テーマ:雑感

七月尽

 ようやく梅雨が明けたと思ったら,猛暑日,熱帯夜と,聞いただけでも熱中症になりそうな,生き辛い日々が続いて,七月が終わろうとしている。  24日付「朝日新聞」の投稿川柳欄に「どっち見た 総理・吉本同時会見」(福岡県 河原公輔)という作品が載っていた。一は一国の首相,一はエンタメ会社の社長のことだ。たまたま会見の日が重なったわけだが,人…
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人同じからず

 「年年歳歳花相似たり」と古来言うように,毎年,多少の違いは有っても,同じように季節は巡って来るけれど,私の齢になると,一年の差が大きく感じられて,「人同じからず」とは私のような老齢の身を言うのではないかと思われる。  去年の夏は食欲が落ちていて,あとで健診により胆管結石が見つかったので,それが原因だったのかと思ったことだが,今夏は,…
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楕円の世界

 「(二十四歳で武田泰淳氏の『司馬遷』を読んだとき)わたしの世界は、わたしの価値観とはまったく無縁な価値観を持つ<他者>がもう一つの<中心>を支配するところの、楕円形となっていることを知った」。後藤明生(1932.4..4~99.8.2・作家)が書いている『円と楕円の世界』(「文芸」1971年2月)の一節を思う。…
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自家乗用車運転の怖さ

 乗用車の過失運転による致死傷事故が後を絶たない。犯罪行為と言えるような場合も有るけれど,認知機能の衰えた高齢者が起こす事故が増えているようだし,被害者にしてみれば防ぎようの無い事例が少なくないのは酷いことだ。  今月8日朝に起きた,保育士に守られて散歩していた保育園児が巻き込まれた滋賀県・大津市の事故などは,親の気持ちを思えばたまら…
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改元の賑わい?

 「平成」の時代が終わり「令和」と改元される。去年8月のブログ(「最後の夏」)でも書いたことだが,何事にも「平成最後の」という枕詞が付けられてうんざりさせられることが多かったけれど,今度は「令和最初の」という言葉を繰り返し聞かされることになるのだろうか。  先のブログにも書いたように,私個人の気持ちとしては,戦中・戦後の記憶につながる…
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ボケ十戒

 たまに所用で出向いた先で,店員や窓口職員の滑舌の悪い話し方に苛ついて,つい荒っぽい言い方で何度も聞き返すことが有る。かつては常に相手の情況を推察して,言いたいことを聞き取るよう心掛け,それが出来ていたはずなのに,最近は,聴力の衰えたせいも有ろうが,自分の気持ちがコントロール出来ていない。逆に先方からすれば,私のことが「ボケ老人」に見え…
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春を待つ

 「心・技・体」と言うけれど,体調が優れないと,心も衰え,気持ちが不安定になる。「体調」には「不調」という表現が有るが,「心・気持ち」の場合は,何と言えば良いのだろうか。「心調」とは言えないし,「不調」という言葉も使いづらい。「情調」と言えば通じるかもしれない。安定を失っている情況は「変調」とでも言えようか。  連日の寒さで,「体調」…
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「終活」の悩み

 2018年が終わろうとしている。「平成」と呼ばれる最後の歳末である。私は,「平成」という元号にそれほど深い思い入れは無いのだけれど,過日,天皇誕生日に当たって発表された今上天皇の談話を聞いて共感するところが多く有った。安倍首相の言葉とは大きく隔たるものを感じて,陛下はやはり戦中戦後を身をもって体験された方だと思った。天皇と首相とは立場…
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私の2018年「今年の漢字」

 「漢検」(日本漢字能力検定協会)がその一年の世相を表す漢字を全国から募集して選ぶ「今年の漢字」が,2018年は『災』と発表された(13日)。私が選ぶとすれば『強』,「強弁」「強引」「強行」「強欲」の『強』だ。  手にした「一強」の立場を笠に着て民意を顧みない安倍首相の傲慢な態度とそれに追随する陣笠連中の嵩にかかった言動が目に余る一年…
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管理者の自己管理

 過労死につながりかねない働き方を改善するための改革を実現するために労働時間の制限等を検討する中で,医師や教師の残業時間が課題として取り上げられていることにつけて,付きまとう違和感が有る。その仕事の対象となる人の情況に応じて適切に対処しなければならない職務のどこからどこまでが労働時間としての枠組みの中で計ることができるものか,疑問が多い…
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入院事情

