テーマ:老い

もどかしい

 視力や聴力の衰えを感じ始めたのはいつごろのことだったか,そのことを知った知人がメールの字体を拡大して送ってきてくれた。その心遣いはありがたかったけれど,メールの場合は,こちらで拡大して読むことができるので,その旨書き送った。眼を患っているわけではないのでパソコンで読むのは比較的楽だし,読みにくければツールで字体を大きくしたりルーペで確…
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現代版「六無斎」

 世は「四連休」とか「Go To Travel」とかの取り沙汰で賑やかだけれど,どこかに出掛けたいという気力も体力も無い私としては,家でのんびりしているだけしかない。こんなとき,「六無斎」と名乗り「金も無ければ死にたくも無し」とぼやいた,「海国兵団」(1786)の著者として知られる林子平(1738~1793)を思い出すのだが,気持ちをそ…
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老いる苛立ち

 過日、長年使ってきた1998年製のワープロで打ってフロッピーに保存していた文書を開こうとしたところ,開けない事態が起こったことを記した(8月2日「ねばならない」)。機械が古くなるとそのようなトラブルが生じることが有る。ワープロに続いて,キッチンの壁に掛けてあった電波時計が動かなくなり,電話機の通話が子機に届かなくなるということも起こっ…
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生きる苦痛

 加山雄三さんが食事中に水の誤嚥で嘔吐症状を起こし救急搬送されたという報道を聞いた。元気で活動されているようでも,80歳を超えればやはりそういうことが起こる可能性が有るのだと知る。私も,近年飲食物が飲み込みにくくなって,水やお茶でさえ一気に飲むのは危ないと感じるときが有るので,噛みしめるように少しずつ時間を掛けて飲むようにしている。唾液…
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老いの願い2

 朝,目はいちおう覚めていても,起き出す気力がなかなか出ない。無理に立ち上がろうとすると頭がふらつく。機能を動かすための暗証番号が有ったはずだがと,茫とした中であれこれ考えている。  気力を奮って身支度を済ませ朝食を摂り了えたころ,ようやく少しずつ頭が働き始める。まず新聞に目を通そうとするのだが,最近は視力が弱ってきて細かい字は読みづ…
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老いの願い

六月も,早くも半ばが過ぎ,四月からは自治会の雑務を引き受けて雑用が増えたせいも有って落ち着かない日々を過ごしているが,それほど忙しいわけではなく,むしろぼんやりしている時間のほうが多い。それよりも,,気候の変化に付いて行けず,起きていれば疲れやすくてすぐ横になりたくなり,横になるとウトウトと眠ってしまう。  横たわると背中の半身から脇…
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老躯のパターン

 前立腺がんの放射線治療から丸5年が経過したけれど,その間3か月ごとの定期検査を受けている限りでは,状態は安定しているようで,特に心配はせずに過ごしている。頻尿や尿漏れの傾向は有るものの,齢のせいでやむを得ないことも有ろうから,気にしないようにしている。  尿意を催す間隔は昼夜を問わず約3時間おきで,残尿感は無く,その間は意識すること…
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気力喪失

 繰り返し襲ってくる台風や大雨で各地の河川が氾濫し,多くの人命が喪われた。家屋の倒壊,浸水,停電,断水などの被害も,復旧する間も無く相次いでいる。今なお孤立している建物も少なくない。私の暮らす地域は,幸いにして大きな災害からは免れているけれど,被災された人たちの辛苦を思うと,もし今の私が同じ立場に置かれたら,立ち直る気力も喪失してしまう…
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葬送の形

 私が突然死んだとき,私が専ら処理してきたために,遺された家族が分からないことが有って困惑してはいけないと思い,思いついたことはできるだけ書き残すようにしている。一方,家族で話し合って処理できることであれば,遺った者に任せれば良く,「遺言」というような改まったものにする必要はないと思っている。「遺言」などとは所詮,死んで行く者の願望に基…
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老いの実感

 「自分が老いたと思う。それが日々実感される」と,9月4日付「朝日新聞」の『終わりと始まり』で池澤夏樹氏が書いている。常は,池澤さんの社会批評的な穏やかで厳しい感想が述べられる欄なのだが,今回は,「(ぼく個人の)愚痴ないし繰り言と聞き流していただいて結構」と文中で断わった上での文章だ。  老いた「実感」の内容は,「身体能力が少しずつ失…
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「死んだ子の齢」

