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zoom RSS マスメディアの怠慢

<<   作成日時 : 2009/06/30 19:58   >>

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 オウム真理教の手による「松本サリン事件」から15年が経った。「松本サリン事件」と言えば,他の被害者のこともさりながら,当初,容疑者と目され,被害者の一人でありながら厳しい追及を受けた河野義行さんのことが忘れられない。その経緯に関しては,『妻よ!わが愛と希望と闘いの日々』(1998年6月・潮出版社刊)を初めとした河野さん自身の著述も有り,7年後の2001年には,熊井啓監督による映画『日本の黒い夏−冤罪−』(日活)も製作された。この映画では,予断に基づいて犯人だと極め付けようとする警察と,その発表を鵜呑みにして特ダネを競うマスコミ,マスコミの報道を真実だと信じ込み容疑者を指弾する一般市民,という冤罪事件の構造が指摘される(関連HP: http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/eiga.04.html 映画評『日本の黒い夏−冤罪−』)。オウム真理教の犯行の拡大が無かったら,河野さんの冤罪は晴れなかったかもしれないと思うと,慄然とすることだ。
 こうした構図は,無期懲役囚として長年を獄中で過ごした菅家利和さんの冤罪が事件から19年後になってようやく晴らされようとしている「足利事件」にも共通している。「足利事件」の場合は,警察やマスメディアだけでなく,地裁から最高裁に至る裁判所までが冤罪の成立に加担している。
 警察,検察,裁判所は,いずれも権力側の機構だから,全面的に信頼できるかどうか疑わしいと思っているが,問題は,マスメディアが権力側の発表を追いかけるだけで,独自の視点による追跡と検証を怠っていることだ。一市民でも,冤罪を疑い,容疑を晴らすために活動している人たちが在る中で,マスメディアが,冤罪を指摘する上で何の役にも立っていないのが情けない。
 最近の新聞の報道を見ると,文末の表現が伝聞の形の「……という」で繰り返されている記事の多いことが気になってならない。伝聞であることを明らかにするのが良心だと考えているのかもしれないが,記者の足と時間を使って確かめることなく,当局の発表だけで記事にしているのであれば,マスメディアの怠慢だとしか言えまい。通信社から配信された記事をそのまま使っている例も少なくないし,まして,他紙の記事の盗用すら有るのは,記者の質の低下を思わせる。
 今,「朝日新聞・夕刊」に長期にわたって連載されている「検証 昭和報道」を読むと,太平洋戦争に突き進む国家総動員体制への歩みの中で,新聞がいかに国家権力に押し流され,ひいては,国民の判断を誤らせる原因になったかということが,よく解る。民主主義の時代の今日なお,権力に追随するマスコミの報道は,常に疑いの目で見極めていかねばならないことだと思う。

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