現代版「六無斎」

 世は「四連休」とか「Go To Travel」とかの取り沙汰で賑やかだけれど,どこかに出掛けたいという気力も体力も無い私としては,家でのんびりしているだけしかない。こんなとき,「六無斎」と名乗り「金も無ければ死にたくも無し」とぼやいた,「海国兵団」(1786)の著者として知られる林子平(1738~1793)を思い出すのだが,気持ちをそそられることが無いのは淋しいことだ。
 視力の低下で読書する気も起こらないし,つまらない番組しか無いテレビを観たいとも思わない。何か書こうとしても最近は,ボヤキを通り越して愚痴ばかりになってしまう。食べたい物とて無く食欲も出ない。
 「敬老の日」にちなんだ報道で,「総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は28.7%で、過去最高を更新した」とあったけれど,統計上の「高齢者」は65歳以上で,政府は高齢者も働くことを奨励していて,現代ではむしろ,齢を取っても働かざるをえない人のほうが多いと思われる。しかしそれも,とっくに80歳を超えた私のようなフツーの高齢者には望めないことだ。
 気持ちの通い合う話し相手が欲しいと思うものの,それも身近には無い。老人性のウツを感じるばかりで,まさに現代の「六無斎」状態だ。明日は,隣県で暮らす次男が車で墓参りに連れて行ってくれるというから,久しぶりの外出を楽しみにしているのだが,さて・・・。

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この記事へのコメント

いざよひ
2020年09月22日 20:13
六有斎なる者ありて曰く
「妻もあり子あり孫あり元気あり 良薬あれば百歳(ももとせ)もあり」
岡目七目
2020年09月23日 20:51
深読み勝手解釈 寛政の三奇人の一人である林子平は六無齋主人と号し「親も無し妻無し子無し板木無し金も無けれど死にたくも無し」との和歌を残しました。これを受けての応援歌でありましょうか。