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2007/12/21 21:36
不条理な死
 人には,それぞれの寿命というものが在ると思う。現代は,医学の進歩で,寿命をできるだけ延ばそうとするけれど,已に寿命が尽きているものを,それに逆らってまで延ばそうとすることには,むしろ疑問を感じる。いわゆる「天寿」を全うすれば,本人も近親者も悔いることは有るまい。夭折であれば,周囲の人の嘆きは深いことだろうが,それも,不可避の病気などによる自然死である場合,それが寿命だったのだと受け入れなければなるまい。  しかし,近年は,医学の進歩に逆行して,とうてい受け入れる気持ちにはなれない「不条理な死... ...続きを見る

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2007/12/19 19:33
『隣組』
 わが家には,3種類の回覧板が回ってくる。自治会,私も一員である高齢者クラブ,廃品回収への協力を呼び掛ける子ども会,という3つの組織からのもので,回覧の出発点になる班役員がそれぞれ違い,回すルートも異なっているので,近隣ではあっても,別々の家から届けられることになる。ほとんどの人が必ず声を掛けて届けてくれるけれど,輪番制で今年初めて自治会の役員になった家の若い主婦は,班の最初の回覧先であるわが家に届けるのに,忙しくて僅かな時間を惜しむのか,声を掛けるのが煩わしいのか,留守でなくても,黙って玄関先... ...続きを見る

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2007/12/15 19:42
喪中欠礼
 歳末が近づいて,今年も,喪中のはがきが何通か届いた。多いのは,御両親の逝去を知らせるもので,3年連続という人も在る。私の交際範囲では,そういう年齢に差しかかっている人が多いということだろう。  どうやら一区切り付いたようなので,そろそろ年賀状を書き始めている。喪中の御挨拶を戴いた人には,もちろん賀状は差し控えるけれど,年に一度の近況報告を兼ねている賀状が届かないというのは,喪中とは言え,寂しいことではないかという気もする。  昨年もこの時期に同じようなことを書いたと思うが,5年前,私の母が... ...続きを見る

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2007/12/13 19:41
悠悠自適?
 70歳を区切りに全ての勤めから退いて,この歳末で2年になる。今は「悠悠自適の暮らしですね」と言われることが有るけれど,今の暮らしが,はたして「悠悠自適」と言えるものだろうか。  辞典によれば,「悠悠自適」は,「俗事に心を煩わせず、自分の思うままに静かな生活を送ること。」(「岩波国語辞典」),「勤めなどをやめ自分のしたい通りの事をして毎日を過ごすこと。」(「新明解国語辞典」)とあるが,「勤めなどをやめ」は当てはまるとしても,「俗事に心を煩わせず」とまでは,とうてい行かない。  「自分のしたい... ...続きを見る

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2007/12/04 20:38
もしも
 スポーツの世界で「もしも」と「たら」は禁句だと言うが,大相撲九州場所14日目に,もしも千代大海が白鵬に勝っていたら,それでも千代大海は,千秋楽に欠場しただろうか。重い怪我を押して出場し,優勝決定戦まで戦って優勝した貴乃花の例も有る(2001年夏場所)。あのときは,時の首相が「感動した」と言ったけれど,相手の武蔵丸はさぞ戦いにくかったことだろうと思い,怪我の身で敢えて出場するのは,かえって相手に対して失礼なことではなかろうかと思ったものだ。今回はその逆で,負けを覚悟で出たほうが潔く,千秋楽の勝負... ...続きを見る

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2007/11/26 20:26
流行語
 「ユーキャン新語・流行語大賞」の今年の候補語のノミネートを見て思うこと。  「産む機械」「ナントカ還元水」「しょうがない」など,政治家の失言や言い訳の言葉がいくつもノミネートされているのは,国民として情けない限りだ。政治不信に関連したものとしては,「事務所費」「お友達内閣」「身体検査」なども在り,政治のレベルの低下を感じないではいられない。  「モンスターペアレント」「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」も,暗い気持ちにさせられる言葉だ。  一方で,「そんなの関係ねぇ」「どんだけえ〜」「... ...続きを見る

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2007/11/22 19:13
金の切れ目
 「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉が有るけれど,高齢者の域に入ろうとしている私にとっては,「金の切れ目が命の切れ目」と思うことが有る。  地震や台風の被害で住宅が倒壊した人を対象にした「被災者生活再建支援法」の改正案が与野党の合意でまとまったようだが,最高額が300万円の支援では,収入や借り入れの途の無い高齢者には,従来の暮らしを再建する望みは持てない。  今は損害保険を掛けておく余裕も無い私がもし被災したとしたら,戦中戦後の辛い暮らしを体験してきているものの,今の暮らしに慣れた身にとっ... ...続きを見る

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2007/11/16 21:53
脳年齢
 インターネットによるゲームの結果で「あなたの脳年齢」が出てくるものが在る。しかし,体力であれば,70歳代で,50歳代の体力だと言われれば,喜んでも良かろうが,「脳年齢」が実年齢より若いと出たからといって,はたして喜ぶべきことだろうか。老化しているよりは良いことに違いないが,では,何歳だと言われるのが望ましいことなのか,ゲームとは言え,いささか疑問が残る。  90歳を超えても脳の働きが健全な人もいるが,その人の脳年齢は何歳なのだろうか。逆に,50歳,60歳代でも,思い込みやこだわりが激しくなり... ...続きを見る

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2007/11/07 19:14
心神耗弱
 かつて,「外務省は伏魔殿だ」と言った人物がいた。今,明らかになりつつある事実を見れば,防衛省(旧防衛庁)もまた伏魔殿のようだ。権力を握った人間が機構を牛耳り,その権力に「利」が加われば,まさに魔物が跋扈する場所となる。魔物には,根本的な倫理観念が欠けている。  魔物とまでは言えない小役人にも,使命感,責任感が乏しいゆえの問題が続出している。怠慢が重なり,都合の悪いことは隠蔽しようとする。そういう役人ばかりではあるまいが,厚生労働省にしろ,農林水産省にしろ,その他,全ての官庁や官僚のすることに... ...続きを見る

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2007/11/02 20:03
「勉強」はいやだ
 私の中学時代のノートで,表紙に「ややがらんきょう」と記したものが有った。高校受験のための勉強をしようとして作ったノートだが,標題は,受験勉強に対するいささかの抵抗気分をこめて,単語の頭を1音節ずつ飛ばしたもので,中身はほとんど白紙のままだった。もともと私は,「勉強」とか「努力」とかいうことが嫌いである。今,サークルに加わっているウクレレにしても,かつて興味を持ったギターやアコーディオンにしても,練習の努力をしないから,上達しないままで終わっている。  高校時代,数学が好きだった。しかし,公式... ...続きを見る

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2007/10/26 20:28
教えることは難しい
 何の世界でも,指導的な立場の人には,そのための力量と見識が必要だが,特にスポーツの世界で,組織の上に立つ人に,その力が不足している場合が少なくない。現役のときに活躍した人が,良い指導者や,組織の優れた幹部になれるとは限らないのだが,スポーツ界では,現役時代の実績で,組織の中枢的な地位に就くことが多いところに問題の一因が在る。  問題が続出している日本相撲協会などは最たるもので,閉鎖的な社会に育って,社会的な学習が十分でない者がそのまま組織を率いているから,幅広い目配りや,事に当たっての適切な... ...続きを見る

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2007/10/07 20:13
続・占い=相性
 占いの分野の一つに「相性判断」が在る。人間関係は,人が生きて行く上で避けられないことであり,難しいことでもあるので,関心を持って当然だろう。話題の「脳内メーカー」のサイトにも,「相性メーカー」というコーナーが在り,「AとBの脳内」(A,Bに名前を入力)を見るように仕組まれているが,私がいま音訳している「四柱推命」の指南書によれば,「日柱同士や月柱同士の干合、支合、三合している関係の空亡が同じ宿中の関係が吉の場合、一つあれば相性は吉とみます。」 とあり,相性が悪いのは,「互換空亡である場合」,「... ...続きを見る

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2007/09/27 20:14
弁える
 【弁える】という語を辞典で見ると,「〔自分の置かれた立場から言って〕すべき事とすべきでない事とのけじめを心得る。」(「新明解国語辞典」),「(1)ものごとの道理をじゅうぶん判断できる。ちがいを見わける。(2)知る。こころえる。」(「角川必携国語辞典」)等の語義が出ている。  辞典を引いてみる気になったのは,「弁える」ことのできない人だと感じることが最近多いからだ。今の私の直接的な人間関係は,ウクレレ・サークルとダンス教室との極く狭い範囲でしかないが,それでも,弁えの無い人がいて困ったものだと... ...続きを見る

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2007/09/12 21:54
威厳
 「威厳」という言葉を辞書で見ると,「〔指導的な立場の人などに見られる〕言動や表情に風格があって、接する人を威圧しないではおかない感じ。」(「新明解国語辞典」)とある。「威」は,「権威」の「威力」で「威圧」するという語感を伴うが,真の「威厳」とは,高圧的な力や厳しさのみではなく,接する人に信頼感を抱かせ,心服させる温かい力を伴ったものでなければならず,指導的な立場の人が備えていてほしいものだと,私は思う。  弟子に対する指導力を持たない親方では,親方としての威厳が無さ過ぎる。自己中心的で勝手な... ...続きを見る

