投稿欄掲載文補追

 8月26日に「総選挙の行方が気に懸かる」として「朝日新聞」に投稿した文章が9月3日付の大阪本社版の「声」欄に掲載された。その間に,「大阪維新の会」が国政政党として総選挙に臨む態勢が確かになり,そのことを踏まえた文章を加えたいという意向が担当記者から伝えられた。関連して必要となる文章全体の手直しは,記者に委ねることにした。
 記者が手を入れた案文をメールで送ってきたのを読むと,私の本意とはいささかずれている部分も有ったけれど,あえて修正を求めるまでもないと思い,そのまま了承した。
 紙面に載った文章は,私をよく知る人が読めば,私の文体ではないという違和感が有るかもしれない。そこで,全文を転記して,それに対する感想(※を付した部分)を記しておこうと思う。

【掲載文】
 衆参5議員が大阪維新の会が近く立ち上げる新党に参加する意向を固め、維新側に伝えたという。「維新」が国政政党となる道が開けた。
※(担当記者の意向で,投稿後の動向を加えた部分だ。そのために,字数制限との関連からも,以降の文章がかなり縮められている。)
 橋下徹大阪市長を代表とする大阪維新の会を支持する人の大多数は、「弱く支持する」穏健派で、階層的には自身を「上」「中の上」と位置付けているそうだ。政治学研究者による意識調査の結果を先日の本紙記事で読んだ。
 思い起こすのはちょうど3年前の総選挙での民主党の圧勝。長年の自民党政権に失望した人たちが民主党に投票した結果だろう。一般的な世論はこんなところか。政権交代は望ましい成り行き。今、自民党に代わって政権を担うとすれば、民主党しかない。政策に疑問点は多いけれど――。
※(体言止めの繰り返しが気になる。私の文体ではないところだ。倒置的な表現にして最後を中止法で止めたのも,私であれば避けたいことだ。)
 選挙前には、私の周囲でも、自民党による政治を変えるには民主党を勝たせるしかないという声を多く聞いた。しかし、その民主党への期待も裏切られた形だ。
 「近いうち」の総選挙に向け、大阪維新の会への支持が3年前の民主党支持と重なる。既成政党への度重なる失望と背中合わせの、「維新」への期待。強権的といわれる橋本イズムに流された先は、いつか来た道か。その危うさに不安はつきない。
※(「大阪維新の会への支持が3年前の民主党支持と重なる」は,言葉足らずの感が有る。原文では「3年前の民主党への支持と重なって見える」としていたところだ。また,「橋本イズムに流される結果は、極めて危険なことに思われてならない」という原文が「橋本イズムに流された先は、いつか来た道か。その危うさに不安はつきない」と変えられているが,私の危惧の内容が「いつか来た道か」と表されているのには疑問が残る。「いつか来た道」と言えば,郷愁を誘う北原白秋の抒情歌とは既に離れていて,私の年齢では,70有余年前の軍国主義的な国家統制への回帰を想起させられる言葉だけれど,まだ若いはずの担当記者はどういう思いで使ったのだろうか。どうであるにせよ,慣用句を厳密な定義無しで安易に用いるのは慎みたいことだ。ここで私が提起したいのは,3年前のポピュリズムの再現が政治の行方を過まるのではないかという危惧なのだ。新聞では,見出しも「総選挙 維新の動向に不安も」と付けられていたが,私の不安は,「維新の動向に」ではなく,繰り返して言うが,文化や教育,福祉への理解が不足している「ハシズム」に流される「選挙民の動向」に在る。)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック