ShoGのボヤキ念仏

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<<   作成日時 : 2009/05/04 20:18   >>

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 昭和の初め,東北地方が大飢饉に襲われている最中,東京では,鹿鳴館に集う貴顕たちが華やかな舞踏会を繰り広げているのに憤激した壮士たちが鹿鳴館を襲撃した事件が有ったと思い込んでいたが,これは,三島由紀夫の戯曲『鹿鳴館』と,二二六事件とが綯い交ぜになった,私の空想としか言えない思い違いだった。
 鹿鳴館時代と呼ばれるのは1880年代のことで,二二六事件の背景になっているとも言われる東北地方の大飢饉は,1933〜35年のことだ。今,読み返してみると,三島由紀夫の『鹿鳴館』に描かれている1886年11月3日の天長節夜会を巡る襲撃事件は,動機も異なるし,史実ではなく,三島自身が「ここに見られるような事件は絶対に起らなかった」と,あくまでも架空の出来事であることを記している(文学座プログラム・昭和31年11月「『鹿鳴館』について)。
 しかし,現代では,一方で,貧困に喘ぐ多くの人たちが在る反面,貴顕でも淑女でもない,単にいささか経済的に恵まれているだけの普通の人たちが,各教室がホテルで催す,チケット代だけでも数万円を要するダンスパーティーに集まり,華やかさを競っている。金銭感覚のまったく異なる世界だという感が有り,今の社会の経済格差の一つの表れで,憤った人たちに襲撃されても不思議ではないとさえ思われる。
 主として中高年の心身の健康のための,スポーツ感覚によるサークル活動や競技会は別として,パーティーに多額の出費を求められる今の社交ダンス界の有り様には疑念を抱きながら,私自身,経済的にさほどの余裕は無いにもかかわらず,一度は止めたつもりだったダンスに再び足を踏み入れた縁で,今また,ホテルでのパーティーにも参加することが有る。そんな後ろめたい思いが,先の思い違いを生じさせたのかもしれない。
 今年のゴールデンウィーク(GW)も終わろうとしているが,不況の影響も有って,休みだけは増えたものの,休暇を楽しむことのできない人たちが少なくないと思われる。世論調査の結果でも,生活が苦しい,暮らしにゆとりが無い,という人が急激に増えている。そういう人たちは,海外旅行などに喜々として出掛ける人たちの姿をどんな思いで見ているのだろうか。ここでも,格差社会の実情を思わないではいられない。

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