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zoom RSS 健康寿命

<<   作成日時 : 2015/08/31 19:53   >>

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 獅子文六の小説『七時間半』の中に,50歳ぐらいの母親について,「あんな若々しいオフクロさまは、七十ぐらいまで、長生きするにきまっている」と書かれていることを知った(8月29日付「朝日新聞」『サザエさんをさがして 平均寿命』牧村健一郎記者)。この小説が発表された1960年の平均寿命は,女性70歳,男性65歳だったそうだ。ちなみに,作者の獅子文六が亡くなったのは1969年,76歳で,今年7月に発表された2014年の日本人の平均寿命は,女性86.83歳,男性80.50歳にまで伸びている。
 獅子文六は,戦中戦後の数多くの業績の中でも,私にとっては,戦後社会の風俗と人間模様をユーモラスに描き出した『自由学校』(1950年)の作者として記憶に刻まれている。『自由学校』は,松竹(渋谷実監督),大映(吉村公三郎監督)の競作で映画化され,数々の流行語を生み,業界でも稀な同時封切となった51年4〜5月の映画界の盛況から「ゴールデン・ウィーク」という呼称の源ともなった。また,この年は,黒澤明の『羅生門』がベネチア国際映画祭でグラン・プリを獲得して,日本映画が海外で高く評価される嚆矢となった年でもあり,木下惠介が国産フィルムを使ったオール・カラーによる初の長編劇映画『カルメン故郷に帰る』を製作した記念すべき年でもある。
 「平均寿命」とは関わりの無いことを次々と連想するのは,単なる懐古ではなく,当時は,平均寿命が短くても,わが家の暮らしが貧しくても,私も若く,日本社会の未来に明るい希望を抱いていた時代だったということだ。
 しかし,平均寿命が大幅に伸びた今,一方で,日常的に介護を必要とせず,自立した生活を続けられることを示す「健康寿命」の2013年の算出結果は,前記の記事によると,女性74.21歳,男性71.19歳だというから,平均寿命との差は大きく,わが老々夫婦もとっくにそれを超えていることになる。先日,「この齢まで生きてきた長年の心身の疲労が蓄積しているかもしれないけれど,『疲れた』と言ってはいられない。あとは天命に従うのみだ。」 と書いた(「累積疲労」)ばかりだが,高齢化がわが身の問題としても現実に迫っていることを認識し,先行きの覚悟をしなければなるまい。
 ところで,昨今の世の中を思うに,わが国の社会の「健康余命」は,どうなのだろうか。

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昭和の名作「七時間半」@獅子文六
東京〜大阪間が七時間半かかっていた昭和30年代、特急「ちどり」を舞台に乗務員とお客たちのドタバタ劇を描く隠れた名作。1960年代の日本が元気だったころの雰囲気が伝わってきます ... ...続きを見る
たび☆めし☆うま BLOG
2016/01/14 00:30

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内 容 ニックネーム/日時
旅枕紅毛(あかげ)の花に誘はれて 花心に寄れば妻の目覚まし
いざよひ
2015/09/01 20:43

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