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2007/08/14 20:07
合格数より中身
 私は長年,中・高併設の私立学校に勤めていた。毎年,生徒募集の時期になると,受験生の保護者からの問い合わせが増えてくる。その中でかなりの割合を占めるのが高校卒業生の大学合格数であり,それも具体的な大学名を細かく尋ねられる。全体の数がどうであろうと,大事なのは,当の本人が3か年あるいは6か年の間に,将来の生き方を自ら思い定め,目標に向かってどう力を付けるかということだ。そのための支援態勢は整っていますと,質問に答えたあとで付け加えることにしていたが,大学の名前と他人の合格状況についての関心が強く,... ...続きを見る

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2007/08/09 21:10
失言の底に在る意識
 小泉前首相が選挙演説中に,「現実を直視していない」という意味で「めくら」という語を用いて,慌てて言い直したという。  私は,「めくら」を必ずしも差別語だとは思っていない。視覚の不自由な人が自ら,「めくら」という語を,自尊心を持って用いている例も在る。しかし,「めくら」とか「視野が狭い」とかいう言葉を比喩的に用いるのは,明らかに差別的な表現だ。目が不自由でも,「めあき」以上に現実を見通している人も,広い視野を持っている人も多いことを,私は知っている。  麻生外相は,「自明なこと」という意味で... ...続きを見る

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2007/07/23 21:34
ダンス教室と大学
 ボールルームダンスの競技選手は,ほとんどが,一方で,教師資格を取り,ダンスを教えている。一流選手には,後輩を指導する役割も有るが,多くは,自分の教室を開いたり,どこかの教室に属したりして,一般の愛好者に教えることで収入を得ている。  しかし,特に中高年の女性が多い一般の生徒には,技能だけでなく,ダンスについての認識のレベルでも格差が大きいから,ひとしなみに対応するわけには行かず,中には,教師として気の進まない生徒も在るにちがいないが,教室の場所を提供するだけで,歩合システムにより利益を上げよ... ...続きを見る

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2007/07/05 19:43
無用の弔電披露
 葬儀に際して,面識も無い政治家からの弔電は,遺族の気持ちを「逆なでする」だけで「腑に落ちない」という投書が,新聞(6月23日付「朝日新聞」『声』欄)に載っていた。  そういう弔電を式場で読み上げられると,遺族に限らず,参列者をも白けた気分にさせる。また,故人や家族に関係する企業や団体からのものも多いが,これも儀礼的・形式的なことで,当の本人が参列しているにもかかわらず,弔電でその名が読み上げられる例も少なくない。無駄なことだ。  各方面からの弔電を披露することが遺族の自己顕示になっている面... ...続きを見る

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2007/06/23 21:46
恍惚と不安
 昨年11月から再開したダンスのレツスンで,今習っている先生は,プロの競技者で,各種のコンペで優秀な成績を重ね,来年はラテンA級とスタンダードB級への昇級が確定している,今や伸び盛りの有望なカップルだ。  しかし,ランクが上がれば上がるほど,心身両面での負担が大きくなるだろうということも推察される。要求されることもより高くなろうし,スケジュールも過密になるだろう。  また,コンペでは,審査員によって成績が左右される面も有り,中には,権威を振りかざしたがる人もいるようだから,若手がダンス界での... ...続きを見る

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2007/06/22 20:45
介護事業の不正
 テレビのCMで,コムスンという介護の事業所が在ることを知ったのは,ごく最近のことだ。その不正行為が問題になり,親会社がグッドウィルであることも初めて知った。グッドウィルという名は,今年,プロ野球の西武の球場と二軍チームの命名権を獲得したことで耳にしていたが,どんな会社なのか,深い知識は持たないままだった。西武球団自体のスカウト活動に関する不正行為が追及されているところに重ねて,命名権を売った会社にまつわる不正がいま注目を集め,チーム成績は最下位で低迷,西武のイメージも下がる一方の感が有る。 ... ...続きを見る

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2007/06/13 19:32
鬼門
 日本プロ野球のセ・パ両リーグ交流戦が始まった。劈頭,セ・リーグ1位の巨人は日本ハムに2連敗。「交流戦は鬼門?」という見出しで,「昨季、13勝23敗と大きく負け越した、鬼門シリーズを連敗スタート」と,5月24日付「朝日新聞」は報じている。大相撲夏場所初日,3度目の綱取り場所となる白鵬が琴奨菊を破り,はじめて初日を白星で飾ったときは,大きな見出しで「鬼門を克服」と有った。  「鬼門」は,陰陽道で,鬼が出入りするという北東の方角で,「何をするにも避けなければならない方角」(「岩波国語辞典」)とされ... ...続きを見る

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2007/05/24 20:09
やりたいわけでもないけれど
 やりたくてやっているわけでもないことをやって暮らしているのが人の常だろう。心底やりたいことだけをやって,それが暮らしを立てることに直結して生きていける人は幸せだが,そのような恵まれた人は少ないのではなかろうか。身近なところでは私の息子たちも,自分が選んだ道ではあっても,気の進まない仕事も引き受けなければならない場合が有るのだろうと思う。厚生労働省のまとめによると,仕事上のストレスによる「心の病」が急増しているともいう。  もはや年金に頼るだけの暮らしをしている私は,暮らしのために何かをしなけ... ...続きを見る

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2007/05/19 19:29
結婚摩擦
 日本人と外国人との国際結婚が年々増えているという。だが,結婚した後に生じる問題は,生活習慣の違い,特に言葉が十分に通じ合わないことによる意思疎通の齟齬であるようだ。言語が違えば,思考形態も異なる。それは,言わば,「文化摩擦」の一種だと言えよう。目標を共にする仕事が有ったり,心底,相手と住む国が好きになり,全面的に融和同化できたりすれば良いが,生活習慣や思考形態が異なれば,周囲との人間関係の上でも,難しい問題が生じがちだ。ひいては,積み重なるストレスから精神的に病む状態を引き起こすことにもなりか... ...続きを見る

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2007/05/14 21:45
離婚前の妊娠
 離婚しようかという情況にある夫婦が,妊娠につながるような行為をするものだろうか。「婚姻の解消若しくは取消の日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する」という民法第七七二条の規定を基に,「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」とする原則に固執する長勢法相をはじめ自民党「保守派」議員の感覚が,私には理解できない。  むしろ,離婚後に新たに婚姻した夫を含めて,前夫以外の男性との間で懐胎した可能性のほうが,はるかに大きいと思われる。離婚に至るまでには,夫婦の間でさまざまな葛藤... ...続きを見る

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2007/05/06 19:25
気になる表現
 スーパーの店内放送で,「○○(店名)を御来店御利用いただき,ありがとうございます」と繰り返されている。「○○(店名)を御来店」とつながる部分に引っ掛かった。「○○(店名)を」は,意味としては,あとの「御利用いただき」に係るのだろうが,間に「御来店」が入っているので,違和感を覚える。ここはやはり,「○○(店名)に御来店」として,そのあとに読点を入れ(一呼吸置いて),「御利用」につなぐのが自然ではなかろうか。  たかがスーパーの放送に難癖をつけることもないが,4日付の「朝日新聞」第1面でのお知ら... ...続きを見る

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2007/05/05 19:24
発想のレベル
 人は,自分を基準にした発想しかできないものだと,感じることが多い。その根底には,当人の知識や経験のレベルが在る。レベルが低い場合,自分のレベルでしか発想できない人は,より高いレベルの世界に思いが及ばず,自分の知る範囲が全てだと思い込んで,とかく的外れのことを,したり顔で言いがちだ。  たとえ当人のレベルが低くても,上の世界の在ることを知っていれば,自分のレベルを自覚して,態度や発言も,おのずから謙虚になるはずだが,その自覚に欠ける人が少なくない。  これは,日常的に接する人との会話を通して... ...続きを見る

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2007/04/13 19:19
地震2
 3月27日付「朝日新聞・朝刊」(大阪本社版)の第1面に掲載された写真は感動的だった。「父のもとへ道なき道を」と題され,地震により山から海に向かって崩落した土砂や岩石,倒木の中を,幼子を抱き,食料品を入れた大きな袋を提げて歩む夫婦の小さな姿だ。付されたコメントには,こう有る。  「道路を乗り越え海岸を埋めた土砂の上を歩き、孤立した集落に向かう家族がいた。岐阜県関市から駆けつけた板谷和也さん(37)の一家。集落には1人暮らしの父弘さん(72)がいる。『いてもたってもいられない』と、買い込んだ食料... ...続きを見る

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2007/03/27 19:31
折り合う
 久しぶりに音訳を依頼されて,作業に取り組んでいるけれど,やはり,かつてと違って,義歯のせいで歯切れが悪くなりがちだし,慢性の気管支炎のため,喉に痰が絡むことも多い。それを,できるだけ聞き易くなるように,発声法をくふうしてフォローしながら努めている。夜も,仰臥していると痰が詰まって苦しくなることがしばしば有る。  ダンスをすると,上げる左肩が痛む。左手でカップを持てば,手首と親指の関節に力が入らず,気を付けないと取り落としそうになる。  老いて,体のあちこちが傷んできて,その体と折り合いなが... ...続きを見る

