テーマ:雑感

ねばならない

 私が長年の勤めから退いたとき,母が「これで安心した」と言っていたと妻から聞いた。私は,自分の仕事に責任を感じていて,私的な事情で仕事を休むことはできないと常々漏らしていたので,その仕事を辞めたことで,当時既に90歳に近かった高齢の母としては,「これからは自分に何か有っても万事息子に頼ることができるという安心感を持っていける」という意だ…
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解っていないこと

 私の肉親の中で最も長命だったのは96歳で亡くなった母だけれど,戦死した父と広島で被爆死した母方の祖父は別にして,現在の私より高齢になるまで生きたのは,母方の祖母と妻の長兄の二人だけで(ともに享年88歳),私自身が身近で見守ることができたのは母のみである。その母は脳幹の腫瘍出血で突然倒れるまでは元気に暮らしていて,救急車で運ばれて半月経…
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進化の功罪

 知人の動向を知るのにブログやツイッターを見る。しかし,先日も書いたように,先方の加齢等の事情に因る場合も有ろうが,時日の経過とともにブログを書く知人がほとんどいなくなった。私自身もパソコンに文章を入力することがしだいに厄介に思われるようになってきて,断片的な思いをツイートするだけのほうが楽ではないかという気になりつつあるけれど,それで…
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夢のような話がしたい。

 「(私は)よく眠ります。連続8時間は眠り、昼寝もするので累計睡眠時間は1日10時間に及びます。」「寝起きは頭がクリアで、起きるなり仕事ができます。その状態を何回もつくれば作業効率が上がると思って、昼と夕食後に仮眠するのです。」と,作家の島田雅彦さん(59)は言っている。(7月4日付「朝日新聞」be面『私のThe Best!』聞き手・林…
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老いの願い2

 朝,目はいちおう覚めていても,起き出す気力がなかなか出ない。無理に立ち上がろうとすると頭がふらつく。機能を動かすための暗証番号が有ったはずだがと,茫とした中であれこれ考えている。  気力を奮って身支度を済ませ朝食を摂り了えたころ,ようやく少しずつ頭が働き始める。まず新聞に目を通そうとするのだが,最近は視力が弱ってきて細かい字は読みづ…
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老いの願い

六月も,早くも半ばが過ぎ,四月からは自治会の雑務を引き受けて雑用が増えたせいも有って落ち着かない日々を過ごしているが,それほど忙しいわけではなく,むしろぼんやりしている時間のほうが多い。それよりも,,気候の変化に付いて行けず,起きていれば疲れやすくてすぐ横になりたくなり,横になるとウトウトと眠ってしまう。  横たわると背中の半身から脇…
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民主主義の今

 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。」(日本国憲法前文)  「国民によって選ばれ、国民に代わって政治のことをつかさどる公務員には、いろいろあるが、その中で…
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月は晴れても

 コロナウイルスによる緊急事態の情況は,政府・行政の無能な姿が明らかになるばかりで,先の見通しはいっこうに明るくならず,心は闇のままだ。私個人の情況だけであれば,緊急の医療に頼らなければならないことも無く,暮らしの上で多少の不便を忍ぶだけで済んでいるけれど,文化やスポーツの行事は軒並み中止や延期,報道メディアも変わり映えしないことを繰り…
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どこまで続く

 新型コロナウイルスの蔓延により,医療崩壊,用品や人材の不足,高齢者対策等々,社会の弱点が次々と明らかになってきている。経済政策,文教政策,福祉政策などがいかに場当たり的なものであったか,用品や人材の不足は,安易な他国依存によっていたものだということも思い知らされている。娯楽やお洒落に対する庶民の意識も変えなければならないことを迫られて…
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この春を憂える

 昨年暮れに,老化による視力の低下を自覚して,それまで80年近く生き甲斐のようにして続けて来た野球記録を終わりにすることにして,「中学生のころから『1年に1冊,B5判50枚1ページ30行のノートに自分で線を引いて,プロ野球だけでなく,大学,高校,社会人,全ての公式試合の記録を残すようにしてきた』けれど,今年を最後にしようと思い定めた」と…
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地域共同体の行方

