野球シーズンの終わりに

 プロ野球の日本シリーズでは福岡ソフトバンクが制覇し,アマチュアでも,今年最後の試合となる大学・高校の神宮大会が閉幕して,今年の野球シーズンが全て終わった。
 振り返ってみると,投打ともに抜群の総合力を持っていた福岡ソフトバンクの制覇は順当な結果だと思うけれど,全体的には,今年のプロ野球は面白くなかった。息詰まる投手戦というよりは,溜め息の出る貧打戦が多かったからだ。実況放送を見ていても,焦れったくなって,見続ける気を失った。あとで結果だけ分かれば,それで良かった。やはりプロ野球は,点の取り合いから生まれる緊迫感こそが面白い。いわゆる「統一球」の採用が影響したのだろうが,それでも打つ人は打っていたのだから,多くは力不足と言うしかない。
 もう一つ,今年のプロ野球をつまらなくしたのは,日本シリーズを除いて,延長戦に入って3時間半を過ぎれば試合を打ち切るという時間制限を設けたことだ。節電対策というやむを得ない事情が有ったにせよ,そのために,残り時間を考えて引き分けに持ち込むことを念頭に置いた消極的な試合展開が増えたのは,観客を楽しませるというプロ本来の意識を失ったものだった。
 アマチュア野球では,近年,タイブレーク方式で決着をつける試合が増えた。今回の神宮大会でも,大学の部で2試合,高校の部で3試合も,それが有ったけれど,選手や応援する人の身になってみれば,不完全燃焼の思いが残ったのではあるまいか。時間が勝負のうちのサッカーやラグビーならともかく,野球の試合が時間で管理されるのは味気無い。
 グラウンド外のことでは,巨人経営陣の内紛が見苦しい。年寄りの意地の張り合いという印象を持つけれど,背景には,GMによる人事に関する相互不信と,権限を巡る確執が在ったと思われる。
 人事についてのGMの権限という点では,新しくスタートを切った横浜DeNAのGMに高田繁氏が就任したのも気に懸かることだ。早速,候補として予定されていた工藤公康氏の監督人事が覆されたけれど,自己主張の強そうな人だけに,現場と協調できなかったときが危惧される。2008年にヤクルトの監督に就任したとき行ったチームの改革は成功した面も認められるが,氏が引き連れて来たスタッフからないがしろにされたというヤクルト生え抜きのスタッフの不満を聞いたことが有る。プロ野球の事情に疎いのではないかと疑われる経営者ともども,ベイスターズに愛着を持っているハマファンの気持ちを裏切ることが無ければ良いがと願う。個人的には,横浜でコーチやチーフスカウトを務めていた堀井恒雄氏の処遇がどうなるか,気になっている。
 ともあれ,FA選手の行方を含めた来年度の各チームの編成とシーズンでの成績を,興味を持って見守りたい。その一方で,今年も,戦力外を通告された多くの選手の今後の生活が思いやられることだ。

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