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2007/03/23 20:05
格差拡大
 大都市部の大型書店とインターネット書店の展開により,地域に根差す中小書店の衰退が伝えられる。私も最近は,身近な中小書店を利用することが少なくなっている。中小書店は,売り場のスペースの都合も有って,売れ筋の本を中心に置いているので,私の欲しい本を手に取って見ることがなかなかできない。私は,身近な書店に,文化情報の地域での発信源としての役割を望んでいるのだが,そこまでの意欲を持っている店は,私の周辺では見当たらない。  欲しい本をわざわざ注文して取り寄せてもらうのも面倒だし,特に中小書店の場合,... ...続きを見る

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2007/03/16 20:25
質の低下
 いくつかの新聞社で他紙の記事の盗用が発覚して問題になっている。自分の文章の一語一語にこだわるほうである私には,他人の文章をそのまま使うなどというのは考えられないことだ。盗用するということは自分の文章が書けないからで,自分の文章の書けない人が新聞記者になっているというのも理解し難い。それほど,記者の質が低下しているのだろうか。それに比べて,テレビでの捏造問題は,モラルの面での質の低下だが,視聴者を騙す「独創性」だけは優れたものだと言えよう。いずれにしても,ジャーナリズムの堕落は嘆かわしいことであ... ...続きを見る

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2007/03/03 20:14
「怪童」呼ばわり
 ジャーナリズムにおける語の使い方の粗雑さが,かねて気になっている。「輩出」という語の明らかな誤用については,かつて指摘したことが有る( http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/kotoba.05.html )が,その後も同様な誤用例を散見する。最近,気になっているのは,駒大苫小牧高校からプロ野球・東北楽天に高校生ドラフト1位で入団した田中将大投手を話題にするときの「怪童」という呼称だ。  1960年代,尾崎行雄投手(大阪・浪商高校−東映フライヤーズ)が「怪童」と呼ばれ... ...続きを見る

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2007/02/28 19:59
高齢者ダンスサークル
 地域の高齢者の社交ダンスサークルへの参加を誘われて,練習の様子を覗いてみた。まだ一度だけのことなので,詳しい事情は分からないが,いくつか感じたことが有る。  まず,会則が有るのかどうか,知らないけれど,目的がはっきりしない感じだ。ある程度ダンスに習熟した高齢者同士が親睦と健康法を兼ねてダンスを楽しむというのであれば,それで良いことだが,このサークルでは,初心者も多く,初心者から中級者までのレッスンが中心になっているように見える。そうであれば,対象に合わせた目標を設定し,それに基づいた学習のカ... ...続きを見る

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2007/02/27 20:29
死者の思い
 死者に魂が在るものなら,生きている者の日々の暮らしを見て,どう思っているだろうかと想像することが,最近よく有る。たとえば,生前いつも家族のことを気に掛けていた私の母は,今の私の様子を見て,「無駄遣いしなさんなよ」「電気を消し忘れちょるよ」などと,気を揉んでいるのではなかろうかと想うのだ。孫たちのことも,気に掛かっているかもしれない。  新井満の訳詞と作曲に成る『千の風になって』は,(私は)「死んでなんかいません」と,自分の死を悲しんでいる者に呼び掛ける歌で,「朝日新聞」の『天声人語』(200... ...続きを見る

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2007/02/19 21:46
学力テスト
 中学校や高等学校の定期考査の前になると,学習塾では,塾生の先輩から昨年までの問題を提供してもらい,各校の試験範囲に合わせた予想問題を作って,試験対策の時間を設ける。定期考査で好成績を挙げることが,学習評定点と進学の際の調査書の成績につながり,ひいては,塾の信頼度にも影響するからだ。「過去問」は年々蓄積され,中には,何年か前と同じような内容を出題する教師も在るので,塾で指導を受けた生徒は,当然有利になる。  大学受験に関しては,予備校でも,各大学の過去の出題例を検討,提示して,受験指導に怠り無... ...続きを見る

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2007/02/17 20:53
残臭
 トイレの臭気が廊下にまで漂い出るのが気になるので,たまたまホームセンターの店頭で見つけたコンセント式室内用消臭芳香器「消臭プラグ」という新製品を,試しに買ってきた。コンセントに差して電気で薬液を放散する「蚊取りリキッド」と同じ発想で産まれた製品だろう。  ところが,廊下のコンセントに差して使ってみると,「芳香」が強すぎて,今度はその匂いが嗅覚を刺激する。人の集まる会場や乗り物の中で,きつい香水の匂いに辟易することが有るようなものだ。従来のスプレー式の消臭剤でも,過剰な芳香が気になるものが多い... ...続きを見る

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2007/02/13 19:44
「上げる」
 カナダでの日本語教師として直面した問題意識の中で「三上文法」と出会ったことがきっかけとなって,三上章に「私淑」し,「三上がどんな時代をどんな風に生き、六八年の人生を駆け抜けたのか」を取材して書いた金谷武洋の労作『主語を抹殺した男 評伝三上章』(2006.12.10・講談社発行)を読んでいて,示唆を受ける記述が在った。  「日本語の話者は自分を地上に置き、(たとえば「花」を)上方にいる聞き手に向かって「差し」伸べるのである。なるほど、この位置関係においてのみ、「to give=to raise... ...続きを見る

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2007/02/06 19:38
信じられない
 テレビ番組の影響で納豆が爆発的に売れて,店頭では品薄状態になっていると聞いて,またかと思った。これまでにも,寒天などで,似たようなことが何度か有ったからだ。  食べ物が健康や病気に与える影響を過大に評価することを「フードファディズム」(食の流行かぶれ)というそうだが,効能がテレビで紹介されたからといって,たちまち飛び付く心理が,私には解らない。納豆が体に良いのは前から解っていることで,だからといって,たくさん食べさえすれば良いというものでもあるまい。要は,バランスの取れた食生活をすることと,... ...続きを見る

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2007/01/21 19:22
長電話
 わが家は,夫婦ともに朝寝坊だ。特別な予定が無い限り,8時過ぎまで寝ている日も多い。遅い朝食を摂っているとき,電話が掛かってくることが有る。多くは,妻の知友からの電話だ。朝に限ったことではないが,妻への電話は長くなりがちで,こちらが適当に切り上げようとしても,話が拡がり,また同じ話に戻って,際限が無い。先方は,食事も終わって,時間にいちばん余裕の有るときなのだろうが,相手の情況を思って気を遣うということが無いのだ。  「女の長電話」という言葉が有るが,女に限らず,長電話をする人は,えてして自己... ...続きを見る

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2007/01/16 19:30
「何でも有り」の風潮
 6日夜,フジテレビから放映されたバラエティー番組(「めちゃ×2イケてるッ!」)の中での,昨夏の全国高校野球大会の優勝校・早稲田実業の宿舎を舞台にした「悪ふざけ」に関係者が不快感を示し,日本高校野球連盟は,「教育の一環として行われている高校野球の目的から著しく逸脱する番組構成で誠に遺憾」とする抗議文を同局に送付したことが,11日の各紙朝刊で報道された。  私は,その種の番組に興味を持てず,観ることも無いので,軽々しい批判は差し控えるが,フジテレビのバラエティー番組というと,3年半前の番組(「水... ...続きを見る

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2007/01/12 20:00
咄嗟の判断
 あのとき,ああすれば良かった,こう言えば良かったと,あとになって悔やむことが,加齢とともに増えている。昨年末にも,そんな一事が有り,今も思いが残る。咄嗟の判断力や気配りが働かなくなってきているのだ。高齢者の交通事故が多い原因も,そんなところに在るのだろう。70歳を超えた人は,自動車の運転はしないほうが良いと,私は思っている。  祖母が晩年,3人いる孫の名前をいつも呼び間違えていたのを思い出す。単純計算では3分の1の確率のはずだが,3度目でようやく目の前の当人の名前が出てくるというようなことが... ...続きを見る

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2007/01/10 21:04
初仕事
 例年のことだが,正月三が日は,テレビで駅伝(1日=全日本実業団,2,3日=関東大学箱根)を見ながら,年賀状の整理をして過ごす。  旧年中にこちらから出す賀状は70通余り,それ以外で,主にかつての教え子など,先方から戴いた賀状への返事が,新年を迎えてからの仕事になる。  気に掛かるのは,こちらから出した旧知への賀状に対して,毎年来るはずの先方からの賀状が届かない場合だ。今年も数件有る。特に高齢者の場合,その安否が気遣われる。とはいうものの,敢えて電話を掛けて尋ねるのも何となく憚られ,気遣われ... ...続きを見る

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2007/01/09 19:33
年頭所感
 年頭に当たり,皆様の今年の御多祥をお祈りいたします。  今の世に,生き辛い齢を重ね,余生を楽しむ気分にもなれず,なお,自己満足で終わらない,生きる張りを求めあぐねつつ,また新しい年を迎えることになりました。せめて,裕かな気持ちで暮らせる世を冀います。  丁亥(2007年)元旦                *  *  *  私の年越しの仕事の一つに,手帳を書き写す作業が有る。手帳に記載しておくと何かのときに便利な重要事項を,新しい年の手帳に書き写しておくのだが,加えて,私は,関わりの深... ...続きを見る

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2007/01/01 09:22
知事辞職後の責任
 福島県,和歌山県に次いで宮崎県でも,ついに知事が辞職することになった。刑事上の問題が有れば,司直の判断を仰がねばならないが,立場上,道義上の責任も問われることで,辞職は当然のことと受け止められる。しかし,私には,なお気に掛かることが在る。  知事が辞職すれば,再選挙ということになり,選挙を実施するには,かなりの費用が余分に掛かることだろう。それは,県の出費になるのだろうが,結局は,県民の負担となってはね返ってくることだ。その責任は,いったい誰が取るのだろう。  当該知事は,辞めれば済むこと... ...続きを見る

