自家乗用車運転の怖さ

 乗用車の過失運転による致死傷事故が後を絶たない。犯罪行為と言えるような場合も有るけれど,認知機能の衰えた高齢者が起こす事故が増えているようだし,被害者にしてみれば防ぎようの無い事例が少なくないのは酷いことだ。
 今月8日朝に起きた,保育士に守られて散歩していた保育園児が巻き込まれた滋賀県・大津市の事故などは,親の気持ちを思えばたまらないことだし,関係者の受けた衝撃も想像を絶するものだろう。
 今回の場合,事故を起こしたのが高齢者だというわけでもない。高齢者や持病の有る人であれば,事前の検査や治療も必要だろうし,運転を控えることもできようが,誰でも,いつどこででも起こす可能性の有る,注意力の不足と咄嗟の判断力,反応に欠けていた結果だと思われる。そういう自律性に欠ける人は,年齢に関係無くどこにでもいることだろうし,日常の暮らしの中で病的な因子を発見して防ぐことは,ほとんど不可能だ。
 事故で死亡した園児やその家族だけでなく,他の園児や保育士が受けた心的な傷も大きいはずだし,この先,自動車に対する恐怖心として深く残ることだろう。
 既に50年ほど前のことになるけれど,職場の仲間との宴会の帰りに乗ったタクシーが脇道から出てきた自動車に追突されて,救急車で運ばれたことが有った。当時はまだ耳慣れなかった「むち打ち症」で、かなり長い期間病院に通って「首吊り」治療(頚骨牽引)を受け,「首輪(コルセット)」を嵌められて過ごしたことが有る。同乗していたのは同じ方角に帰る3人だったが,3人揃ってそのころは珍しかった首輪をして職場に出ていた姿は異様に見えたことだろう。私は,過去も,現在に至るまでも,車の運転はしないのだが,その事故ののち何年もの間,タクシーだけでなくバスや知人の乗用車にも乗るのが怖く,今で言う「トラウマ」に悩まされて不便な思いをしたことが有る。
 今回の大津市の事故でも,幸いにして無事で済んだ人であっても,トラウマは長く残るのではないかと案じられる。まして,車を運転していて事故を起こした中高年?の女性は二人とも日用品の買い物の帰りだったというけれど,幼い無辜の生命を奪った加害者としてのトラウマを生涯背負って生きて行かなければならないのではなかろうか。思えば怖いことだ。

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この記事へのコメント

いざよひ
2019年05月14日 20:03
淡海(あふみ)のうみ入り日に隠るおさなごの すべなきものか夕照の道
岡目七目
2019年05月15日 19:51
深読み勝手解釈 広重が近江八景として描いた瀬田夕照の景勝地で発生した痛ましい交通事故。「淡海のうみ」は琵琶湖のことであり<淡海保育園>が連想されます。「入り日に」は「隠る」すなわち死亡するの枕詞であり、「夕照の道」は事故現場でありかつ淡海保育園の前の道路であります。「入り日」に「夕照」は縁語でありましょう。誠にこの事故を回避する方法は無かっものでありましょうか。

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