努力に加わるアルファ

 今年のプロ野球日本シリーズは,第7戦まで縺れ込んだ末に,埼玉西武ライオンズの勝利で終わったが,西武は勝つべくして勝ったと言えよう。その理由は,渡辺監督の采配の下,岸をはじめとした涌井,中島,片岡などの若手の勢いを,平尾のようなベテランが支えたバランスの良さに在る。
 どんなスポーツでもそうだし,スポーツだけでなく,音楽その他のお稽古事にも言えることだが,訓練や学習の効果は,一朝一夕に表れるものではない。努力さえすれば直ちに成果が挙がるというわけにはいかず,努力したという過信が,かえって気持ちとは逆の結果になることも少なくない。精一杯やって10の結果を出す場合と,余裕を残して10の結果を出すのとでは,おのずから違いが有り,自分では精一杯やったと思っていても,7か8程度の力しか出ていないこともまま有る。その2~3の足りない部分には,努力以外の要素が在るように思う。
 成果を挙げるためには,努力にプラスするアルファが必要で,西武のメンバーにはそのアルファが在った。それが何であるかに自分で気付くには時間の掛かることだが,努力をしていれば,その成果はどこかで表れるもので,それが1か月先になるか,1年後になるか,分からないことだけれど,西武の若手は,短期間のシリーズを通して,期せずして,そのアルファを掴んだように思う。
 原監督より年齢の上では若いけれど,苦労と経験を積んでいる渡辺監督のほうが,直線的な原監督に比べて,柔軟な采配で,うまく選手の力を引き出した。
 余裕を残して10の力を発揮するには,経験や円熟という要素も,たいせつなアルファの一つだろう。
 原監督をはじめ,巨人の選手たちは,さぞ悔しい思いをしたことだろうが,特に若手の選手たちには,その悔しさを糧にして,アルファを加えた,更なる飛躍を望みたい。

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