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2006/12/03 20:31
今年の漢字
 今年も,(財)日本漢字能力検定協会が主宰する「2006年・今年の漢字」の発表時期が近づいている。  私が選ぶとすれば「棄」だ。「産業廃棄物」「不法投棄」の「棄」である。「殺人・死体遺棄」事件も増えている。  しかし,棄てられているのは,産業廃棄物や死体だけではない。公害・薬害の被害者,介護を要する心身障害児者や高齢者,中国残留日本人孤児等々,多くの弱い立場の人たちが,言わば,国の「棄民政策」によって,生きながら,国から見棄てられている。  「国」と言うと抽象的で,責任の所在が曖昧になりが... ...続きを見る

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2006/12/02 16:21
探す努力
 インターネット上の書店を利用することが多くなっている。近くの中小の書店では,求める本が店頭に無い場合が多く,品揃えが豊富な大書店まで出掛けるのは,時間も交通費も掛かるので,買いたい本が決まっているときは,ネットで注文するのが便利で確実だからだ。  しかし,ネット書店にも不満は有る。  まず,「在庫無し」という理由でキャンセル扱いになる場合が有ることだ。そんなに古くもなく,特殊な本でもないのに,と不審に思っていると,後日,たまたま近くの小さな書店で見つかったりする。かつて私の勤務先に出入りし... ...続きを見る

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2006/11/28 21:16
聞く耳
 各地で開かれた「教育改革タウンミーティング」で「やらせ質問」の有ったことが次々と明らかになっているが,もともと政府主導の「公聴会」など,多様な立場からの意見をどれだけ汲み上げ,実現しようとする気が有るものか,かねて疑問に思っている。形式だけの公聴会を催しても,政治家や官僚に他者の意見を聞く耳が有るようには思えない。既定の方針に反する意見には不快感を示すだけで,結局は,思いどおりに事を進めようとするのが政治家や官僚だと思われる。  とかく人は権力を持ちたがり,権力の座に在れば,それを行使し,維... ...続きを見る

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2006/11/12 21:21
ポータビリティ
 電話番号の「持ち運び制(ポータビリティ)」が,ソフトバンクに関わるトラブルは有ったものの,順調に動き始め,9日付の新聞報道によれば,KDDIが大幅に契約数を伸ばしているそうだ。  業者間の競争によるサービス向上を目的とした制度だと言うが,電話に通話以外の多様な機能を望まない私には,あまり関心が無く,業者を変えようという気も起こらないけれど,この制度の呼称が気になっている。  当初,「ポータビリティ」という和製?英語を使うことに対する批判が有ったためか,最近,新聞紙上で多く見かけるのは「持ち... ...続きを見る

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2006/11/09 19:13
多臓器不全
 新聞の死亡記事を見ていると,「多臓器不全」という死因を目にすることがまま有る。重要な臓器が病めば,やがて他にも波及して,多臓器不全に陥り,死に至ることになるのだろう。それにしても,わが国の現状は,各種の機関が不全で,まさに死病の状態を呈しているように思われてならない。  虐待されている子どもを見過ごしにして手を差し伸べない児童相談所,救急の患者の対処ができない病院のシステム,教育現場の実態から遊離して硬直化している文部科学省の文教政策や,鈍感な教育委員会,地方自治体の杜撰な財政・人事管理,障... ...続きを見る

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2006/11/02 20:06
保守の感情
 過去を想起して,多少なりとも懐旧の念が生じるのは,人の常であろう。そして,人は,過去に一度身に着けた価値観や考え方・習慣を,簡単に捨て去ることはできない。ということは,人の本質は保守的であるということになろうか。私も,自分では過去に囚われないつもりでいるものの,暮らしの習慣や,使い慣れた物品を新しく変えることには,気が進まない。  辞書によれば,「保守」とは,「今までの状態・考え方・習慣などを根本から変えようとはしない態度。」(岩波国語辞典),「時代の新しい風潮などに応じることを拒み、旧来の... ...続きを見る

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2006/10/08 16:45
危険な世の中
 家電製品を購入すると,添付されている取扱説明書の冒頭から何ページにもわたって使用上の「警告」「注意」などの記載が在る。そのほとんどは,普通の常識が有れば分かりきったことで,紙面の無駄遣いだと思われるのだが,それでも,常識に欠ける人がいて,事故が起きるのを防ぐために記載しておかなければならないのだろうか。それとも,注意書きが無かったことを理由に製造者や販売者の責任を追及する人が現れるのを想定して,責任を回避するための処置なのだろうか。  最近問題になっているシュレッダーによる事故にしても,指を... ...続きを見る

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2006/09/26 21:21
不安感
 暮らしの先行きや家族の将来を思って不安になることが有る。不安感は,未来が不確定であるところから生じるものだ。しかし,今の時代に不安感を持たない人がいたら,よほど能天気な人だろう。正常な感覚を持っていれば,先行きに不安を感じるのが当然のことに思われる。  だからといって,結果を惧れていては何事も前に進まない。子を産んで育てることなど,最も不安なことにちがいないが,それを避けていては,少子化が進行するばかりだ。不安に立ち向かうには,今できることに全力を尽くすしかない。そこには,不安も残るかもしれ... ...続きを見る

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2006/09/20 19:55
御慶事報道の文章
 秋篠宮家の御慶事に心温まる思いがする。皇位継承者の誕生というようなこととはかかわりなく,秋篠宮家の人々を「良い家族」と感じていて,そのお家に3人目のお子様が無事誕生されたことが喜ばしく思えるからだ。それは,一般の家庭で,日ごろ「良い家族だなあ」と見ている家庭での慶事を,他人事ながら心和むことに感じるのと同じ気持ちである。  ところで,紀子さまの御出産を報じる昨日の夕刊を読んでいて気になったことが有る。皇族方の御様子を伝える文章に敬語が使われていないことだ。まず,紀子さまを主語にしたもので,見... ...続きを見る

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2006/09/07 21:37
決まり文句
 「京都の伝統行事である五山の送り火が今年も8月16日の夜を彩った。17日の『朝日新聞』は,約12万人の見物客が『行く夏を惜しんだ』と写真入りで報じている。送り火が京都の夏の終わりを告げる事には違いなかろうが,見物客の全てが『行く夏を惜しんだ』とは限らない。私には『惜しむ夏』は無い。人の思いはそれぞれであるはずだ。新聞記事での場面描写ではまま有ることだが,臆面もなくこういう型にはまった言葉を使う神経は,記者としての資質を疑わざるを得ない。」 上記は,このブログをまだ始めていなかった昨夏,限られ... ...続きを見る

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2006/08/17 11:15
晩年
 「死ののちに初めてあれは〈晩年〉と呼ばるる日々を今日も生きいる 三井修」  8月10日付「朝日新聞」『折々のうた』で紹介されていた歌だ。他者からはどのように見られる「晩年」なのだろうか。  太宰治は,20代の後半に「晩年」を感じ,「遺書のつもりで」いくつかの作品を書いたと自ら言っているが,それは,太宰流の気取りかもしれない。彼は,その後,自死に至るまで,10数年を生きた。その間には,芥川賞に固執した時期さえ有った。  私は,いつのころからか,已に自分の「晩年」を意識しつつ,今日も生きてい... ...続きを見る

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2006/08/15 22:05
喪われた過去
 長かった今年の梅雨がようやく明けた。各地に大きな被害を残して,今になって「明けました」と言われても,なんだか,莫迦にされているような気がしないでもない。高校野球選手権大会の各地区予選のスケジュールにも多大な影響を及ぼして,さんざん気を揉ませ,何とか本大会には間に合ったものの,替わってやって来た猛暑の下で連日の試合を戦わなければならなかった選手諸君の疲労は,さぞ大きかったことだろう。その影響が本大会で顕れなければ良いがと願っている。  今度は,太陽がぎらつき,35度前後の暑さが続く毎日で,老齢... ...続きを見る

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2006/08/05 19:47
ならずもの
 「ならずもの国家(rogue state)」という言葉がアメリカの大統領をはじめ政府高官の発言の中で使われるようになったのは,いつごろからのことだろうか。「世界平和に対する脅威を画策する」という意味で使っているようだが,それを認定する権利がアメリカに与えられているわけではあるまいし,独善的なレッテル張りだと思われる面も否定できない。アメリカの都合で擁護している国の中にも,武力で紛争に臨む国は現存する。アメリカ合衆国こそが「ならずもの国家」の名にふさわしいのではないかと言うアメリカ内部での論者さ... ...続きを見る

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2006/07/18 19:42
道義
 最近,政治・行政・経済・企業・学問・報道等,さまざまな分野で,「道義的責任」を問われることが多い。そこで言われる「道義」とは,いったいどういうことなのだろう。辞書によれば,「人のふみ行うべき正しい道。道徳の筋道。」(岩波国語辞典)と有るが,では,「道徳」とは何かというと,辞書では,「社会生活を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準(の総体)。自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと。」(岩波国語辞典)だと言う。そこで次に,「正しい」とはどういうことか,「善」とは何か,という問題が生じる... ...続きを見る

