野球シーズンの終わりに思うこと

 「戦国東都」というのは東都大学野球のキャッチフレーズで,同連盟のwebサイトのタイトルにも掲げられている。正に優勝劣敗の争いが熾烈だから,応援する特定のチームの無い私としては,他のリーグ以上に各校の浮沈に興味が尽きない。加盟チームが6校に固定されて,最下位チームが毎シーズンほぼ決まっているようなリーグと違い,シーズンごとに下位リーグとの入れ替え戦が行われるので,下位チームの戦いにも,最後まで緊迫感を感じる。
 特にこの秋のシーズン末には,国士館大学の30季ぶり1部昇格,青山学院大学の52季ぶり2部降格という変動が生じた。駒澤,専修,日本といった過去の実績校も,2部にいて,1部昇格を狙っている。
 また,春のシーズンでは1部最下位だった立正大学が,専修大学との入れ替え戦で踏みとどまった上,秋には,創部60年,リーグ加盟50年にして1部初優勝,その余勢を駆って,明治神宮野球大会でも全国制覇を成し遂げたのは,特筆すべきことだった。
 このように競争が激しいことに加えて,東京六大学と併用している神宮球場では,東京六大学に優先使用権が有るため,雨天などで東京六大学の日程が延びれば,スケジュールがままならないことも多く,ひそかに気を揉むときも有るのだが,そのような悪条件を乗り越えて戦うことも,大学リーグの中で常に上位に在る「戦国東都」の逞しさの原動力になっているのかもしれない。
 今年の野球シーズンが終わって,プロ野球界では,花巻東高校の菊池雄星投手がアメリカ大リーグに進むのか,日本に残るのか,去就が注目された。彼としては,その選択に決断を要したことだろう。一方では,大リーグ・マリナーズの城島健司選手が日本に帰る道を選んだのも,大きな決断だったに違いない。
 人の一生には,何度かの大きな岐路が有り,そのときどきの選択が,その後の人生に重要な意味を持つことになるものだが,菊池投手が西武に,城島選手が阪神に入団することが決まったのは,来シーズンへの興味が増すことであるとともに,二人の選択が当人にとっても今後の実りにつながることを願いたい。
 ドラフトでの指名を拒否して3年待ち,念願の巨人への入団を果たした長野久義選手(日大-ホンダ)がプロでどれだけ活躍するかということにも興味が有り,期待どおりの力を示せば,巨人のポジション争いはますます激烈になる。
 城島選手の阪神入団に伴い,捕手としてこれまで阪神を支えてきた矢野選手と,矢野選手の後継として頭角を現して来つつあった狩野選手の来年の立場も気に懸かるところだが,実力による競争社会で生きるからには,試練を乗り越え,城島選手に負けない,いっそうの奮起を期待している。
 野球シーズンが終わると,私の興味はマラソンと駅伝に移る。しかし,12月6日に行われた福岡国際マラソンでは,外国招待選手の抜群の強さに比して,日本選手の心身両面でのひ弱さが際立った。実力の上で,まるでメジャーとマイナーのような差が有り,競争になっていない。マラソンも,ランクを分けて争わなければならなくなるのではないかとさえ感じることだ。

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