マラソンのペースメーカー

 5日の「びわ湖毎日マラソン大会」(男子)が終わり,今季の日本マラソン界の大きな大会は,来る12日に開催される「名古屋国際女子」で最後になる。
 ところで,私がかねがね疑問に思っているのは,近年のマラソン大会では通例となったペースメーカーの採用だ。記録の向上を目的とした措置だろうが,記録はペースメーカーに頼らなければならないことだろうか。30kmまではペースメーカーを利用すれば,余分な消耗が防げるかもしれないが,最初からペース配分を自分で組み立てるのも,マラソンランナーとしての力量の内だと思う。
 マラソン競技は,自分をどれだけコントロールできるかということが重要な要素になり,その魅力は,孤独な闘いであり,自分との闘いであるところだ。だから,人生の比喩にされることにもなる。途中までとは言え,設定されたペース配分に随い,言わば,他人にお膳立てをしてもらい,庇護されて,他の選手と同じように走るのでは,最初から飛び出す冒険も無いし,観客としては,その間の興趣は半減する。逆に,そのために自分のペースを狂わせる場合もあろう。最近のレースを観ていると,ペースメーカーが離れた途端に脱落していく選手が少なくないのは,周囲に合わせることが先行し,自分を見失った結果ではないかと思われる。。
 効率重視と他者への依存,同一化という現代の風潮がマラソンにまで及んでいるようで,私は疑問に思うのだ。

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