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2006/07/01 19:37
国の責任
 公害や薬害の問題に関する裁判で,国の怠慢による責任を指摘する判決が下されることが有る。しかし,「国」とは,いったい何だろう。怠慢だったのは行政を担当する人間であり,責任を追及されなければならないのは,その当事者であるはずだ。問題は,当事者の能力と自覚の不足から起きることだと思う。  その結果,被害者に対する補償責任は,当然「国」が負わなければならないことで,その責任を糊塗しようとする態度は許せないが,原点は個々の人間であることを踏まえて,個々の当事者が識見を持ち,的確で敏速な対処のできる行政... ...続きを見る

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2006/06/28 19:31
日銀総裁
 福井俊彦日銀総裁が村上ファンドと結び付き,多額の利益を得ていたということが問題になっている。ルール違反はしていないというが,経済格差の増大で苦しい情況に置かれている庶民の感情としては,やはり腹立たしいことには違いない。  福井総裁を擁護する立場からは,ルール違反ではないということに加えて,世界的にも高い評価を得ている有能な総裁で,今,辞任に追い込むことは,金融政策上得策ではないという考え方が在る。しかし,日銀総裁という立場を弁えた道義的な判断の臨機にできなかった人が,それほど賢明な人なのだろ... ...続きを見る

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2006/06/27 19:34
リセット
 奈良県で自宅に放火して継母と幼い異母弟妹を死に至らしめた高校1年生が漏らしたという「リセットしたかった」という言葉が気に掛かる。彼は,何を「リセットしたかった」のだろうか。  人は誰でも,自分の人生を,どこかでリセットして,そこからやり直したいと思うことが有ろう。しかし,人は,自分の生まれ育つ環境を自ら選ぶことはできないものだから,生まれて来たことをリセットするわけにはいかない。その環境を壊してみたところで,自分が生きている限りは,リセットしたことにはならない。真にリセットしようと思えば,他... ...続きを見る

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2006/06/26 19:22
もじり言葉の濫用
 W杯サッカーの開幕試合,対コスタリカ戦で2ゴールを決めたドイツのクローゼ選手の活躍を報じる新聞記事(6月10日付「朝日新聞・夕刊」)の大見出しに「独弾場」とあった。近年の新聞見出しに多い同音語のもじりで,「独壇場」を書き換えたという推察はすぐにできる。しかし,もともと「独壇場」は「独擅場」の誤読から一般化したもので,「擅(せん)」の「ほしいまま」という本来の意味が失われている言葉だ。その「壇」をさらにもじって「弾」にするというのは,大新聞の見出しとしては軽薄過ぎる感じがしてならない。  新聞... ...続きを見る

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2006/06/11 19:41
背負うもの
 他者の性格や言動に対して,苛立つことが有る。しかし,一呼吸置いて考えてみると,その人も,捨て切れない過去や,もはや変えようの無い性格を背負っているということで,特に,病気や加齢のために,自省心や自制力が衰え,マイナスの要素も含めて,恣意をさらけ出しやすい状態になっているということも有るだろう。それに不満や苛立ちを覚えるのは,私のほうが自己中心的で,間違っているのだと思えてくる。  私自身を省みても,他者から見れば,嫌な面,困ったところを少なからず持っているにちがいない。そういうものを全て抱え... ...続きを見る

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2006/06/10 19:25
「盗撮」
 「盗撮」という言葉を新聞紙上で見かけることが最近多い。これまでの辞書には無い言葉だ。「盗み撮り」という言葉は有っても,「盗撮」というと,特殊なケースを指すようで,社会的な立場を考えなければならないような人までが摘発されているのを見ると,どうしてそんなことを? と訝しく思う。コンパクトなデジカメや撮影機能の付いたケータイが普及し,そういうものを持っていると,「盗撮」してみたくなるものなのだろうか。  短いスカートで,奥まで覗けそうな格好をしている若い女性を見ると,そこに目が行ってしまうことは私... ...続きを見る

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2006/06/09 21:31
新聞を読まなければ
 テレビの報道は,警察と同じで,事件が起こってから,それを追っかけることが多い。それも,センセーショナルな扱いになりがちだ。ニュースはテレビで見るからそれで済むと思っている人は,起こった出来事を知るだけで,今の日本社会が抱えているさまざまな問題や,国会で審議される法案等について,深く考えることは無いのではなかろうか。  昨年から今年にかけて,小泉政権の下で,日本社会の行方を左右するような「重要法案」が成立したり,審議中であったりするが,国民にとって重要なことは,法案が提起された段階で,われわれ... ...続きを見る

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2006/06/03 20:29
村上ファンド
 このブログを開設するきっかけになったのは,ライブドアが検察に摘発されたことに国策捜査の匂いを感じて,断片的,直感的な感想を書く場がほしくなったためだった。あれから4か月余り,捜査の手が今度は村上ファンドに伸びた。  マネーゲームの対象が,公益や庶民感情にお構いなく,ひたすら金儲けのために,報道や交通の機関にまで及んでいるのは,不快なことだ。国策捜査であろうとなかろうと,不正が有れば大いに追及すれば良い。マネーゲームに乗せられて手を出す個人投資家も,目を覚ますべきときだ。  それとも,東京地... ...続きを見る

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2006/06/02 17:45
望ましい死に方
 脳梗塞とか心筋梗塞とかで,いきなり死んでしまったら,死なないまでも,意識を喪ってしまったら,自分としては,楽なことだろう。しかし,それは,差し迫って予測されることでないので,この齢になれば,そういうことも有り得ると思いつつも,家や身の周りの処理すべきことなど,面倒なことは,つい後回しになっている。古い日記など,死後に遺してはならないと思うけれど,生きている間は保存しておきたくて,いつまで生きていられるか分からないために,処分しかねている物も有る。あとのことを考えると,死が予告されて数か月の猶予... ...続きを見る

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2006/05/31 21:53
記憶の覚束無さ
 最近の私の気持ちは,中学生のころのそれと共通するところが多くなっているように感じる。具体的にどこがどうという比較・検証をしても詮無いことなので今は措くが,その後,後天的に身に着いた社会的な性格が,老いて,しだいに剥がれ落ち,人格の形成期とも言える少年のころの私の本質的なところに本卦還りして行くのではないかと思われる。  それかあらぬか,ふと,少年のころの記憶を辿っているときが有る。懐旧というのではなく,あのときのことは果たしてどうだったのだろうと,確かめてみたい感情である。ところが,その記憶... ...続きを見る

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2006/05/29 19:38
自己顕示の形
 人の為すことに自己満足と自己顕示とは付き物だが,その形にもいろいろ有って,人の喜ぶことをしてあげよう,人の世話をしてあげよう,というのも,「私にはこれだけのことができる」という自己満足と自己顕示の一つの形だと感じることが有る。それで相手が喜ぶのであれば,悪いことではなかろうが,しかし,世話をしたがる,教えたがる,ということになると,やはり出過ぎたことだという気がしてくる。吉田兼好も言っている。  「何事も入りたたぬさましたるぞよき。」(「徒然草」第79段) ...続きを見る

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2006/05/21 19:15
断層写真
 「にくたいは輪切りにされて並べらる幾十枚の断層写真 多田智満子」という歌が,大岡信さんの『折々のうた』(5月16日付「朝日新聞」)の文中で紹介されていた。私も近年,MRI検査を受ける機会が何度か有り,この歌に実感が伴う。  医療技術が進歩して,いろいろな検査方法が開発され,医師はそれによって診断することが多くなった。定期的に検査を受けている場合など,医師は検査結果を告げるだけで,患者に直接触れて診察をすることが少なくなったのを不満に感じる人もいるようだが,それは,医師が不親切になったのではな... ...続きを見る

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2006/05/19 19:40
兇悪犯罪の弁護
 毎日のように,残虐な殺人事件が報道される。追い詰められたあげくのことではなく,自分の気分だけで,いとも簡単に人を殺す例が増えている。それが裁判になると,弁護側が,「心神喪失」,あるいは,「心神耗弱」の状態での犯行という理由で,精神鑑定を求めたりして,刑の軽減や無罪を主張するのも,通例になってきている。弁護上の方便だとさえ思われて,これでは,無辜の被害者やその家族は浮かばれない。  もともと,人を殺すなどということは,正常な精神状態ではできないことだ。少なくとも,犯行の時点では,どこかが狂って... ...続きを見る

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2006/05/16 21:47
難民社会
 近年,脳外科医,産婦人科医,小児科医等が不足し,志望者も減っているという。負担が重く,医療事故のリスクが多い科目は避けたいという意識が働いているようで,効率と利益を重視する自己本位の傾向が医師の世界にも及んでいるように思われる。  国の医療政策にも問題が在ろうが,患者を救おうとする気持ちよりも,打算的な考えで専攻科目を選んでいるとしたら,他の科目であっても,そういう医師の診療は受けたくないと思えてくる。  4月からの介護保険制度の改定で,報酬の少ない軽度の要介護者(要支援者)のケア・プラン... ...続きを見る

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2006/05/15 19:29
孤を楽しむ
 最近の私は外に出る仕事が無くなり,暇だろうと思われているのか,地域の高齢者クラブの人たちから,活動に参加するよう誘いを受けることが多い。しかし,前と比べて暇ができたには違いないが,独りで時間を費やす「仕事」はいくらでも有り,高齢者クラブによるアルミ缶回収の作業などには進んで協力するけれども,連合団体主催の行事や地域会員の旅行に参加したり,年寄りたちの集まりに出掛けて,他愛のないおしゃべりをして過ごしたりする気にはなれないでいる。  現代の老人は,とかく群れたがるようだ。高齢者のための福祉施設... ...続きを見る