 私の記憶の中に在る老人と言えば,ほとんどが70代までで,それも「寝たきり」か昔の言い方で「中風病み」が多かった。直接関わりの有った肉親で,戦死した父と原爆で被爆死した母方の祖父を別にして,85歳を超えて存命だったのは,私の母と母方の祖母,妻の長兄の3名だけだ。私自身この齢になって生きているとは想像もできないことだった。       …
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呼び名にこもる思い

 「Shoちゃん」というのは私の幼いころからの愛称だが,中・高等学校時代には,友人たちからの親しみの底に信頼と敬意の感じられる呼び方だった。現在でも齢の差に関わりなくそう呼んでくれている旧知が少なくない。このブログのタイトルも,それを基にして,既に老いた今だから「ちゃん」に替えて「G」(爺)とした次第だ。先日も「厳しいけれどもその底に優…
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問わず語り

 一昨年夏に亡くなった6歳下の弟が晩年,小・中学生だったころの記憶を確かめるメールを送ってくるようになっていた。  「(こんな六十年以上も昔のことが半ば夢のように思い起こされたのは)、どうやら脳の崩壊や命の終わりを意識せざるを得なくなった(まだ切実な実感とまではいかないのですが・・・)ので、過去が現実そのものになって行っているのだろう…
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政治の責任

 何よりも自分が責任を負うべき事態が生じると,言い逃れやこじつけに終始して,責任は下僚に押し付けて転嫁し,納得できる説明を果たそうとせず,自らの責任を回避しようとする。近年続発する政治的な問題の全ては安倍首相の資質に因ることばかりだ。交替を願っても,批判勢力が無力なので,替わるべき人材が見つからず,独裁的な状況に対して支持率は維持された…
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老躯のパターン

 前立腺がんの放射線治療から丸5年が経過したけれど,その間3か月ごとの定期検査を受けている限りでは,状態は安定しているようで,特に心配はせずに過ごしている。頻尿や尿漏れの傾向は有るものの,齢のせいでやむを得ないことも有ろうから,気にしないようにしている。  尿意を催す間隔は昼夜を問わず約3時間おきで,残尿感は無く,その間は意識すること…
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生きる形

 コロナウイルスによる新型肺炎に関する報道で使われることの多い「濃厚接触者」という語を目にすると,普通の「接触」に「濃厚」という修飾が付くことで,閉ざされた空間での異常な雰囲気を感じてしまう。そこでは,ウイルスの感染というよりも,密室で強者が弱者に襲いかかり我が意に従わせようとする行為に似た,わが国の現政権のイメージが浮かぶ。その場合,…
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まつろわぬ者

 私は,戦後施行された新しい学制のもとでの中学校から高等学校へと進んだ世代だ。中学校を建てるときには瓦を運び,高等学校ではグランドやプールを造る作業に加わった。教師は,旧制の学校での学歴を持っている者を寄せ集めた顔ぶれで,特に農漁村の地方では,戦中は軽んじられていた英語や美術・音楽の指導力が有る人は少なかったが,逆に,学歴に関わりなくユ…
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80代の危うさ

 「歳のせいだろうか、二月に入って、寒さが身に染み、骨までしんしんと冷えこんでくる」と、瀬戸内寂聴さんが書いている(『寂聴 残された日々』2月13日「朝日新聞」)。「今年の二月は、これという病気は訪れないが、無気力になり、昼間から寝てばかりで、いよいよ来る時が来たかと、病院に行ったが、かかりつけのドクターは、笑いながら、『お年ですから・…
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閉じこもり高齢者

 最近,都会暮らしの高齢者の「閉じこもり」が増えているという。「引きこもり」「オタク」などは若い人について言うことが多いようだが,意思的に周囲の人から距離を置いて自分の世界に入り込んでいたい人に対して,高齢者の場合は,好んで閉じこもっているのではなく,外に出かける体力も経済力も乏しくなり,閉じこもっているしかないのが大きな理由だと考えら…
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寒餅のころ

 ⅰ月も下旬のこの時季になると,「寒餅」という言葉が頭に浮かぶ。正月の餅を食べ尽くし,固くなってひび割れた鏡餅も,焼いてゼンザイに入れるなどして食べたあと,大寒の頃に,新たに搗いて短冊状に薄く切り,筵の上に広げて乾燥させていたのを思い出す。「かきもち」と言った。一種の保存食で,醤油や砂糖をつけて焼いて食べたものだが,子供のころの私が好き…
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ジグソーパズルの社会

