テーマ:書評

小川洋子の『ことり』

 人は,限られた相手にしか通じない自分だけの言葉を持っている。だから,自分の言葉が通じない人たちに囲まれているとき,人は孤独だ。人でも動物でも,自分の言葉に耳を傾けてくれる相手が在って,はじめて孤独から救われる。  小川洋子の新作『ことり』(朝日新聞出版・2012年11月30日発行)は,そんなことを思わせる作品だ。  物語は,「両腕…
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わざとらしい

 「CMの演技の中で食べる行為が一番難しい。食べる前の表情。食べている表情。食べ終わる瞬間の表情などに、その美味な感じと満足感とが伝わってこなければならないからだ。逆にいうと、わざとらしい演技を排除しなければならない。」  川村蘭太著『伝説のCM作家杉山登志』(河出書房新社2012年1月30日発行)の中で出合った文章だ(「第三章・夢工…
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