ShoGのボヤキ念仏

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<<   作成日時 : 2015/02/07 19:31   >>

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 2月5日は,「キネマ旬報」誌の『ベストテン発表特別号(2月下旬号)』の発売日だ。聴力や視力の衰えで映画を観に行かなくなってから5年になることは去年9月に書いた(「階段を降りる」)けれど,その後も,映画への関心だけは持ち続けているので,キネ旬の特別号だけは毎年2月5日を待って欠かさず購入してきた。今年もそのときが来て,早速,近くの書店に出向いた。小さな書店では僅かな部数しか店頭に置いていないから,発売日に行かないと確保できない惧れが有り,ネットで注文することもできるけれど,発売当日に手にするのも楽しみの一つなのだ。
 ところが,昨年度のベストテンに選出されている作品の半数は,私にとって未知の監督のもので,我ながら,既に時代に遅れつつあるのを痛感させられた。
 映画館には出掛けなくなったものの,テレビで放映される旧作はときに観ることがあり,最近では1月13日にNHK・BSプレミアムで放映された『一枚のハガキ』を観た。2012年5月に100歳で亡くなった新藤兼人監督の遺作で,2011年に公開された作品だが,これには,久しぶりに気持ちを揺り動かされた。「キネマ旬報」の11年度のベストワンに選ばれ,「戦争によってすべてを失い、人生が大きく狂った男と女。彼らが一枚のハガキを通して出会い、再び前へと進むまでを、戦争への憎しみと人生の尊さを力強く訴えて活写した。」 と紹介されているけれど,私には,主人公の女性(大竹しのぶ)を取り巻く情況が私自身の少年時の記憶のあれやこれやと重なって他人事とは思えず,それを鋭く描き出している新藤兼人の老いてなお意欲的な創作力に,改めて敬意を深くしたことだ。『愛妻物語』(1951年),『原爆の子』(1952年)以来,新藤作品はずっと観てきたけれど,この先,新藤のような作家は見られないのではなかろうかと思われる。
 昨年も多くの映画人が亡くなった。淡路恵子(80歳・1月),安井昌二(85歳・3月),鈴木則文(監督・80歳・5月),山口淑子(94歳・9月),高倉健(83歳・11月),菅原文太(81歳・11月),品田雄吉(評論家・84歳・12月),年が改まってからも,白坂依志夫(脚本家・82歳・1月)の訃報が有った。皆,一時代を作り上げた人たちだ。その人たちを憶び懐かしんでいる私が時代に遅れつつあるのも当然のことかもしれない。

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内 容 ニックネーム/日時
『一枚のハガキ』のラストシーンを観て詠める
「恩讐を超へてコガネの麦の秋 山ふところに『風情』100秒」
いざよひ
2015/02/08 20:01

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