 「共同社会の成立はジグソーパズルだ」と,『五体不満足』(1998年・講談社)で知られる乙武洋匡(1976.4.6~)さんが言うのを,テレビ番組で耳にした。小学校に勤め,クラス担任の経験も有る乙武さんの思いを語っていた中での言葉だ。子どもたちの個性はまちまちで,それぞれが長所短所を備えている。その大小の凹凸をうまく組み合わせることで一つ…
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令和ボヤキ初め

 年が改まり,改元2年目に入るけれど,この半年の間,異常気象と,例を見ない災害続きで,今なお辛い暮らしを余儀なくされている人たちのことを思うと,「令和」と言われても明るい気持ちにはなれないし,「おめでとう」と「予祝」する気も起こらない。政治家諸氏は知らず,われわれ庶民にとっては,身に降りかかる文字どおりの「不祥事」ばかりが続いていて…
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「絆」と「しがらみ」

 「(口うるさかった)父親が亡くなって,淋しいけれども,自由になった」。妻が視ているテレビドラマの中でヒロインが言う科白が耳に入った。知り合いの夫人で,連れ合いを喪って暫くしたのち,表情が明るくなり,かえって伸び伸びと暮らしているように感じられる姿を見かけることも有るのを連想した。近年,災害が増えていることも有ってか,「絆」という言葉が…
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今年の漢字

 齢を取ると,思い違いや勘違いをすることが増えるようだ。記憶違いをしている場合も有る。認知機能の衰えに因る「間違い」ということになろうか。それはそれで「また間違った」と笑って済ませれば良いことかもしれないと思うけれど,最近多くなっている高齢運転者の自動車事故の原因として挙げられているペダルの踏み間違えなどというのは,人の生死に関わること…
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one team

 「one team」が「新語・流行語大賞」2019年年間大賞に選ばれた。このスローガンを最初に目にしたとき,「一億一心火の玉だ」という戦時中の標語が頭に浮かんだ。そして,「玉砕」という語を連想した。しかし,「one team」は,それとはまったく異なる。「一億一心」は,「国粋主義」を基に作られた国策による言葉だ。それに対して,「one…
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今年の大相撲

 大相撲一年納めの九州場所が横綱白鵬の4場所ぶり43回目の優勝で終わった。しかし,将来角界を担うであろうことが期待される若手の台頭が楽しみではあるものの,横綱と優勝を争うべき上位力士の不振が寂しい。  この1年間の役力士の休場が,途中からのものを含めると延べ10名(昨年は18名),幕内力士の合計では30名(同30名),延べ日数だと26…
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「見出し」の巧拙

 新聞に目を通していたとき,離れて覗いていた妻が「2分では火災は消せないでしょう」と言う。何のことかと思って見たら,私が読んでいた朝刊の第一面(11月7日付「朝日新聞」)に「スプリンクラー対応二分」という見出しが有った。首里城の火災でスプリンクラーが未設置だったことに関連して,消防法の規定では設置義務は無く,「誤作動で所蔵する文化財を傷…
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現代「ミーハー族」

 「ミーハー」という言葉が,「みいちゃん はあちゃん」という昭和初期の流行語が元になって,後年,新しいもの好き,流行かぶれの若者を揶揄する気分で使われたのは,既に6~70年前のことだと思うのだが,近年,インターネットの普及に伴い,メールやブログ,ツイッターなどで絵文字が盛んに使われているのを見ると,現代の「ミーハー族」だと言えそうな気が…
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気力喪失

 繰り返し襲ってくる台風や大雨で各地の河川が氾濫し,多くの人命が喪われた。家屋の倒壊,浸水,停電,断水などの被害も,復旧する間も無く相次いでいる。今なお孤立している建物も少なくない。私の暮らす地域は,幸いにして大きな災害からは免れているけれど,被災された人たちの辛苦を思うと,もし今の私が同じ立場に置かれたら,立ち直る気力も喪失してしまう…
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ゴミの分別

 私の仕事部屋の窓から庭木越しに表の通りが見える。私が暮らしている150世帯ほどの地域の中を通っている道なのだが,自動車が行き違えるほどの幅は有り,家庭から出るゴミ収集のための置き場が,施設としては無いので,道端に数か所に分けて決められている。数年前からゴミの分別が細かく定められ,曜日によって6種類に分かれているのだが,土・日は休みなの…
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