ShoGのボヤキ念仏

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zoom RSS 文表現にこだわる

<<   作成日時 : 2012/04/22 19:23   >>

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 「従業員が飼育しているクマに襲われた」。秋田県のクマ牧場で檻から逃げ出したクマが人を襲ったという新聞記事(4月20日夕刊)の一部分だが,この部分だけを読むと,「襲われた」のが従業員なのか他の人なのか判然としない。咄嗟には,「従業員が」「飼育している」という主述関係であるかのように読み取りそうだ。
 記事は「と119番通報があった」と続いているので,通報した人の言葉どおりに書いたのかもしれないけれど,書き言葉にするときには,「従業員が」が「襲われた」の主語であるならば,述語の直前に置いたほうが分かりやすい。文中で係り受けの関係にある文節は,係る文節を受ける文節の直前に置いたほうが誤解を防げるということは,文章作法の一つだ。あるいは,「従業員が」のあとに読点を付けるという方法も有る。
 些細なことだけれども,つい気になってしまうのは,読みやすく分かりやすい文章を書くために,私が平素こだわっていることだからだ。
 先日の京都・祇園で起きた暴走車による事故の被害者に関連した記事(4月18日朝刊)で,「重傷負った豪州人の夫」という見出しが有った。これも,重傷を負ったのが「豪州人」(である妻)なのか,その「夫」なのか,記事の中身を読まなければ分からない。「重傷負った」が「豪州人」に係るのか「夫」にまで係るのか,はっきりしないからだ。
 これは,格助詞「の」に,さまざまな範囲を限定する働きが有ることにも因る。限定する範囲が単に国籍なのか,配偶者の意を含んでいるのか,これだけでは明確でない。同じ字数で収めようとすると難しいけれど,「妻が重傷の豪州人の夫」とすれば,範囲が固定されて,少しは分かりやすくなるかもしれない。

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