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2006/05/05 21:51
格差社会の問題点
 自由競争の社会では,受験にせよ,企業活動にせよ,競争が有ることで目標に立ち向かう意欲が駆り立てられ,社会は活性化する。優勝劣敗の結果,その間に格差が生じるのは,当然のこととして認められなければならない。しかし,今日,格差社会が問題にされるのは,それとは別の視点に基づくことで,小泉首相にそれが理解できているとはと思われない。  まず,競争の機会が平等に与えられ,真に優勝劣敗の結果になっているのか,敗者は,当人の能力や努力の不足だけに因るものなのか,ということだ。小泉首相は,敗者にも復活のチャン... ...続きを見る

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2006/05/03 21:37
教育基本法改正案
 「教育基本法改正案」が閣議決定され,国会に提出される運びになった。現行の「教育基本法」ではなぜいけないのか,改正する必要がどこに有るのか,今もって私にはよく分からないのだが,この機会に「改正案」を読んでみた。  大きな特徴は,「第1章 教育の目的及び理念」が詳細になっていることで,そこに加えられた文言に「改正」の意図が有るのだろうが,疑問に思われるところも少なくない。  まず,第1条(教育の目的)で,「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心... ...続きを見る

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2006/04/29 20:23
哀悼・小池民男さん
 前回の文章を書いた3日後(4月25日),奇しくも文中に記した小池民男さんが亡くなった。  小池さんは,昨年4月から「朝日新聞」に,「現代史のなかで発せられた言葉やせりふを、墓碑銘を訪ね歩くように巡りながら『現代とは何か』を考えていきます」という趣旨で,『時の墓碑銘(エピタフ)』と名付けた署名コラムを毎週月曜日に連載していて,含蓄有る文章を私も愛読していた。  昨年4月4日の第1回は,「幾時代かがありまして/茶色い戦争ありました 中原中也」,ちょうど1年後の今年4月3日に掲載された「権力は腐... ...続きを見る

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2006/04/28 20:08
千の風になって
 昨年,43歳の子息を亡くされた,高校時代の同級生から便りを戴いた。年末に喪中のはがきを受け取っただけで,詳しい事情は分からなかったのだが,ようやく事情を語れる落ち着きを得たようだ。  死因は心筋梗塞で,自宅での急逝だったという。結婚生活5年余,子供もまだ3歳だというから,家族の受けた衝撃,悲嘆は,察するに余ることだ。  「おそらく、本人は、千の風となって、私達家族のごく近くを吹き渡っているのでしょうか。“生きてる、生きてる”と」と彼は記し,「願わくば、あと二十年の生をいただきたい。そうすれ... ...続きを見る

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2006/04/22 17:51
御大切
 「罪を憎んで人を憎まず」という聖人のような心境にはなかなかなれないけれど,逆に,憎めない人の考え方や行為に,容認できないものを感じて,苛立つことが有る。どうでもいい相手であれば,見過ごせることが,気に掛かる人であるからこそ,受け容れられないという感情だろう。  教育基本法の改定を巡って,「国を愛する心」の表現が論議の焦点になっているが,かつての帝国主義的な国家権力に追随した「愛国心(ナショナリズム)」の復活は認め難いものの,国を大切に思う気持ちは,私にも在る。江戸時代のキリシタンが神の「愛」... ...続きを見る

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2006/04/14 18:35
遊歩道
 最寄りの駅から我が家に至る道筋は,重要文化財に指定されている社殿の在る神社の参道で,両側は樹木に覆われ,緑の豊かな道である。神社の裏山には,ハイキングコースになっている散策道が在り,近隣の市町から訪れる人も多く,通行する人が絶えない。  しかし,神社の山を迂回した奥に住宅地が造成されて以来,自動車の通行量も増えているので,市の「緑の象徴軸」なる事業として,樹木の間を縫った遊歩道を,車道と分けて新たに設け,4月1日から利用できるようになった。車を気にせず,ちょっとした公園を歩く気分で悪くな... ...続きを見る

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2006/04/10 17:36
ワンセグ
 4月1日からの「ワンセグ」の開始が話題になっている。しかし,外出中にまでテレビやデータ放送を観る必要がどれだけ有るのだろうか。ウォークマンに代表されるポータブル・プレイヤーが流行し始めたときも,移動中の乗り物の中でまで音楽を聴くことに疑問を持ったものだ。ぼんやり外の景色を眺めたり,とりとめない思いに耽ったりするほうが,精神衛生上も,よほど良かろうにと思った。  寸暇を惜しんでテレビを観る,それでどれだけ人の心が豊かになるものか。むしろ,テレビ依存症を助長し,思考力の低下を招くだけではなかろう... ...続きを見る

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2006/04/09 18:09
「ブログ型」
 このところ諸事輻輳してボヤク暇が無かった。私の場合,ボヤキも文章化するとなると,いくらかの時間的,精神的余裕が必要になるものだ。  ところで,1973年以来,年ごとの新入社員のタイプを,多くの企業・学校等の就職・採用関係者からの聞き取り調査に基づいて命名してきた,財団法人 社会経済生産性本部の,学識経験者などで構成される「職業のあり方研究会」の発表(3月28日)によると,今年4月の新卒入社者の特徴は,「ブログ型」だという。  その意は,「表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネ... ...続きを見る

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2006/04/07 20:00
英語必修
 中央教育審議会が小学校5年生から英語を必修にするという提言をまとめたという。欧米中心の国際社会だから,早くから英語力を付けようというのだろうが,近隣諸国との友好協調が大事だということを考えれば,中国語や韓国語を必修にしても良いわけだ。どちらにしても,なぜ小学校の段階から外国語を必修にしなければならないのか,理解に苦しむ。指導体制も整うとは思えない。  このことに関して,ベストセラーになっている藤原正彦著『国家の品格』(新潮新書・2005年11月20日発行)の中に,私が共感する部分が有る。私が... ...続きを見る

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2006/03/28 18:59
整理能力
 私は,自分では,整理能力が有るほうだと思っているのだが,最近,「整理」に取り掛かるには「気力」が必要だと感じるようになってきた。日々の新聞を見て,趣味で,スポーツをはじめとしたいろいろなデータを記録するのは,半ば自動的にできることで,長期間の留守をするなどして溜め込まないかぎり,負担に感じることは無いが,新聞から切り抜いた資料なり,購入した書籍なり,郵便物その他,身辺の諸々を整理するということになると,やる気を起こして思い立たなければ,なかなか実行に移れない。  放って置いても,積み上げたま... ...続きを見る

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2006/03/25 21:27
官僚機構の不可解さ
 外務省,文部科学省など,政府の省庁で上級官僚の地位に在った人が退職した後,「今だから言う(言える)」と,かつて属した機構組織の内実について,暴露や批判をする発言や著作を見聞きすることが有る。そのたびに,影響力を持っている在職中に,言うべきことは多々有っただろうに,どうしてもっと積極的に努力しなかったのかと思うが,それができないのが官僚機構というものなのだろうか。  辞めなければ自由にものが言えないのか。「分析能力のすぐれた官僚が早々と辞めてしまうのはどうしてか」という苅谷剛彦氏の疑問(3月1... ...続きを見る

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2006/03/21 16:38
「知を育てる」大学シンポジウム
 朝日新聞社と京都大・同志社大・立命館大3学主催のシンポジウム「『知』を育てる−京都3大学からのメッセージ」を聴講した。  少子化を背景にした大学の大衆化,世界的な位置づけを考えなければならない国際化,という流れの中で,京都という地域環境に在る大学が「知」を育てる方策を問うシンポジウムだったはずだが,「知識」よりも「知恵」が大事という,言わば当然の命題を掲げた,各大学の自画自賛的な報告に終わり,学生の質の変化や多様化で,抱えているに違いない深刻な悩みを披瀝することも無く,これからの大学教育の在... ...続きを見る

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2006/03/20 10:35
民主党の謝罪文
 15日の新聞各紙に掲載された民主党と永田寿康議員の連名による謝罪文を読んで,何という悪文なのかと思う。最近,公の文章で,この程度の悪文は普通のことのようになっているものの,目にするたびに,書いた人の国語力の程度の低さと,ひいては頭の悪さが感じられて,憮然とする。  揚げ足を取るつもりは無いが,具体的に指摘すると,こういう所だ。  まず,本文の第一段落は,1段落=1センテンスで,128字に及ぶ長い文になっている。その中で,「予算委員会や党首討論における質疑、または報道を通じて、あたかも三〇〇... ...続きを見る

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2006/03/16 17:28
個人情報の流出
 極秘であるべき情報がインターネットを通して流出する事例が各所で続出している。私に直接関係したことでは,最近,JR西日本ジパング倶楽部の会員名簿の流出という問題が有った。  個人情報の一部126,680名分が漏れていたことが,名簿を入手した仏像セールス会社からの勧誘電話が会員に掛かってきたことによって,昨年12月,明らかになったが,さらにその後,株のセールス会社が利用していたことから,「平成15年8月末日時点におけるすべての会員」の「個人情報(氏名、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、性別、会... ...続きを見る

