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<<   作成日時 : 2018/11/27 20:41   >>

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(承前)

 「内視鏡的乳頭切開及び結石採石術」を受ける前日の午後に入院して,翌朝から 絶飲食で点滴を開始,午後の施術に備える。施術室のベッドに横たわってすぐ,麻酔が効いて意識が無くなった。内視鏡を口から挿入し食道ー胃を通して胆管に届けるということだったが,その間の意識はまったく無く,気が付いたときは,点滴の管をつないだまま与えられた部屋のベッドで寝ていた。
 あとで聞いた説明では,施術にかなりの苦痛を伴う場合が有り,内視鏡を挿入したまま無意識のうちに身動きをすると内臓を傷つける惧れが有るので,麻酔を強くしたということだ。私にとっては,意識がまったく無くなったというのは初めての経験だったが,そのまま死んでしまえばずいぶん楽な死に方だろうと思った。望んで許されるものなら,そんな死に方がしたいと思う。
 「涅槃願望のようなものが、今や90歳に迫ろうというこの私にもある」と,山折哲雄さんが書いている(「朝日新聞be」連載『生老病死』11月3日)。同じ文中で,今年1月に76歳で自死した西部邁さんに触れて「西部さんは晩年、心身不調と執筆の不如意に苦しんでいたという。この高齢社会では、誰もがある程度は覚悟しなければならないハードルである」とも書いている。そのときの「安楽往生」を希求する気持ちは私にも有る。もっとも,西部さんのように自死の手助けをしてくれた人に罪が及ぶような事態は避けなければなるまい。
 手術の結果,結石はきれいに取れたということだった。この際,胆嚢を切除しておけば,後の憂いは少なくなるけれど,年齢のことも有り,若いときに無理をして虫垂炎をこじらせて腹膜炎を惹起し危ういところで命をとりとめた手術の影響も残っているので,開腹するリスクは避けたほうが良いという医師の判断で,あと何十年も生き延びることを望むわけでもなし,これで良かったと思う。
 前後6日間の入院だったが,毎日,昼も夜も,担当の看護師が変わるので,顔と名前がなかなか覚えられなかった。働き方改革の流れで勤務時間が過剰になるのを避けるための仕組みなのだろうが,患者とのコミュニケーションはそれだけ薄くなり,老いた患者としてはいささか淋しいことではあるけれど,働く人を守るためにはやむを得ないことだと観念するしかあるまい。
 入院している間は,テレビも新聞も遠ざけて,ひたすら目を休めていた。その間に,全国的な大会としては今年の野球シーズンの最後となる社会人の日本選手権大会,大学・高校の明治神宮大会が終わっていた。視力の衰えが進む一方なので,細字を手書きしなければならないノートへの記録は,これを区切りとして最後にしようと思っている。私に残るこれからの楽しみはマラソンと駅伝だが,あとは,体力が少しずつでも回復していくのを期待するのみだ。

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コメント(2件)

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月色のふりしく夜半のすさびこそ チェロは組曲バッハ一番
いざよひ
2018/11/28 20:19
「チェロは組曲バッハ一番」とはバッハ作曲の無伴奏チェロ組曲第一番ト長調BWV1007と思われます。月光を浴びてチェロを弾く老人のシルエットが目に浮かびますが、チェロは重低音で響き渡りますから、夜中に戸外での演奏は無理でありましょう。とすると、電気を消した室内で窓から差し込む皓々たる月光を受けての演奏でありましょうか。それとも、こじんまりとCDでありましょうや。
岡目七目
2018/11/29 20:12

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