「三丁目の夕日」
映画『ALWAYS三丁目の夕日』(山崎貴監督作品)を観た。
舞台は,建設中の東京タワーが見える昭和33年の東京下町,そこで暮らす人たちの,貧困と背中合わせになった人情が,時代の風物を見事に再現した山崎監督のVFXの技術を背景に描かれる。
しかし,そこで描かれている人情は,言わば,疑似的な核家族の中で深まる人情である。二つに分かれた人情物語は,それぞれ感動的であるにしても,別々に孤立していて,『男はつらいよ』のシリーズに在るような隣人同士のつながりが無く,「三丁目」とはタイトルのみで,その町に住む人々が醸し出す地域共同体の人情がまったく感じられない。
日本アカデミー賞作品賞をはじめ,2005年度の各映画賞で高い評価を得た作品だが,いささか期待外れで,VFXの技術によって時代の風景を再現することのほうが,作家にとって,より大きな目的だったのか,昭和33年という時代を背景にしただけの単なる人情話で終わっているのが惜しまれる。(詳細な批評はいずれホームページに収録します。)
舞台は,建設中の東京タワーが見える昭和33年の東京下町,そこで暮らす人たちの,貧困と背中合わせになった人情が,時代の風物を見事に再現した山崎監督のVFXの技術を背景に描かれる。
しかし,そこで描かれている人情は,言わば,疑似的な核家族の中で深まる人情である。二つに分かれた人情物語は,それぞれ感動的であるにしても,別々に孤立していて,『男はつらいよ』のシリーズに在るような隣人同士のつながりが無く,「三丁目」とはタイトルのみで,その町に住む人々が醸し出す地域共同体の人情がまったく感じられない。
日本アカデミー賞作品賞をはじめ,2005年度の各映画賞で高い評価を得た作品だが,いささか期待外れで,VFXの技術によって時代の風景を再現することのほうが,作家にとって,より大きな目的だったのか,昭和33年という時代を背景にしただけの単なる人情話で終わっているのが惜しまれる。(詳細な批評はいずれホームページに収録します。)
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