プロ球団の「裏金」問題

 プロ野球のドラフト制度で,意に添わない球団から指名されて,入団を拒否する選手がときどき在る。プロ野球機構全体が一つの会社組織のようなもので,各球団の戦力均衡を図らなければならないとはいうものの,個々の選手にとっては,言わば「就職先」の選択だから,気の進まない所に行きたくないという気持ちは当然のことだと思われ,ドラフト制度は,本来,「職業選択の自由」と矛盾する要素を孕んでいる。自分の意志をあくまで通そうとすれば,指名を拒否して,来年度以降の次の機会を待たなければならない。
 今年,指名された球団への入団拒否の態度を最後まで貫いたのは,日本ハムから指名された長野久義選手(日大)と,横浜が指名した木村雄太選手(東京ガス)の2人だった。
 長野選手は,社会人野球チームのHONDAに入り,早速,スポニチ大会で活躍して,新人賞に輝いた。
 一方,木村選手のほうが,西武から「裏金」の供与を受けていたということで問題になっている。高校時代から,将来は西武に入団するという約束で,「栄養補給費」が提供されていたということだ。これでは,他の球団から指名されても,契約するわけにはいかなかったのも当然だ。西武球団の金銭による囲い込みで,高校時代から縛られていたことになる。
 このような事例が明らかになると,今後,ドラフトでの指名を拒否する他の選手も,本人の自由意思による選択ではなく,同様の「裏」が有るのではないかと,疑いの目で見られることにもなりかねない。ドラフト制度以前の,選手の人権にも関わる問題だと言えよう。

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