 8月に入って、このブログのリニューアルから1か月が経過したが,情況は先(7月21日)に書いた状態からほとんど進んでいない。利用者の中にはリニューアル前の状態に戻らないことで苛立ちを募らせている人も多いようだ。私も,利用し始めて13有余年の間に少しずつ自分に合った使い方に慣れてきていたので,戸惑うことが多いけれど,今さら別のサイトに移る…
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「老衰」総括

 体力とそれに伴う気力の衰えについて,このところ同じような「ぼやき」を繰り返し書いている。「ぼやき」も度重なると単なる愚痴に過ぎないことになる。読む人も鬱陶しいことだろうし,自分でも言うのが厭になってくる。このへんで,具体的な情況を総括していったん終わりにしたいと思う。  要は,暮らして行く上での思いが現実の行動につながらないというこ…
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「資産寿命」?

 寒の戻りとやらで冷え込みの厳しい日が有ったかと思うと,5月というのに真夏日になったり,体調が調わず,過ごしにくい日を送っているうちに,庭の樹木や草が急に勢いを増してきた。これまでなら日数を掛けてでも独りで何とか処理をしてきたのだが,脚立に上がって高い枝を伐るのが自分でも危うく感じられるようになり,この齢になると1年の間に老化が進むのも…
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生き延びるということ

 パソコンの操作が覚束なくなってきた。新聞の字が読み取りにくくなった。認知障害が遂に顕著になってきたか,と思っていて目が覚めた。どこまでが現実の思いで,どこからが夢の中のことなのか定かでないけれど,現実に老化が進んできているのは確かなことで,足腰に力が入らなかったり,一日の疲れが出る夕食時になると食事が喉を通りづらくなったりするのは,日…
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老いを悲しむ

 5月には行きつけの理髪店の店主の十七回忌を迎える。休日の趣味にしていた写真撮影に出掛けていて脳梗塞に因り急死したのだが,告別の日,突然取り残された夫人が棺にすがって慟哭していた姿を思い浮かべる。その後,夫人が店を継ぎ,二人の子息はそれぞれ独立していたので,70歳を越えて今も独りで頑張っている。私も40年来の馴染みなので変わらぬ客として…
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老いの願望

 「人間はなぜ死ぬのでしょう」「千年も万年も生きたいわ」と嘆いたのは徳富蘆花『不如帰』の中の片岡浪子だけれど,明治の悲劇のヒロインではない私は,「人生100年」と言われる現代でも,百歳まで生きたいとは思わない。逆に,高齢者の貧困が問題になっている今の世の中で,すでに人生を終えていても不思議でない年齢に達して,「安楽死」「自然死」を願いつ…
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繰り言止まず

 「私にとってこの夏が最後になるかもしれないという思いは,いろいろ有る。私の加齢と体力の衰えに関わることで,中学生のころから延々と続けてきた各種の記録もその一つだ。特に野球に関する記録は自分で細かくノートに書き込まなければ残せないことが少なくないので,そのための視力が覚束無くなってきているのを,新聞報道に目を通しながら日々感じている。」…
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意欲の低下

 「キャベツ、タマネギ、ソーセージをフライパンで塩・胡椒で炒めて、卵を落としてからめて、仕上げにウスター・ソースをかけて食べるもの」  「朝日新聞」が土曜日ごとに発行している12ページ建ての別刷り紙面に,作家が一人数回ずつ,忘れられない美味について書いている『作家の口福』という欄が在り,そこに鴻上尚史さんが書いている(9月15日)。そ…
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逝くときまで

 「母が逝きました」。大竹しのぶさんが「朝日新聞」の金曜日の夕刊に連載しているコラムで,これまでも自宅介護の様子にときどき触れていた96歳のお母さんがとうとう亡くなったということを読んだ(9月日7日)。それによると,「5月頃から食欲がなくなり、(中略)7月の猛暑の中、母の食欲、体力はみるみる落ちていきました。高カロリー飲料を頼るようにな…
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この命

 最近,髭を剃らなければならないと思いながら,気がついてみると何日も剃らずに過ごしていることが有る。加齢のためか暑さのためか食欲が出ず,体力も衰えているのに,髭だけは,ちょっと手を抜いていると見苦しく伸びてしまい,かえって手が掛かることになる。人は死んだのちも暫くの間,髭は伸び続けるというから,これだけは避けられないことなのだろうか。 …
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うとうとタイム

