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zoom RSS 「不倫」の時代

<<   作成日時 : 2017/12/30 21:19   >>

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 今や今年も終わろうとしている。歳末恒例の「流行語大賞」や「今年の漢字」の選定結果が発表されているけれど,私は,芸能人や政治家に関連して頻繁に登場した「不倫」という語に違和感を覚え,そのことが気に懸かっている。手許の国語辞典を見ると,いささか古いものしか無いのだが,「不倫」=「道徳に反すること。特に、男女関係についていう。」(明鏡国語辞典2005年版)とある。しかし,さらに古いものでは,「人が踏み行うべ゛き道からはずれること。」(岩波国語辞典1979年版)としか記されていない。「倫理」とは本来「行動の規範としての道徳観や善悪の基準。」(新明解国語辞典2505年版)ということだと思うのだが,そう説明する「新明解」でさえ,「不倫」は,「男女が、越えてはならない一線を越えて関係をもつこと(様子)。」としている。なぜ「男女が」と限らなければならないのか,そこに違和感を覚えるのだ。
 一人の独立した人格を持つ男女が惹かれ合うことに「超えてはならない一線」というものが有るのだろうか。教育勅語で「夫婦相和し」と言うのは,明治以降の家族制度に基準を置いて作られた道徳観に過ぎず,人としての絶対的な価値観ではないはずだ。独立した男女の恋愛は,良くも悪くも,当人の責任において解決すれば良いことで,他人がとやかく騒ぎ立てる問題ではあるまい。
 岡山大大学院保健学研究科の調査によると,産後クライシス(出産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況)について,女性の半数以上が実感しているという(12月28日付「朝日新聞」)。夫婦の仲の睦まじさを譬えられる鴛鴦でさえ,「仲がいいのは交尾して産卵するまで」で,年ごとに相手を変えるオシドリは「少しも珍しくない」という(12月22日付「朝日新聞」『天声人語』より)。
 まして人間は,そのときの自己中心的な感情の赴くままに結婚した後になって,相手の真の姿が初めて見えてくることも少なくなかろうし,特に芸能人であれば,自分の価値観や生き方と関わって,考え直さなければならないことも多かろう。そのときに別の感情が生じることに何の不思議も無い。
 それよりも,「倫理」という観点で言えば,人には,政治,企業,職業等に関わる厳然とした倫理と責任が有るはずで,それらに携わるからには,それぞれの「行動の規範としての道徳観や善悪の基準」が無ければならないはずであるにもかかわらず,その「道からはずれ」た「不倫」行為がいかに多いかということを感じさせられたこの一年だった。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
いかほどにのどけからましにひ年は 倫(みち)に背かぬ臣(おみ)しありせば
いざよひ
2017/12/31 17:07

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