(承前)  「内視鏡的乳頭切開及び結石採石術」を受ける前日の午後に入院して,翌朝から 絶飲食で点滴を開始,午後の施術に備える。施術室のベッドに横たわってすぐ,麻酔が効いて意識が無くなった。内視鏡を口から挿入し食道ー胃を通して胆管に届けるということだったが,その間の意識はまったく無く,気が付いたときは,点滴の管をつないだまま与えられ…
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聞きづらい話し方

 異常な気象情況が続く今夏は,テレビの気象情報を聴く機会が増えているけれど,NHKの全国的な気象情報に登場することの多い一人の気象予報士の話し方が気になってならないので調べてみると,佐藤公俊(45)という人のようだ。短時間に多くの情報を伝えるために口の滑りを良くしようとするのは解るし,欲しい情報を得る上で問題は無いのだが,個々の音節の発…
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最後の夏

 8月16日,京都五山の送り火が今年も夜空に美しく輝くのを,KBS京都テレビのLIVEで観た。テレビを通してではあるけれど,五山の送り火の全てを最初の点火から最後まで見たのは,この齢にして初めてのことで,その間,幸い雨にも妨げられず,感動して見ることができた。  今年の夏の行事は,「平成最後の」という枕詞を付けて報じられることが多い。…
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異常気象

 私のこれまでの体験では,台風は南から西寄りに近づいて来て,東から吹く風が南東に変わるときが最も激しいものだと思っていたけれど,今回の台風12号は,報道での言葉どおり,まさに「異例」で,三重県から近畿,中国,九州と,東から西へ通り抜けたようで,わが家に吹き付ける風の向きも,北から始まって東へ移っていく吹き方だった。  「逆走台風」とい…
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世代交代

 38度を超える連日の猛暑は和らぎそうになく,高温の連続日数の記録が日々更新されている。屋外に出るのは危ぶまれ,室内に籠もっていても,頭は重くてふらふらするし,呼吸は苦しく,食物も喉を通り難いのは,熱中症の症状の一つかと思われる。生命の危険さえ有る熱中症を防ぐために,水分と塩分の補給を怠らず,適宜冷房を使用するようにという注意が広報車な…
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権力者の無責任

 大学のアメリカンフットボールの試合で悪質な危険行為によって相手チームの選手にけがを負わせた事件で,「私からの指示ではございません。ルールを守るのが基本」と加害者側の監督(当時)は言い,「相手選手を潰せば(試合に)出してやる」と過激な表現はしたけれど,「けがをさせることを目的としては言っていない」とコーチは弁明している。それはそうだろう…
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「信無くば」

 「信無くば立たず」という孔子の言葉が有る(『論語』)。「信」は民衆の信頼,「民信」が無かったら一国の政(まつりごと)は成り立たないという含意だ。わが国でも,この言葉を座右の銘として事あるごとに口にしていた首相もこれまでに何人かいたけれど,今の首相はどう考えているのだろうか。  事は政治だけに限らない。最近のわが国の情況を見ていると,…
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墓園での会話

 きょうは「春分の日」,彼岸の中日だが,昨日からの雨が降り止まない。天気予報で予測はしていたので,先日,彼岸の入りに当たって墓参に出掛けたのは正解だった。  わが家の墓所は,もともと四国の山村に在って,長年,祖母が独りで守っていたのだが,祖母の死後,時代とともにその地で暮らす親族縁者もいなくなり,われわれが帰る家も機会も失われてしまっ…
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老老不定

 「老少不定」という言葉が有る。北島三郎さんの次男の孤独死という過日の報道を聞いて,必ずしも他人事ではないと思い浮かべた言葉だ。近年の家族構成の実態を思うと,親子が離れた所で別々に暮らしている家庭も多い。昨今は,独居生活をしている高齢の親を案じつつも一緒に暮らせる情況にない子が電気設備などによる「見守りシステム」を設置する手段もできてい…
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戦争の昭和は遠く

 俳人の金子兜太さんが98歳で亡くなった(2月20日)。1月には野中広務さんの訃報(1月26日=92歳)を聞いた。昨年末に逝った早坂暁さん(12月16日=88歳)も含めて,立場や業績はそれぞれ異なるものの,いずれも敗戦体験を持ち,反戦の意志をバックボーンとして,人間に対する優しい視線を失うことなく,現代社会に立ち向かって来た人たちだ。2…
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わが人生