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2006/03/15 20:41
批判を聞く耳
 市議会で,市長の施策や政治姿勢を批判する発言をしたら,それ以来,市長に疎まれて,通りすがりに顔を合わせても,憎まれ口しか言われないようになったと,或る市会議員が嘆いていた。自分の意に添わない発言がされると,議会でもそっぽを向くことが有るらしい市長だ。  自分の心の問題を他者から干渉されることはないと嘯いている人物が在る。心の問題なら,自分の心の範囲に収めておけば良いことで,他者に不快感を与えるような,公の言動に表すべきではあるまい。  とかく独善的な人物は,自分に対する批判的な言辞に出合う... ...続きを見る

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2006/03/11 19:37
啓蟄
 季節は移る。啓蟄(6日)を迎えて,寒さの厳しかった今年の冬もようやく去り行く感じで,春めいてくるとともに,庭木が一斉に角ぐみ始めた。  啓蟄の名のとおり,これからは虫も出てくるだろう。私もそろそろ外に這い出し元気を出して励まなければなるまいと思うが,庭の草引きや虫取りに手が掛かるようになると思うと,いささか気が重い。老夫婦だけの家庭では,高く徒長した庭木の枝の伐採はもとより,腰を屈めて雑草を引いたり害虫を駆除したりすることも負担になってきている。かといって放置しておくわけにもいかず,... ...続きを見る

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2006/03/08 14:26
行政改革委員会の提言
 わが市では,「市の財政状況や、財政を取り巻く社会経済環境のもとで、市が真に自立した基礎的自治体として市民福祉の向上を図っていくために」「市民の目線で行政を改革する」ことを目的として,昨年12月1日,総合政策科学を専門とする大学院教授を委員長とした有識者10名から成る「行政改革委員会」を設置し,このほど,その第1次提言が答申された。  しかし,その内容を見ると,組織を見直し,「市が直面しているまちづくりへの緊急的課題」へ「早急に対応」し,「責任を明確にし、迅速な意思決定ができる」よう,組織の「... ...続きを見る

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2006/03/05 15:22
公人の責任
 駒澤大学附属苫小牧高校の選抜野球大会出場辞退の報には,すでに大阪へ移動し,甲子園での練習予定も決まっていた選手たちの無念さを想うと,暗然とする。  退部して3か月が経ち,卒業式も終わった3年生の犯した行為の結果が現在の部員にまで及ぶ学校としての決定は,連帯責任についての近年の高校野球界の考え方の方向とは異なるが,しかし今回は,出場辞退に踏み切った学校長の決断を,私は支持する。  卒業する3年生たちは,昨年の部長辞任に至る部内の問題で,ずいぶん辛い思いをしたはずだ。にもかかわらず,今回の自分... ...続きを見る

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2006/03/04 21:31
電子カルテ
 昨夏,人間ドックを受診した際に発見された,胆嚢の入り口のポリプと,左眼窩の裏の腫瘍について,定期的に再検査をするよう指示されていたのだが,その後,体調に異常を感じることも無いので,わざわざ病院に出かけるのが億劫で,期日が来ても一日延ばしになっていた。ようやく思い立って,検査の予約を取りに病院へ行ってきたところだ。  8か月ぶりで病院に行ったら,診療のシステムが様変わりしていた。最大の変化は,今月から電子カルテを導入したということだ。受付から診察までの流れが変わり,これまでのように看護師がカル... ...続きを見る

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2006/03/02 20:04
大学入試の出題ミス
 大学入試のシーズンになると,毎年,どこかの大学の出題ミスが報道される。残念ながら,今年も例外では無かった。  これまでも何度か他の所で書いたことだが,人間のすることにミスは付きものだとは言いながら,許されるミスと,許されないミスとが有り,入試での出題ミスは,許されない部類に属するものだと,私は思っている。  出題ミスが発見された場合の対処策として,その問題については,採点から除外したり,全員に得点を与えたりする。しかし,それで済むことだとは思われない。その問題に直面したとき,明かに出題のミ... ...続きを見る

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2006/02/26 21:54
不安の聞き役
 核家族化が進んでいる今日,子育てに悩みを抱えている若い母親が少なくないと思われ,それが精神状態を不安定にさせ,異常な行動にまで進行することも有るようだ。近隣の同年輩の母親同士で意思の疎通ができている場合は良いが,独りで悩んでいる母親には,心を許して気軽に相談できる人が身近に必要だ。  子どもに関わる問題であれば,最も身近なのは学校や幼稚園の教師だが,問題を敏感に感じ取り,親身にカウンセリングができるような技量を持った教師は,現実には少なく,そういう力量の有る教員を育てる体制も整っているとは言... ...続きを見る

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2006/02/24 20:22
「気働き」の欠如
 最近,図書の出版点数が増える一方で,最寄りの書店の店頭では手に入らない本が有って,インターネット上の書店から購入することが多くなっている。  商品の内容がはっきりしている場合,インターネット・ショッピングは便利なことなのだが,先日,上下2巻に分かれている図書を注文したところ,上巻の在庫が出版元にも無いということでキャンセル扱いになり,下巻だけが送られてきた。これでは購入する意味が無い。注文を機械的に処理するだけで,消費者の立場になって対応する行き届いた気配りに欠けていることだ。  長年携わ... ...続きを見る

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2006/02/22 19:10
「黒人選手」
 トリノ冬季五輪のスピードスケート男子1000メートルで優勝したシャニー・デービス選手(米)は,「黒人選手で初めて冬季五輪個人種目を制し、男子黒人選手としても初の金メダリストになった」(20日付「朝日新聞」)という。  しかし,「朝日新聞」だけでなく,この報道に際して,見出しから始まって繰り返し使われている「黒人」という言葉に,私は違和感を覚える。スケートでは初めてのことなので強調されたのだと思うが,他のスポーツをはじめ,世界のさまざまな分野で,ほとんど特別視されること無く活動している今の時代... ...続きを見る

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2006/02/21 19:41
「ボヤキ」の対象
 「ボヤキ念仏」というタイトルでブログを開いて1か月になる。  辞書によれば,「ぼやく」とは,「ぶつぶつと不平を言う。泣き言を言う。愚痴を言う。」(集英社国語辞典),もともと,当面する問題に対して積極的に働きかける意欲も力も無い者が,言っても詮方無いことを,「ぶつぶつ」呟いて終わる行為だろう。それでも,「物言わぬは腹膨るる業」,どこかに投稿してみたところで所詮「蟷螂の斧」,効果が期待できることでもないので,「ゴマメの歯軋り」と思いつつ,パソコン相手に,独りぼやいているわけだ。今の世の中,ぼやく... ...続きを見る

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2006/02/20 20:08
高齢者クラブの行方
 「高齢者クラブ連合会の会員の皆様におかれましては輝やかしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。(中略)近年、高齢化社会の到来が話題となって久しいですが、ゲートボール大会、ペタンク大会、グラウンドゴルフ大会等で、皆様の元気なお姿や表情を拝見させていただくたびに、本市は高齢化とは無関係なのではないかと錯覚してしまうほどに、皆様のエネルギーに圧倒され、心強く感じております。」  これは,わが市の高齢者クラブ連合会の会報・新年号に寄せられた市長の言葉だ。その前のページでは,連合会会長が新年の挨拶... ...続きを見る

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2006/02/18 21:40
メダルメダルと騒ぐじゃないよ
 私にはどうでもいいことだが,トリノ五輪で日本選手はなかなかメダルに届かない。「どうした日本」と新聞は書き立てる。もともとメダル獲得の期待を煽ったのは新聞をはじめとしたメディアであって,個々の選手は,そんな重圧とは無縁に,全力を尽くせば良いことなのだ。メダルの獲得数がいくつであろうと,スポーツの素晴らしさは少しも損なわれることではない。どうして国家単位でそんなに勝敗にこだわるのだろう。  他紙のことは知らないが,「朝日新聞(大阪)」は,夕刊に五輪特設ページを設けて,その数ページだけが「上質紙の... ...続きを見る

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2006/02/16 18:06
どこまでが「不正」か? 2
 大阪府の前・教育監が在職中に,府立高校の非常勤講師への就職の斡旋を頼まれて紹介の労を取り,その謝礼として服地1着分を受け取ったことが,収賄の罪に問われ,新聞紙面のトップを連日賑わしている。  講師を採用する側としては,候補者名簿に登載されている中から人選する際に,しかるべき保証人の在るほうが安心して雇用できるので,よく有ることと言えなくもないのだが,教育監という権力的な地位を利用して報酬を得た行為が問題にされたのだろう。立場上の分別に欠け,バカなことで墓穴を掘ったものだ。  贈賄側の私立学... ...続きを見る

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2006/02/15 18:56
どこまでが「不正」か?
 14日の新聞報道(朝日新聞)によると,「損害保険大手の損保ジャパンの社員が契約目標の達成のため、近親者や取引先に加入を頼み、自分で保険料を立て替えて代理店が契約を取ったことにしていた」ことが,「特別利益の提供」という違法行為に当たるとして問題になり,社内で約520人を処分していたという。しかし,業界の末端の営業担当社員には,よく有る行為ではないか。  売り上げ成績によって給与が決まる契約社員は,月々の契約目標額を達成することによって,給与のランクが左右される。あと僅かの契約を取るか取れないか... ...続きを見る