 「80歳の坂をこえたあたりから昼寝を貪るようになった。朝食をとったあとや昼めしをすますと眠くなる。」「昼寝三昧である。楽しむようになってずい分になる。後期老人の仲間入りをしてからこんな特権を享受しようとは思いもしなかった。」と,(宗教学者の)山折哲雄さんが「朝日新聞」に連載中のコラムで書いている(6月9日)。私も「一緒や」。  ただ…
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我が「生老病死」

 人生の終末が遠くないことを思うようになるとともに,今までの人生を顧みて,人は自らの意志で生まれてくるわけではないのだから,自分が生まれたのが良かったことなのかどうか,考えることが有る。  しかし,私は祝福されて生まれたことに間違いは無い。母が後年,そのときを思い出して書いている。「結婚以来、何年たっても子宝に恵まれないので、私として…
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寒い冬

 冬の寒いのは当然のことながら,例年であれば,その間に何日かは比較的穏やかな日が有ったのだけれど,今年は厳しい寒さの和らぐときが無く,歳末に当たっての庭木の処理や窓の清拭など,外周りの作業をする気も進まない。この様子では,新年を迎えるための墓の掃除も,体調を考えると,危ういかもしれない。無理をするのは避けて,年が改まった後でも,暖かい日…
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繰り言

 視覚,聴覚,指先の感覚,動作の距離感覚,あれもこれもが鈍くなって,何をするにも思うようにならず,最近では,うっかり体をどこかにぶつけて傷めたりすることも有るので,常に細心の注意が必要だ。視覚に関しては,細かい字の読み書きが難しくなり,読書の楽しみが減るとともに,長年続けてきたノートへの諸々の記録も今年で終わりにせざるをえないかと思い始…
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高齢の暮らしへの支援

 過日の新聞報道によると,「高齢などのために自力でごみを出すのが困難になり、自治体の支援を受ける人が増えている。」「(取材対象とした道府県庁所在市、政令指定市、東京23区の74自治体のうち)6割の自治体が支援に乗り出し、5万世帯以上が利用していた」(9月19日付「朝日新聞・朝刊)という。  私の仕事部屋(良く言えば「書斎」,有り体は「…
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今にして思う

 加齢とともに,楽しめなくなったことが増えている。  旅行や行楽をはじめ,映画鑑賞など,時間を要する外出は,出掛け辛くなったし,時間の余裕ができたときの楽しみにしようと思って保存しておいたビデオや,ゆっくり読み直せると期待していた書籍も,今になってみると,視力の衰えで,思っていたようには楽しめない。それよりも横になって体と目を憩めるの…
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「ミテル」

 「朝日新聞」の朝刊に連載されている鷲田清一さんの『折々のことば』で,土佐(高知県)の方言で人が「亡くなった」ことを「ミテタ」と言う(竹村義一「土佐弁さんぽ」から)と紹介されていた(1月28日)。私のルーツは土佐なのだが,1954年に祖母が亡くなった後,年数が経つうちに,かつての本籍地には縁者もいなくなり,1988年に本籍と墓地を現住地…
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年齢の境界

 年明け早々,これまで「高齢者」として扱っていた65歳以上を75歳以上に改め,65~74歳は「准高齢者」とするという報道が有った。医療や保険の制度として直ちに適用されるということではなく,1月5日に発表された日本老年学会・日本老年医学会からの提言だ。これによると,私も「後期高齢者」ではなく,単なる「高齢者」に格下げ?されることになり,9…
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老いては・・・

 「老いては子に従え」という言葉が有るけれど,同年輩の知人の誰彼から,たまの機会に話を聞いていると,わが子から批判されたり,日常の暮らしぶりに注文を付けられたりすることが増えているようだ。中でも,娘からの批判や注文が多いようで,同様に,妻からの批判も,老いるとともに増してきて,日常の挙措などに対して口うるさく言われるというボヤキを聞かさ…
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夏から冬へ

 3か月ごとの検査と診察で病院に行ってきた。血液と尿の検査には問題が無く,放射線治療から2年が経って,経過は順調だということだけれど,診療の待ち時間と利用する交通機関で要する時間とを合わせても3時間足らずのことで感じる疲れが毎回増してくるように思う。病院で疲れることは無いものの,駅や病院直通のバス停までの往復が体にこたえるようになってき…
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