 省みて思うに,私は自我が強いほうだ。ということは,自分の価値観にこだわり,自己を主張しがちになる。そのことを自覚しているから,社会的にはできるだけ自我を表に出さないようにしてきたつもりだ。自己顕示に陥らないよう心掛け,具体的には,「長」と名の付く立場に立つのは避けてきた。高校卒業までは「長」の地位に就く(就かされる)ことが多かったけれ…
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高齢者が歩く道

 関連法改正案の2020年提出を目指す政府の「高齢社会対策大綱」が決まったという。公的年金の受給開始時期を70歳を超えても選択できるようにする,公務員の定年の引き上げを具体的に検討する,高齢者の起業を支援する,等々の施策を盛り込み,少子高齢化社会に対応して,人を年齢で区別せず,高齢者も意欲や能力に応じて生活し,負担もしてもらう社会を目指…
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阿久悠再び

 阿久悠が逝って10年6か月になる。  阿久悠と私は,私のほうがわずかに年長ではあるものの,「高校を卒業するまで瀬戸内海の島で暮らしたという体験も共通するので,通い合うものが多い」と書いた一文がブログに有る(2011年10月9日「阿久悠と歌謡曲」)。「阿久悠は島の高校を卒業すると東京の大学に進んだ。そこからは私とまったく異なる道を歩む…
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建前と本音

 政府の要職に在る人の暴言,失言があとを絶たない。その都度,弁明として使われるのは,「誤解を招いた」という言葉だが,発言の内容は誤解のしようの無いことばかりだ。例えば,米軍基地の沖縄に住む人々の思い,被災地の人々が味わっている苦難などに対する想像力の欠如から出た言葉で,当人は間違ったことを言っているとは思っていないことが根源に在る。政府…
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「不倫」の時代

 今や今年も終わろうとしている。歳末恒例の「流行語大賞」や「今年の漢字」の選定結果が発表されているけれど,私は,芸能人や政治家に関連して頻繁に登場した「不倫」という語に違和感を覚え,そのことが気に懸かっている。手許の国語辞典を見ると,いささか古いものしか無いのだが,「不倫」=「道徳に反すること。特に、男女関係についていう。」(明鏡国語辞…
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2017今年の「流行語」

 年末恒例の本年度「流行語大賞」選定に当たってノミネートされている語を見ると,マイナスのイメージを受ける含意の語が多い。例えば「忖度」。本来は「他人の気持ちをおしはかること」という意味のはずだが,今は,自分の行為を決定するに当たって権力者の意向を推し量ってそれに合わせようとする迎合的な意味で使われている。「○○ファースト」にしても.自国…
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アランの言葉から

 10月25日付「朝日新聞・夕刊(大阪本社版)に掲載されていた奈良・興福寺貫主・多川俊映師のコラム『こころの水鏡』の中で.超高齢化社会が予測される未来に向けての文化財の「伝世」についての思いに関連して引用されていた,「悲観主義は気分によるもので、楽観主義は意志によるもの」というフランスの哲学者アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ…
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引退

 安室奈美恵が来年9月を期に引退する気持ちを表明したことが話題になっている。私は彼女のファンでもないし,引退を決意した具体的な理由も解らないので,特に感慨も持たないのだけれど,これまでの活動にどこかでいったん区切りを付けたい気持ちになったのではなかろうかという想像をすることはできる。これまでも,ある時期を区切りにして退いた人たちが何人か…
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百日紅の花咲けば

 今年もサルスベリの花が咲き,「百日紅」の名のとおり,7月以来長く咲き続けて,夏を感じさせている。広島では.キョウチクトウとともに「原爆の花」と呼ばれている花だ。広島に原子爆弾が投下されて全市が焦土と化したあと,草木も二度と生えないと言われた中で真っ先に蘇り,毎年,原爆…
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耐用年数

 地域の主だった医療機関の協力で毎年行われている各種検診の中で,後期高齢者対象の健康診査を受けて来た。4年前の健診で前立腺ガンが疑われ,精密検査の上で,翌年,39回の放射線治療を受けて以来,3か月おきの検査で経過観察を続けてきて,前立腺ガンのほうは順調な経過を辿っているけれど,その間,他の健診は受けていないので,今年あたり他の部分も確か…
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