ShoGのボヤキ念仏

アクセスカウンタ

zoom RSS 五濁悪世

<<   作成日時 : 2014/07/31 19:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

 毎朝,仏前で読んでいる「阿弥陀経」の中の「五濁悪世(ごじょくあくせ)」という言葉が,最近,何かにつけて思い起こされる。「五つの濁りの有る悪い世」という意味で,経文では「劫濁。見濁。煩悩濁。衆生濁。命濁」と続く。
 仏典に詳しい人の説明によると,「劫」は「時代」,「見」は「見解」すなわち「人々の考え方,思想」,「煩悩」は「人の持つ欲望や憎しみなどの雑念」,「衆生」は「人々の心身の在り方,資質」,「命」は文字どおり「生命」だが,「命濁」と言えば,「人の生命が軽んじられ,生きていることの意義が見失われた,虚しい情況」と解釈することができると言う。
 日々の報道に接するにつけて,国の内も外も,それらの汚濁の中に在り,今こそ「五濁悪世」だと感じられてならない。世界の各所で戦乱が絶えず,人の命がないがしろにされている。わが国の実情を見ても,殺人や暴力事件,差別やいじめ,偽装,詐欺等々,人でなしの行為が報道されない日は無い。
 時代とともに進歩する文明の利器を使った犯罪も増える一方だし,危険なドラッグに頼り,それによって起こされる事件も増えていて,まさに「悪世」としか言いようのない世情だ。テレビドラマの中でさえ,「五濁」のうちのいずれかが題材になっているものが溢れている。
 一部の個人の行為のみならず,資質が劣り見識に欠ける政治家や企業経営者も多いし,昨今の安倍政権下の国政にしても,国の名で行われるいじめや偽装ではないかと思われる施策が少なくない。
 しかし,嘆かわしいのは今の世だけとは限らないことなのだろう。「阿弥陀経」で釈尊が説いている時代も,人の世を憂えればこそのことであったろうし,後の世の親鸞の「正信偈」にも「五濁悪時群生海」と有り,いつの時代も,人は,汚濁を生み出す愚かな存在なのだと思われる。
 親鸞は「応信如来如実言(阿弥陀如来の真実の言葉を信じて生きるべきだ)」と教えているけれど,全ての衆生がその境に達することは望むべくもなく,人類が存続する限り「五濁悪世」は続くことだろう。いつかは「極楽往生」できるとしても,それだけでは救われない気がする。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
目覚めれば今日一日のありがたさ 色は空なり空は色なり
いざよひ
2014/08/01 17:12

コメントする help

ニックネーム
本 文
五濁悪世 ShoGのボヤキ念仏/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる