「追っかけ」

 最近は,いわゆる「追っかけ」の対象が芸能人だけに限らないようだし,追っかけるほうも範囲が広がって,特に,暇を持て余している中高年のオバサンたちの間で,「追っかけ」をする人が少なくないようだ。私の知る人の中にも,歌手やその他のアーチストを追っかけている人が在る。
 しかし,ファンが支えの芸能人であれば,追っかけられるのも営業のうちで,人気を喜ぶべきことかもしれないが,「ハンカチ王子・佑ちゃん」こと斎藤佑樹くんの場合は,当人にとって,ずいぶん迷惑なことではなかろうか。しかも,報道メディアまでが「追っかけ」に加わり,家族をも巻き込んで,取材が過熱する一方だ。テレビだと視聴率が取れる恰好の材料なのだろうが,日本の社会はここまで軽佻浮薄になってしまったのかと,苦々しく思う。
 一般の高校球児であれば,夏の大会が終わると新チームが編成され,すでに各都道府県ごとの秋季大会も始まっていて,3年生は,ひととき野球から離れた高校生活を送ることができるが,斎藤くんの場合は,アメリカ遠征のあとにも,秋の国体出場が控えていて,まだ当分の間,「追っかけ」から解放されることは無かろう。優勝などしなければ良かったとさえ思っているかもしれない。
 さらに憂えることには,この風潮が芸能やスポーツの分野にとどまらず,政治の世界にまで及んでいる事態が有る。テレビは「追っかけ」と変わらぬ姿勢で政治を報道し,それに煽られて動く「追っかけオバサン」レベルの人たちが多い。かつての小泉人気も,今の安倍人気も,それに近いもので,自民党がまたそれに便乗しようとしている。苦々しさはとどまるところが無い。

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