シーズンオフ

 今年のプロ野球が,日本ハムの劇的な日本選手権制覇でペナントレースの幕を閉じた。残すはアジア選手権と日米交流試合で,シーズンオフに入る。
 日本ハムが単独チームで戦うアジア選手権は別として,日米野球では,日米ともに,代表に選出された選手の出場辞退が相次いでいる。日本代表チームの監督を委嘱された野村克也東北楽天監督は,代表に選ばれながら辞退した選手を非難する発言を繰り返しているが,選手にとっては,長期にわたって身体を酷使してしてきたペナントレースが終わったあとのシーズンオフは,来期のために身体の手入れをする重要な時期だ。この時期に肩や肘,膝や脚などの手術をしなければならない選手も少なくない。
 そういう,選手生命を維持していくうえでの重要な時期に,日米野球などを企画することに問題が在る。国家意識が出がちだった今春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でさえ,選手のコンディションの調整上,3月という開催時期が問題になり,ペナントレースに入ってから「WBCの呪い」に苦しんだ選手も少なくなかった。
 戦後間もないころ,アメリカチームの来訪に沸いた時代なら,日本選手の刺激にもなり,ファンにとっても,アメリカの選手たちの高度なプレーに触れることのできる大きな喜びが有ったが,今は事情がまったく違ってきている。ポストシーズンを控えた時期に催される「親善試合」など,主催者の興行的な思惑だけが先行している感じで,選手にとっては迷惑なことだ。気合いの入らないゲームではファンの興味も半減する。野村監督も,真に選手のことを考える監督であれば,辞退した選手を非難するどころか,むしろ自らの監督就任を断るくらいの毅然とした態度を見せてほしいところだ。

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