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2006/02/14 17:49
死ぬ順番
 新聞報道によると,大阪府門真市の文化住宅(16室,18人居住)の火災で,「ストーブの火が毛布に引火したのを認識しながら、通報も消火活動もせずに逃げた」66歳の男性を,「現住建造物等放火」容疑として逮捕したという(11日)。この火事では,2人の死者が出ている。  13日早朝には,京都府宇治市の京滋バイパスで,自動車線の路上に倒れていた男性を救おうとして停車したトラックと後続車両11台の列に,あとから来たタンクローリーが激突し,乗用車1台が炎上,3人が死亡,重傷1人という惨事が有った。タンクロー... ...続きを見る

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2006/02/13 21:23
自治会組織の高齢化
 企業に勤める者には定年が有る。定年にかかわりなく,仕事が嫌になれば,辞めることもできる。しかし,逃げるわけにいかないのは,家庭と地域社会における役割である。  高齢化社会が問題になる現代,地域の自治会の運営について考えなければならないのもその一つだ。100を超える世帯数の自治会ともなると,その運営と事務処理にはかなりの力量が必要になる。ところが,構成員の高齢化が進むと,これまで輪番制で来た役員の任務分担にしても,担当しかねる人がしだいに増えてくる。中に若い世代の世帯が在っても,職場での働き盛... ...続きを見る

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2006/02/11 21:03
時代錯誤の相撲協会
 大相撲春場所(大阪場所)を1か月後に控えて,日本相撲協会は,昨年の秋場所2日目に行った「表彰式で女性知事が土俵に上がること」の賛否を問う来場者アンケートの結果を発表した(8日)。2000年に大阪府で女性知事が誕生して以来,6年越しの問題だ。  アンケートの結果は,今回も,一昨年の九州場所のときと同じく,反対が53.8%で,賛成の46.8%を上回ったという。今年も,大阪府知事賞の知事自身による授与は実現しないのだろうか。  秋篠宮妃紀子様御懐妊の報道で,皇室典範を改め,女性天皇を認めようとす... ...続きを見る

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2006/02/09 19:42
「振り込め詐欺」の標的にされる教員
 いわゆる「振り込め詐欺」の標的が,最近は,教員を対象にして広がっているという。「体罰で生徒に怪我をさせた」,「生徒に猥褻な行為をした」というような口実で,示談金の振り込みを要求する事例が増えているというのだ。  高齢者を相手にした詐欺と違って,相応の判断力が有ると思われる教員の家族が,少なくない金額を詐取されるということは,昨今,教員の適格性が疑われる行為が跡を絶たない実情が有るとはいえ,配偶者や子女の教員としての在りかたに,それほど自信の持てない家族がいるのだろうかと,情けない思いがする。... ...続きを見る

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2006/02/08 16:40
誰のための涙
 要するに,障害者に対する理解と想像力が根本的に欠落していたのだ。東横インの西田社長が記者会見で泣いて謝罪したというが,誰のために流した涙なのだろうか。障害者のために心から悔いて流した涙だとは思えない。これまでの言動から思えば,企業の収益を上げることしか頭に無かった人間が,思いがけず世間の非難を浴び,事業が頓挫したための悔し涙ではないのか。  障害者に対する理解と想像力が欠落しているということでは,障害者自立支援法を立案し,実施しようとしている政治家や官僚にしても同じだ。彼らの頭の中には,20... ...続きを見る

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2006/02/07 18:11
皇位存続のために
 性急に決めるべきことだとは思わないが,いずれ皇室典範が改められて,女性天皇が容認されることになるのは,皇位存続のための自然な流れだと思われる。ただし,女系天皇のほうは,複雑な問題も在りそうで,より慎重に考えなければなるまい。  そのことよりも,かねて私には素朴な疑問が有る。仮に女性天皇が誕生するとして,その配偶者となる男性を民間から選ぶのは,たいへん難しいことではなかろうかと感じるのだ。  まず,皇女御自身が生涯の伴侶としてお気持ちを寄せられる男性が現れなければならない。そして,その男性が... ...続きを見る

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2006/02/04 19:44
不正の一般化
 小説やドラマは,具体的な人物とシチュエイションを描くことによって,人間と社会の一般に通じる普遍性に迫ることに意義が在る。そして,一般化されたことは,今度は逆に,他の具体的な現実にも当てはまることになる。「あなたを描いたのではない」ことが「あなたを描いた」ことになる。  具体が一般になり,一般が具体になるという構図は,小説やドラマに限らない。次々と摘発される社会的な不正は,それが決して局部的な特殊な事象では無く,政治,経済,行政,それぞれの世界で一般的なことなのだと思わせることになる。  「... ...続きを見る

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2006/02/03 19:33
空疎なお詫び
 古い新聞を整理するために,もう一度ざっと目を通していて,1月29日の紙面の片隅に掲載されている小さな「お詫び」広告を見つけた。当日は見落としていたもので,一般の記事より活字も小さく,目立たないものだった。  「株式会社 東横イン 代表取締役 西田憲正」の名で,「この度の法令違反につきましては誠に申し訳なく」という「お詫び」である。中心になる部分をそのまま引用すると,こうだ。  「現在行政の指導に従い全力をあげて対処させていただいており、一刻も早く社会に対する信用を取り戻すよう努力をいたして... ...続きを見る

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2006/02/02 18:14
疑念
 1月28日の新聞に,アメリカの民間団体「米心臓協会(AHA)」の栄養委員会が,「大豆たんぱく質やイソフラボンを多くとっても,悪玉コレステロール(LDL)を減らすことは期待できず,善玉コレステロールや血圧には影響がなく,心臓病予防効果は得られない。また,乳がん,骨粗鬆症などに効果があるとされていたイソフラボンの効果や安全性についても,確認できなかった」と,24日付の会報で発表したという記事が有った。  多くのサプリメントにも含められて,その効能が喧伝されているだけに,おやおや?と思っていたら,... ...続きを見る

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2006/02/01 17:17
辛い
 ちょっと風邪気味だと思っていたら,持病の慢性気管支炎が悪化した。気圧の変化などでも一時的に症状の出るときが有るのだが,毎年,この時季になると,決まって何度か経験することだ。辛いのは夜,寝ているときに痰が詰まり,咳をしてもなかなか切れないで,呼吸が苦しくなる。ゼイゼイと音を立てて深呼吸してみても楽にならず,このまま呼吸困難で死ぬのではないかとさえ感じられる。  しかし,苦痛を感じるということは,まだ生きている側に在るということで,死の側に移れば,苦痛も無くなるのではないか,死んで楽になるのも良... ...続きを見る

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2006/01/31 17:30
寒い
 寒い日が続く。温まる「火」が欲しい。近ごろのエアコンや温風ヒーターによる暖房では,なかなか体の芯まで温かくならない。風邪気味のときなど,特にそうだ。  火鉢に炭火が熾り,鉄瓶の湯が音を立てているところに,手をかざす。焚き火を囲み,ときには後ろ向きになってお尻と手と両方を温める。直接的な温かさは掌から伝わるもののようだ。そんな温まり方をしたいと思っても,気密性の高い部屋での炭火は一酸化炭素中毒を起こす惧れが有るし,庭や路上での焚き火は禁じられている。  近ごろの暖房は,便利で安全かもしれない... ...続きを見る

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2006/01/29 10:23
リスニング試験
 大学入試センター試験で今年初めて採り入れられた英語のリスニング試験でトラブルが続出しているという。十分想定されたことだ。  試験場周辺の騒音防止には,関係者もずいぶん気を遣ったようだが,機器や受験生の体調に関わるトラブルなど,試験場内でのトラブルも,想定しなければならなかったはずだ。  機器を通した情報を確実に聞き取るには,よほどの緊張と集中力を要する。何かをしながらテレビやラジオの音声を聞き流すのとはわけが違う。自分自身にトラブルが起きなくても,ちょっとでも集中力を妨げる事態が身辺で起き... ...続きを見る

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2006/01/22 19:44
センター試験
 降雪の影響を案じながら大学入試センター試験が始まった。受験生はもとより,試験を実施する担当者にとっても,積雪は気懸かりなことだ。  毎年思うことだが,気象条件の悪いこんな時季にどうして入試を実施するのだろうか。大学の新年度の始業が4月だから,それから逆算して日程が組まれるからだ。  大学の始業は9月にすれば良い。高校は3月末まで落ち着いて学習する期間が取れ,高校教育の充実にもつながる。その後,夏までに受験の機会を設ける。7月ごろまでに合否が決まれば,8月いっぱいは進学の準備期間だ。気持ちに... ...続きを見る

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2006/01/21 11:10
消滅
 大相撲初場所が終盤になって優勝争いの興味で盛り上がっている。こうなると,カド番を繰り返す魁皇・千代大海など土俵から消えても淋しくない。  コニカミノルタがカメラ事業から撤退するという。ミノルタの一眼レフを長年愛用してきた者にとっては淋しいことだ。デジタルカメラの全盛で,銀塩を使ったマニュアル撮影の妙味が薄れていく。 ...続きを見る

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2006/01/20 10:29
国策捜査?
 ライブドアの摘発には国策捜査の匂いがする。出る杭はこのへんで叩いておこうというのだろうか。  それにしても,上っ調子な個人投資家は,一度痛い目に遇ったほうが良い。景気上昇と浮かれているコイズミも同様だ。 ...続きを見る

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2006/01/19 13:21

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