ShoGのボヤキ念仏

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zoom RSS 「させていただきます」

<<   作成日時 : 2010/11/15 20:02   >>

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 14日の「朝日新聞・朝刊」を見て,「またか」とうんざりした。「(きょうは新聞製作を休み)15日の朝刊は休刊とさせていただきます」という告知だ。休刊で新聞の来ない日は淋しいけれど,そのことではない。製作や販売に当たる人のことを思えば,月に1度くらいの休刊はやむを得ない。うんざりするのは,毎度使われている「させていただきます」という言葉遣いに対してである。
 たまたま,同じ日の投稿欄「声」に,53歳の女性の,「させていただきます」は「不思議な表現だ」という文章が載っていた。彼女は,村上龍さんの言葉を引用したうえで,「へりくだっているようでそうでもない」「相手に責任を押しつけているように聞こえる」と書いている。
 私は,語法の問題として,「させていただく」は,使役の助動詞に謙譲の補助動詞をつないだ過剰な丁寧表現であるということに抵抗を感じ,これまで何度か問題にしたことが有る。採用されなかったけれど,新聞にも投稿した。3年半前に書いたホームぺージの文章(ことば断想「させていただく」 http://www7a.biglobe.ne.jp/~say/kotoba.06.html )と重複する部分も有るが,もう一度言いたい。
 話し言葉ではよく使われる言い方だけれど,「〜(さ)せていただく」は,いったん自分を使役される立場に置いた上で,「いただく」という謙譲語を用いて許しを求めるもので,単に謙譲や丁寧の気持ちを表すのに,そのような二重構造にする必要は無いと思う。強いて言うならば,「させる」の主語は相手なのだから,尊敬の補助動詞を使って,「させてください」だろうが,前記の記事の場合,単に「休刊といたします」ではいけないのか。
 私が容認できるのは,「使わせていただきます」,「引き受けさせていただきます」,「値引きさせていただきます」などのように,相手からの勧誘,依頼や願望(「使役」の意思表示)に応えるとき,つまり,相手の意思に添って行動する場合のみだと思っている。
 「朝日新聞」では,9月4日付の「Be)between」欄で,「させていただく」という言葉遣いの当否についての読者アンケートの結果が紹介されていた。「意見は正に真っ二つ」ということだが,「Be」で問題提起をしておきながら,休刊記事では,相変わらず「休刊とさせていただきます」が踏襲されている。しかし,新聞が休むのは新聞社側の都合によるもので,読者は,「休んでほしい」とは思っていないのだ。

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