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zoom RSS 想起する60年安保前後

<<   作成日時 : 2014/05/28 19:33   >>

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 1960年は,私が学業を卒え就職した年だ。その5月19日,日米安全保障条約改定案が,連日連夜の激しい抗議デモにも関わらず,野党欠席のまま,自民党政権により国会で強行採決され,6月19日に自然成立する。この間,6月15日には,国会周辺のデモ隊と警官隊との衝突の中で,東大生・樺美智子さん(当時22歳)が殺された。時の首相は岸信介,今の安倍首相の祖父である。
 私は,就職したばかりで,デモなどの直接行動に参加することは無かったが,職場の同僚の有志と勉強会を開いて問題を語り合った。そのときの仲間は,ここ数年の間に,ほとんどが鬼籍に入ってしまっている。
 その前々年の1958年10月,警職法(警察官職務執行法)一部改正案が提出された。5月の総選挙で絶対多数を獲得した岸内閣が「日米新時代」を唱えて,国内の反対勢力を抑圧することを目論んだ治安立法だったが,戦中の治安維持法の復活だと言われ,大衆運動の反撃によって11月,審議未了で廃案となった。
 同年11月27日に皇太子(現天皇)の婚約が発表され,翌59年4月10日御成婚,国内はいわゆる「ミッチー・ブーム」で慶祝ムードに包まれる。
 そして,1960年を迎えるのだが,私には,そのときの記憶と,現在の安倍政権による特定秘密保護法から集団的自衛権行使に連なる動きとが重なって感じられてならない。その間に東京オリンピック招致決定で世間が沸いたことも,半世紀前の情況と似ている。
 ちなみに,憲法解釈を巡って現在の自民党が論拠としている砂川事件違憲判決の破棄が最高裁で決定したのが1959年12月であり,1960年7月に岸内閣が退陣したのちに発足した池田内閣の所得倍増政策は,昨年来のアベノミクスを連想させる。当時,先述した職場の仲間と酒を飲んだ席で「倍増倍増と景気をつけて,騰がる物価に苦労が倍増」と,自作の戯れ唄を歌ったのを思い出す。そのことは前(2013年6月12日「不適格節」)にも書いている。
 かつての詳細な記憶は既に朧になりつつあるが,感覚的には,当時と現在の自民党政権の動向に共通するところが強く感じられるのだ。安倍首相は祖父の岸信介氏を尊敬しているそうだが,祖父が果たし切れなかった権力支配まで,自分の手で実現させようと思っているのかもしれない。
 当初は「安保反対」のキャンペーンを展開していたマスコミの多くが,「慎重審議を望む」といった当たらず障らずの論調に軟化して行き,やがていつの間にか,あれほど激しかった「安保闘争」が人々から忘れ去られたのも,時を隔てて,また繰り返されるような気がする。半世紀前を知る人も減り,私自身,記憶が薄れかけている今こそ,マスコミは,当時の情況を再検証して,今日に繋いでほしいものだと思う。

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内 容 ニックネーム/日時
キシリトールサトウほどにぞ甘くなし アベ川餅の食べる及はず
いざよひ
2014/05/29 20:13

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